【宮原里歩さんインタビュー】「つながり」を武器に!受験仲間と共につかんだ合格

【宮原里歩さんインタビュー】「つながり」を武器に!受験仲間と共につかんだ合格

【第2回 受験仲間という「つながり」の力で合格へ】
過去の記事:第1回

【宮原里歩さんインタビュー】

これまで営業やWebマーケティングの仕事で活躍してきた宮原里歩さん。第2回は、合格を勝ち取るポイントになった学習方法について、振り返っていただきました。

SNSの「つながり」で再び奮い立つ

――受験校の同期の方とのお付き合いは、頻繁に行われていますか。

受験中はコロナ禍で仕事がフルリモートということもあり、他の人と会うことはほとんどありませんでした。しかし、試験期間中は2週間に1回講義がありますので、予備校の友達とは必ず会っていて、家族や会社の同僚よりもたくさん会っていました。今もその関係は変わりません。

――では同期の方から刺激を受けることも多そうですね。

皆さん、頭の良い方たちばかりなので、私よりもずっと前を歩いている方も多く、たくさん刺激を受けました。

――3年間かけて受験されましたが、くじけそうになった時はありましたか。

2年目の2次試験に落ちたときは、かなりショックでしたし、悲しかったです。

――不合格で落ち込んだ時期をどのように乗り越えましたか。

私の場合は、Twitterをやっていて、中小企業診断士試験の受験友達とつながっていたのです。そこで、不合格だった友達と慰めあったり、Twitterやnoteなどに不合格だったときの気持ちなどを投稿して発散しました。何より、これまで2年間勉強を頑張ってきて、この勉強期間を埋没コストにしたくない、Twitterのみんなも頑張っている、と考えたら「もう1年頑張ろうかな」と思えるようになり、比較的短時間で立ち直ることができました。

――それだけの思いで頑張ったのなら合格したときは嬉しかったでしょうね。

合格したときは、すごく嬉しかったです。絶対に仕事に手が付かないと思っていたので、午前半休をとっていたのですが、試験結果を見た瞬間びっくりしてコーヒーこぼしました。そして、すかさず震えた手で実務補習の申し込みをしたのを覚えています(笑)

試験勉強を振り返って

――3年間の試験勉強を振り返って、自分の勉強法の中でよかったと思うものは何ですか。

結果的に3年かかったので、効率的に勉強できたかというと、できていないと思います。でも、3年目にEBAで出会った友達と定期的にやっていた勉強会はとてもよいものだったと思っています。勉強会では、2次試験の事例を解いて互いに採点をし合っていました。私は、過去2回の2次試験不合格を通じて、キーワードが書けてないことが問題だと思っていたのですが、実際はそれ以上に「文章が読みづらい」ことが問題であることに勉強会の中で気づきました。

2次試験では100文字など決まった文字数で解答する必要があります。様々な要素を凝縮して解答として書きますが、自分の頭の中では文章全体がつながっているつもりで書いていても、他の人が見ると論理がスキップされていて、文章全体がつながっていないように感じるそうなのです。勉強会の中で、その点を指摘されてはじめて「なるほど、そこを丁寧に書かないと人には伝わらないんだな」と自覚することができ、解答がとても改善されたと感じています。

――受験校だけでなく、その勉強会も合格に貢献しているのですね。

そうですね。非常に貢献していますし、仲間と一緒に勉強に取り組むことがモチベーション維持にもつながりました。

――もし、1年目のご自身にアドバイスをするとしたら、なんと伝えたいですか。

1年目の私は1次試験に受かった後、燃え尽き症候群のようになってしまいました。さらに1年目の受験校の2次試験講義が私にはあわなかったので、1年目の私にアドバイスするとしたら、まず「『ふぞろいな合格答案』を買いなさい」と伝えたいです。そして、どのような解答なら及第点に達するのかを確認し、さらに誰かに自分の解答を見てもらうように、と。



AKI

AKI 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1977年生まれ。栃木県在住。家業の飲食業、製造業などを経て、IT業界で起業。電子カルテやレセコン、医療機器など、医療機関向けのシステム開発、人材派遣サービスなど提供し、2021年に中小企業診断士に登録。現在は、家族の介護と子育てに専念しながら、創業塾やDXセミナーなどの講師業を行う中小企業診断士としても活動中。

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