【中村美音さんインタビュー】成功への鍵は、ピースを集めてストーリーを作ること

【中村美音さんインタビュー】成功への鍵は、ピースを集めてストーリーを作ること

【第1回 編集者が中小企業診断士を目指すまで】

【中村美音さんインタビュー】

2年間の受験勉強を経て、見事合格を勝ち取った、中村美音さん。その勉強スタイルを端的に表現すると、「早起き・孤学」。さぞかし辛く、大変だっただろうと思いきや、受験勉強は、楽しかったそうです。明るい笑顔と笑い声が印象的で、包容力あふれる穏やかな雰囲気の中、取材は始まりました。第1回は、中小企業診断士を目指したきっかけについて、うかがいました。

編集者としての成功体験がきっかけに

――大学卒業後、大手出版社での編集者経験を経て、フリーランスの編集者として活動してきたそうですね。中小企業診断士を目指すことと、どのようにつながったのでしょうか?

編集者をしていて気がついたことは、多くの作家さんが、作品よりも面白いご自身のエピソードをお持ちだということでした。そこを引き出すことで、ヒット作につながることもあったことから、作家さんご自身が持っている面白さ、つまり強みを見つけていかすことが、編集者として重要なミッションであるということを学びました。

――1人の作家さんに、徹底的に伴走して、強みを見つけて、いかすというプロセスは、中小企業診断士に通じるものを感じます。

そうなんです。私自身は、特に突出した才能を持ち合わせていないため、「ピース」にはなれないと思います。ただ、「ピース」を集めて、つないで、1つのものを作り上げることはできて、それは凄く面白い、と編集者として活動する中で、気がつきました。

企業も「ピース」が集まってできているという点では同じですよね。本当によいものを持っていても、営業に手が回らなかったり、マーケティングのやり方がよくわからなかったりして、なかなか収益に結びつかないというのは、とてももったいない。中小企業診断士という仕事は、企業の「ピース」を集めて、つないで、成果に結びつける仕事のように思えました。
編集者と中小企業診断士。私にとっては、凄く似ていると感じ、中小企業診断士を目指したいと思うようになりました。

中小企業診断士を目指す、時は満ちた

――現在、フリーランスの編集者としての活動は休止し、子育てに専念されていらっしゃるそうですね。そのような中で、なぜ、今、中小企業診断士を目指そうと思ったのでしょうか?

1つ目は、子どもを産んだことで、漠然とですが、「何か仕事をするなら、少しは社会の役に立つことをしたい。」と思うようになったことです。2つ目は、「都会での生活が当たり前ではなく、家族のライフスタイルにあわせて、生活環境を変えなければならない時が来るかもしれない。」と感じたことです。そこで、どこでも生きていけるスキルが欲しい、と思ったわけです。3つ目は、「人生半分を過ぎてから仕事を考えるなら、永く働ける道を探したい。」と思ったことです。
そこで、子育てもひと段落してきたので、以前から気になっていた、中小企業診断士の資格取得に、本格的にチャレンジすることを決めました。

――ご家族の反対は無かったのでしょうか?

子育てがひと段落してきたこともあり、家族の反対は無かったです。家族の中では、私が一番偉いので(笑)! ただ、自分が勉強をすることで、家庭内がギスギスするような状況は避けようと決め、勉強は、家族が寝ている時間に集中的に行うことにしました。


関谷 由佳理

関谷 由佳理 取材の匠メンバー、中小企業診断士
富山県氷見市出身、神奈川県横浜市在住。早稲田大学法学部卒業後、金融機関に勤務し、法人営業に従事。2021年、中小企業診断士登録。趣味は、ゴルフで、尊敬する偉人は坂本龍馬。日本の中小企業経営者の皆様に寄り添いながら、「日本を今一度せんたくいたす」ような中小企業診断士を目指す。

拓け!中小企業診断士の扉~受験奮闘編~カテゴリの最新記事