【第2回 試行錯誤しながら掴んだ合格】
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1次試験はストレート、2次試験は2回目で合格したK・Iさん。第2回は、試行錯誤しながら編み出した「独自の効率的な勉強法」についてお話をうかがいました。
ひたすらPDCAを回す
――受験時代の勉強法で、テクニック的なものがあれば教えていただけますでしょうか。
勉強を始めた当時、単身赴任していましたが、結構、通勤時間が長かったのです。ボイスレコーダーに勉強した時に自分が間違えたところをなぜ間違えたのかを吹き込んで聴いていたのですが、効果的でした。暇があれば聴くようにしていました。聴きながら寝るのは、ほとんど意味が無いので止めました。
もう1点は、1週間のスケジュールを立てて、朝起きてすぐに勉強するということです。1次試験で言うと、教科がいっぱいあるじゃないですか。例えば経営法務の勉強をしていると、運営管理の勉強もしないとどんどん遅れていくのではないかと気になったりする。それで何を勉強するか悩んだりするのが無駄だと思い、1週間の中で何を勉強するか配分してその通りに勉強したりとか。その試行錯誤かなと思います。
2年目は、思い切って勉強方法を変えた
――不合格年と合格年とで、勉強方法で変えたことはありましたか。
はい、明確に変えています。具体的に言うと、本当に細かいことなのですが、本番の時に、問題用紙からホッチキスを外してちぎるとかあるじゃないですか、1年目はやる必要がないと思いしなかったのですが、2年目は、普段の勉強でもそれを必ず徹底的にやるようにして続けたっていうのがあります。
――他には、ありますか?
1年目で不合格になった原因の一つとして反省していることがあります。もともと学生時代から教科で言うと国語は得意な方だったので、自分でうまいように書けるだろうと思っていたのです。そこで落ちたので、ちょっとこれは見直した方がいいなと。もっと、受験用の書き方にしたほうがいいなと思い、①②とナンバリングする書き方に変えました。例えば「課題は①~、②~。」「対策は①~、②~。」のような感じです。とにかく、いろんな単語とかキーワードをどれだけを盛り込めるかという書き方に変えました。
――生活面で工夫したことは、ありましたか?
はい。自分自身、2次試験の1回目と2回目で環境が変わったのです。ラッキーだったのが、1回目の2次試験は単身赴任だったので、仕事が終わったら自分の時間を思いっきり使えたのです。ですが、2回目の2次試験の2020年秋、試験直前に単身赴任が解けて、大阪に帰ってくることになりました。2年目の勉強は、家族と一緒の中での勉強だったので、まとまった時間を確保しづらくて、朝とか夜とか、みんなが寝てからやったりとか、勉強時間帯を変えたりしていました。
受験生支援で得た沢山のもの
――合格後に受験生支援団体に入られていますが、支援活動で得られたものは何でしょうか。
まず一つが、いろんな業種の人と知り合えました。今後の中小企業診断士活動で、いろんな人とシナジー効果が活かせるのではないかなという気づきがありました。あとは勉強方法です。支援する中で知らないこともあるので色々調べたのですが、受験生に対してどう応援しようとか、こんな勉強方法もあるのかと、勉強の仕方が身についたところです。すごく得たものが多かったです。

植村 裕加 取材の匠メンバー、中小企業診断士
兵庫県在住。大阪府立大学(現大阪公立大学)工学部卒業。ソフト会社にて、開発、営業事務を経験した後、現在は全社スタッフとしてプロジェクトの審査等に従事。3児の母でもあり、子育てに奮闘しながら、2023年2月に中小企業診断士に合格。2023年5月登録、大阪府中小企業診断協会所属。PMP、情報処理安全確保支援士、1級販売士、日商簿記1級、知財検定2級等取得。