【本告友規さんインタビュー】「個人で稼ぐ」を目指すイクメンパパがたどり着いた合格のために必要なマインド

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【第2回 苦手科目克服のカギは勉強スタイルの柔軟な変更にあり】
過去の記事:第1回

【本告友規さんインタビュー】

現在、大手テーマパーク運営会社でマーケティングを担当されている本告さん。仕事と育児で多忙な日々を過ごしながらも2回の受験で見事合格を勝ち取りました。第2回は、受験1年目の勉強方法ついて、お話をうかがいました。

仕事と育児のスキマ時間を活用

――どのように試験勉強をされていたのでしょうか?

基本的には、通信講座の『スタディング』を使っていました。とにかく勉強時間がとれないので、スマホを使った学習でスキマ時間を有効活用できるのがよかったです。勉強代はお小遣いから捻出していたので、安く勉強できたのも大きかったですね。

――勉強時間がとれないというのは、お仕事が忙しいからでしょうか?

どちらかというと家庭の事情です。娘がまだ小さくて手のかかる時期だったので、毎日勉強できるのは、寝かしつけた後の1、2時間程度しかありませんでした。

――勉強時間を確保するために工夫されたことはありますか?

夫婦の約束事として、「お互いの自由時間を平等に確保する」というのがあります。たとえば、休日は午前中の3時間、私が子どもの世話をして奥さんにはどこかに出かけてもらう。そして、午後からは私が3時間の自由時間をもらって、その時間を勉強にあてる、というやり方をしていました。

――とてもユニークなルールですね。それでも時間を確保するのは大変だったと思います。

そこはもう身を削る思いでやっていました。転職前は、休日などにバスケットボールの社会人チームでプレーすることもありました。またやりたいと思っていたのですが、勉強時間を確保するためには諦めるしかありませんでした。

良いと思ったものは取り入れる

――試験勉強をする中で苦労された点について教えてください。

1次試験では、経営法務などの暗記科目に苦労しました。そこに関しては、とにかくアウトプットしながら覚えていくしかありません。わからなくても過去問を繰り返し解くことで、出題頻度が高くて重要なものは自然と頭の中に残っていきました。

――そのほかに工夫された点はありましたか?

中小企業政策は、毎年出題範囲が変わるので過去問演習だけでなく、テキストの読み込みが重要だと考えています。でも、どうしても頭に入ってこない部分があって・・・。YouTubeを使って情報収集したところ、『中小企業診断士1次試験一発合格まとめシート(エイチス)』の参考書がよさそうだったので、そちらを使ってのインプットに切り替えることにしました。結果、本番では合格点までもっていけたので、方向転換して正解でしたね。

――1つの教材にこだわらず、よいと思ったものは柔軟に取り入れていかれたのですね。

はい、2次試験も途中で勉強方法を変更しました。最初は『スタディング』を使って勉強を始めたのですが、2次試験で肝となるロジック展開が、あまり自分のスタイルとあわないと感じるところがあったんですよね。そこですぐに『ふぞろいな合格答案(同友館)』を使っての勉強に切り替えました。

最後の最後に待っていた落とし穴

――初めて受けた2次試験本番の感触はいかがでしたか?

事例1から3まで終わった段階で、各事例60点前後は取れていそうな手応えでした。残りは事例4だけだったのですが、「いつも通り解けば、もう合格だな」と本気で思っていました。過去問を繰り返し解いて、自分の中では「いける」という自信があったんですよ。

――でも1年目では合格できなかった?

はい、事例4の問題を見た瞬間、笑ってしまいましたよ。「こんなん誰が解けんねん」って(笑)。今考えれば、とりあえず何か書いて解答用紙を埋めればよかったのですが、その時は頭が真っ白になって埋めることもせず・・・。結局ほとんど白紙で出してしまいました。まさに「わかりやすすぎる敗因」でしたね。





田部 貴大

田部 貴大 取材の匠メンバー、中小企業診断士(登録予定)
福岡県出身。大学卒業後、地方銀行にて中小企業相手の法人営業に従事した後、相続・事業承継分野のコンサルティング業務を経験。現在は電子部品メーカーにて資材調達部門に所属し、海外生産拠点における調達業務のサポートや国内アウトソーシングを担当。保有資格は中小企業診断士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士等。

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