【Y.Tさんインタビュー】物事を突き詰める性分が中小企業診断士試験合格へと導く!

【Y.Tさんインタビュー】物事を突き詰める性分が中小企業診断士試験合格へと導く!

【第2回 情報収集と勉強家精神で見事合格】
過去の記事:第1回

【Y.Tさんインタビュー】

多忙を極める仕事、突然の親の介護、波乱万丈な人生を送ってきたY.Tさん。どのように中小企業診断士という資格と出会い、試験を乗り越えたのか。そしてその後の展望は。第2回は、中小企業診断士試験受験までの経緯、試験対策についてお尋ねしました。

中小企業診断士という資格との出会い

――1年半ご両親の介護に専念されていたとのことですが、その時のことを教えてください。

介護休暇を取得して、九州の実家に帰りました。その時に、せっかくだから時間が無くてできなかったことをやろうと思い立ちました。証券会社や取引所に関係する仕事をしていましたが、実際にトレードする側のお客様の業務をわかっていませんでした。そこで、もっと株式のことを理解しようと思ってデイトレードを始めました。儲からなかったですけどね(笑)。

――実際にお客様の立場に立ってみたんですね。何か気持ちの変化はありましたか。

知り合いに取引の方法を聞いたり、チャート分析の本を買って勉強しながら続けました。4か月ほど経った時にコツを掴みかけたのですが、成功するには膨大なデータ収集が必要なこと、続けていても自分の欲する知識は得られないことに気付いたんです。そこで、元々はお金の勉強をしたかったという原点に立ち返り、何か資格を取ろうということになり、中小企業診断士という資格に辿り着きました。

情報戦となった中小企業診断士試験

――合格までの2年間、勉強方法はどうされていましたか。

1次試験、2次試験ともに独学でした。実家の近くに予備校がなく、オンラインという考えも頭になかったので、独自で情報収集をして臨みました。

――1年目の1次試験は、勉強期間わずか2か月間で4科目の科目合格とのことですが、どのような勉強をしていたのですか。

時間がなかったこともあり、7教科オールインワンのテキストと問題集を購入して取り組みました。テキストの方は1周しましたが、問題集は時間切れでやりきれませんでした。また、結局過去問を1度も解かずに本番に突入しました。試験を受けるまでどんな問題が何問でるのか、問題の傾向も知らない状態でした。その結果、合格点まであと1点足らずに不合格となりました。

――それは悔やまれますね。2年目はどう過ごしましたか。

1次試験は不合格となった3科目に絞り、1科目ごとのテキスト、問題集、過去問を買い直して、心機一転、年明けから勉強し直しました。今度はいずれも2周勉強して、自信をもって合格できました。2次試験は、最初TACの過去問題集に取り組みましたが、解説を読んでその難しさを実感しました。どうしてその解答に行き着くのかが理解できませんでした。そこで、インターネットで他の方の勉強方法を調べあげた結果、「ふぞろいな合格答案(同友館)」シリーズに辿り着きました。過去問を解いては、自己採点をするというサイクルを繰り返し、合格にこぎつけました。

――中小企業診断士試験の受験生に向けて、メッセージをお願いします。

今から思えば、私は無駄な勉強をしてしまったので、もっと楽ができたのではないかと思っています。しっかり情報収集をして、真面目に勉強することをおすすめします。



美宅 光

美宅 光 取材の匠メンバー、中小企業診断士
埼玉県出身・東京都在住。大学卒業後システムインテグレータ事業会社に勤務し、9年間銀行のシステム開発に携わる。その後、よりクライアントに寄り添った提案をしたいという思いが強まり、コンサルティング会社に転職。それにあわせて経営の基礎を学ぶために中小企業診断士の資格取得を目指し、足掛け4年で合格。2022年6月登録。仕事と勉強以外の時間は妻や娘2人と過ごすのが楽しみ。

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