【栗秋幸裕さんインタビュー】自分にベストな解法メソッドに出会って2次ストレート合格!

【栗秋幸裕さんインタビュー】自分にベストな解法メソッドに出会って2次ストレート合格!

【第1回 偶然だった中小企業診断士資格との出会い】

【栗秋幸裕さんインタビュー】

大手通信会社に勤務し、ITコーディネーターの資格も所持されるなど、ITやDX方面で活躍されている栗秋幸裕さん。今回は、「偶然だった」という中小企業診断士資格を目指すことになったきっかけと、想定外にご苦労された1次試験を中心にお話をうかがいました。

きっかけは国際化セミナーへの参加

――現在のお仕事について教えてください。

NTT東日本という、地域通信を担う会社に勤務しています。長く法人営業を担当していたのですが、現在は営業支援という立場で、主に通信回線やクラウド系の商材を売る部署の営業支援や、事務手続きをサポートするような仕事に就いております。

――そのようなお仕事をされている中で、中小企業診断士を目指すきっかけを教えてください。

私は法人営業として外資系の企業を多く担当していた時期がありまして、国際的なビジネスに興味がありました。そのような中で、数年前に東京都中小企業診断協会が主催する「国際化セミナー」というイベントがあるということを偶然知りまして、参加いたしました。

――中小企業診断士ではなく、国際化について知りたいという目的で参加されたのですね。

実は、中小企業診断士の資格には2006年に一度挑戦をしていました。1次試験の3科目に合格しましたが、その時はそこであきらめてしまいました。その経験のうえで、セミナーで聞いた中小企業診断士の方のお話が大変興味深く心に残ったのです。特に受験生支援団体である「一発合格道場」の初代メンバーだった方の活動内容や、「自分の興味次第、やる気次第で幅広いことにチャレンジができる資格です」というお話を聞いて、やはりやりがいのある資格だと感じて再挑戦することを決めました。

1次試験での思わぬ苦戦

――国際化セミナーをきっかけに資格取得を決意されましたが、その後の受験歴を教えてください。

私は1次試験が3回、2次試験が1回で、トータルで3年かかりました。

――どのような学習スタイルだったのですか?

2017年10月にTACの1.5年ストレート生という講座に申し込みました。この講座は初年度に暗記三兄弟と言われる経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策、こちらの3科目だけを集中して学習します。そして2年目に残りの1次試験4科目に全部合格して、2次試験も同じ年にストレートで合格を目指す、というようなカリキュラムです。

――はじめから2年間で合格を目指す計画だったのですね。

そうなのですが、1年目に合格を目指す3科目のうち、経営法務を落としてしまいました。そして翌年、5科目を受験したのですが、合格したのは経済学のみで、1次試験を突破できませんでした。その翌年の3年目にようやく1次試験を突破しまして、そのまま同じ年に2次試験をストレートで合格することができました。

――1次試験で想定外に苦戦してしまったのですね。

そうですね、1次試験はかなり苦労しました。経営法務と企業経営理論が苦手科目だったのですが、特に2年目は思ったより点が伸びず、中でも経営法務はその年の難易度が高かったこともあって、38点しか取れませんでした。

――3年目の1次試験はどのようにして臨んだのですか?

3年目は経営法務と企業経営理論の2科目がキーになると考えて、かなり時間をかけて勉強して臨みました。結局、その2科目ともに60点には届かなかったのですが、前年よりは大幅に得点を伸ばせたので、なんとか合計で合格点を超えることができました。1次試験に苦労しましたので、2次試験は絶対に2回以内で合格しようと決めて、自分に強いプレッシャーをかけました。もし2回以内に合格できなかったら「この1次試験をもう一回受けるのか」と、かなり精神的に負担になると思ったためです。




玉川 信

玉川 信 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1975年兵庫県生まれ。青山学院大学文学部卒業。印刷業、IT企業で約10年間の営業職を経験した後、現在はコインパーキング運営会社を経営。2021年5月中小企業診断士登録、埼玉県中小企業診断協会所属。自らが中小企業経営者であることから、経営者でなければわからないお悩みやご苦労に寄り添った経営支援をモットーとする。趣味はスポーツ観戦と深夜ラジオ。

拓け!中小企業診断士の扉~受験奮闘編~カテゴリの最新記事