【江川香子さんインタビュー】子育てママが飛び込んだ中小企業診断士の世界 ~産休・育休中にストレート合格~

【江川香子さんインタビュー】子育てママが飛び込んだ中小企業診断士の世界 ~産休・育休中にストレート合格~

【第3回 診断士試験で拓けた新たな世界】
過去の記事:第1回第2回

【江川香子さんインタビュー】

産休・育休中の時間を有効活用し見事ストレートで中小企業診断士試験に合格された江川香子さん。最終回は診断士試験に合格された後に訪れた「ある変化」と「今後やりたいこと」を紹介します。診断士試験がきっかけで世界が変わるものなのだと、その魅力に私自身もあらためて気付かされました。

診断士試験合格後に訪れた「ある変化」

――診断士試験合格後に変わったことがあれば教えてください。

仕事面でとても大きな変化がありました。復職後、産休・育休に入る前と同じ部署に配属となりました。診断士資格をぜひいかしたいと思っていましたので、部下のモチベーションを上げるためにあれこれと動いてみたり、無駄な紙をなくしてペーパレス化に取り組んでみたり、効率の悪い業務を改善してみたり…といろいろやってみたんです。でも、やればやるほど周囲との温度差が見えてきてしまいました。そもそも上層部がそこまで課題意識を持っていなかったので、下からいくら言ったところで限界がありました。次第に熱意も薄れ転職を決意し、2022年9月からコンサルティングファームで働くことになりました。

――診断士試験合格後、仕事以外ではどのような活動をされていましたか?

合格後の1年目は受験生支援団体の「タキプロ」でブログ班のリーダーをやっていたのみでした。「タキプロ」に参加される他の方々は、補助金のお仕事など様々な活動をやっていてかなりの刺激を受けました。そのような周囲の人々をみているうちに、器用にできるタイプではない私は働きながら診断士活動を継続することは難しいと感じまして。せっかく取得した資格をダメにしてしまうと思い、コンサルティングファームへの転職を決意しました。試験に受かるまでは自分が長く働いていた会社を辞めるなんて思ってもいませんでした。何もかもが試験を受けて変わった感じです(笑) 

診断士資格をいかして社会とつながっていく

――診断士資格をいかして今後やりたいことを教えてください。

まずは新しく働くコンサルティングファームで自分の居場所を確立できるよう、企業人としてがんばっていきたいです。診断士資格を取らなければ入ることはなかったので資格を取れたことに感謝しながら。ゆくゆくは副業でもよいので前に働いていた医療機器関係の会社を外部から支援できればと思っています。医療業界には「命にかかわっているから働く人間が身を削って当然」という風潮がずっとあり、経営者がそれに甘えているケースがある気がします。人が良く、好きな人が多い会社だったので自分が何か変えられればと。

――長期的にやりたいことはありますか?

定年後もずっと働いていきたいので、いずれ独立できるようにスキルを身につけていきたいという気持ちです。親が資格系の仕事をしていて高齢になってからも週何回か仕事をしていたんですよ。それを見て社会に求められている感じがいいなと思っていました。みんな思うのでしょうけど、社会とのつながりを持っていたいですよね。診断士資格取得後に世界が拓けてきた感じです。

中小企業診断士を目指す受験生へのメッセージ

――最後に中小企業診断士を目指している受験生へのメッセージをお願いします!

とにかく働きながら受験しようとされている方を本当に尊敬します。
受験勉強の中でもし余裕があるのであれば、資格を取った後のこともイメージしておくと、取った後に焦らなくなると思います。私は取得後にとても焦って会社でやる気までなくしてしまったので。大抵の方は取ってみてびっくりすると思います。「独立」なのか「企業内」なのかとか、「企業内診断士」という言葉も私は取ってから知りました(笑)ちょっとは診断士業界のことを知っておいた方が、逆に受験勉強にもやる気が出てくると思います!



豊田 崇文

豊田 崇文 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1982年生まれ、宮城県出身。東京大学医学部 健康科学・看護学科を卒業後、食品飲料メーカーに入社。営業職、主力商品のブランドマネージャーを経験した後、現在は経営企画部に所属。中期経営計画の策定や組織再編、M&A実務、子会社の支援・管理など、幅広い業務に携わる。趣味は日本中を回り温泉に入りながら地の食とお酒を楽しむこと。将来は地元や地方創生の仕事に携わることにより日本中の笑顔を増やしていきたい。

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