【三宅裕子さんインタビュー】大好きな岡山に恩返しがしたい。人生100年、チャレンジは続く

【三宅裕子さんインタビュー】大好きな岡山に恩返しがしたい。人生100年、チャレンジは続く

【第3回 念願の試験合格! これからは恩返しの活動を】
過去の記事:第1回第2回

【三宅裕子さんインタビュー】

2020年、診断士試験に見事合格した三宅裕子さん。合格後の活動と今後の展望、そしてこれから挑戦する方へのメッセージをお聞きしました。

「まさか」の2次試験合格

――2次筆記試験の合格発表の日はどんなお気持ちでしたか?

発表の日は有給休暇をとってスーパー銭湯に行きました。本番で事例Ⅳに苦戦して絶対落ちたと思っていたので、自分をねぎらうつもりでした。サウナから出て「一応見てみようかな」と発表を確認したら、あったんですね…私の番号、0001番が(笑)見間違えようのない番号ですが、びっくりしましたね。「嘘でしょ?」って信じられない気持ちで…しばらくニマニマが止まらないくらい、本当に嬉しかったです。

――これから診断士試験を受ける人にアドバイスはありますか?

まずは、自分がなぜこの試験を受けるのか、なぜ中小企業診断士になりたいのかをしっかり考えるべきだと思います。やはり過酷な試験ですから、生半可な気持ちで受けないほうがいいです。合格した後のイメージがないとね。

勉強方法としては、まずは1次試験に向けての勉強で基礎知識をきちんとつけることですね。次に2次試験では与件文を丁寧に読んで、学んできた基礎知識を使って解くこと。そして、中小企業白書を読んで国の施策や方向性を理解することが大切だと思います。

日々前進。言動力は「面白そう」と「かっこいい」

――登録されてからの診断士活動について教えてください。

岡山県中小企業診断士会に入り、3つの研究会で活動しています。1年目はVMDの知識を生かして論文を書いたり、ミニセミナーを開催したりしました。プロボノ活動として岡山の中小企業のマーケティング支援に関わる機会もあり面白かったですよ。また、会社で副業が解禁になったので個人事業主として開業しました。

――登録1年目から大活躍でしたね。診断士登録後も販売士1級などを取得されている三宅さんですが、そのパワーはどこから湧いてくるのでしょうか?

ひとことで言えば「面白がり」なんですよね。「面白そう」と思ったら行ってみる、やってみるというのは昔からの性格です。また、先日亡くなった父の影響もあります。父はホテル勤めで、ボイラー技士や船舶の免許など、いろいろな資格を持っていました。「資格は荷物にならないから、役に立つよ」と。忙しい人でしたが、勉強している姿を覚えています。なんとなく、父がたくさん資格を持っていることをかっこいいと思っていたかもしれません。

いくつになっても成長できる。これからは「感謝と恩返し」

――あと数年で定年だそうですが、今後の展望はいかがでしょうか?

会社を退職するタイミングはまだ決めていませんが、還暦を一つの節目として、それまでにもう少し中小企業診断士として実績を積みたいと考えています。本業では日本全国を飛び回っていますが、診断士活動としては岡山県の中小企業支援に関わりたいですね。やっぱり自分の地元をなんとかしたい、役に立ちたいという気持ちがあります。

――年齢を理由に「まだ◯歳だから」「もう◯歳だから」と挑戦をためらう人もいます。ぜひメッセージをお願いします。

若い人は伸び代が大きいですから羨ましいですよ。若い感性でいろんな人と関わって、いろんな経験を積んで、楽しんでもらえたらと思います。私と同じく50代の人は、社会でいろいろな経験をさせてもらってきたことへの恩返しの時期だと思うんですよね。人生100年ですから、ぜひがんばってほしいです。 残りの人生で今が一番若いですから。迷っている暇はないです。今、がんばるしかないですよ。これからも「感謝と恩返し」の気持ちで歩んでいきたいです。




藤井 亜子

藤井 亜子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1995年、長野県安曇野市生まれ。京都市立芸術大学美術学部デザイン科中退。長男を出産した後、産業能率大学の通信教育課程で経営学の基礎を学ぶ。2021年、さらなるステップアップのため中小企業診断士試験に挑戦。2022年6月、中小企業診断士登録。デザイナー兼中小企業診断士として地元安曇野で開業し、日々試行錯誤しながら活動中。

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