【宮本弘大さんインタビュー】養成課程で出会った人脈は一生の宝

【宮本弘大さんインタビュー】養成課程で出会った人脈は一生の宝

【第1回 1次試験の学習方法と、養成課程への挑戦】

【宮本弘大さんインタビュー】

金融機関に勤務しながら、2022年に中小企業診断士養成課程を修了した宮本弘大さん。これからは財務の知識を生かして中小企業診断士としても飛躍を目指していきます。第1回では、現在の仕事内容と中小企業診断士を目指したきっかけをお聞きします。

金融機関の金融機関

――宮本さんの現在のお仕事を教えてください

私は金融機関に勤めています。一般のお客さんには馴染みがないと思いますが、金融機関向けの金融機関といった立場の会社で仕事をしています。具体的には、全国に250ほどある信用金庫に向けた金融機関です。銀行の銀行が日本銀行ならば、信用金庫の銀行が当社となります。当社は信用金庫の財務状況を見て、様々なアドバイスやコンサルティングしています。

――中小企業診断士の仕事と親和性が高そうですね。実際には、今のお仕事に中小企業診断士の資格は活かせそうでしょうか?

現在の業務は信用金庫向けの商品開発が主なので、中小企業診断士の資格を直接的に活かしにくいところはありますが、マーケティングの考え方などは中小企業診断士試験で学んだ知識が役に立っています。

経営情報システムの知識は中小企業や金融機関支援に有効

――金融機関に勤めていることで、どういった強みを中小企業診断士として活かしていけそうですか?

まず本業に近い財務面では、アドバイスできると考えています。しかし、中小企業診断士としての強みは何か?と考えるとまだまだ自分ではわかっていません。強みを今模索しているところですね。

――もともとは財務の分野には明るかったと思いますが、中小企業診断士の学びの中で面白いと感じた分野はありますか?

1次試験の科目にある経営情報システムですね。今までの人生で全く馴染みのなかった分野ですが、これからの時代を考えるとIT系の分野はかなり活用の余地があると考えています。金融機関にとってもそうですし、中小企業にも提案できます。今後もこの分野は勉強していきたいと考えています。

経営の知識を身につけて中小企業に提案したい

――中小企業診断士を取得しようと思ったきっかけを教えてください

きっかけは関連会社の金融機関に出向したことです。その職場では実際に中小企業の経営者とお話しする機会が多かったのですが、自分が経営の知識がないために話している内容が何もわからないと感じました。これまで決算書を見たこともないし、何を提案したらよいのかもわかりませんでした。その時に自分の無力さを痛感しました。そこで経営を体系立てて学ぼうと考えまして、見つけたのが中小企業診断士の資格でした。

――職場の他の方での中小企業診断士を目指している方はいらっしゃいましたか?

私の知る限りですが、少数の方は挑戦しているようでした。ただ、自分の部署や周りの部署にはいませんでした。会社の制度として、中小企業診断士は推奨資格になっていて、養成課程の学費を支援してもらえました。そのような制度があったものの、実際に手をあげて勉強している人はとても少なかったと思います。





野村 英樹

野村 英樹 取材の匠メンバー、中小企業診断士
名古屋市出身、東京都江戸川区在住。大学卒業後に営業職に従事した後、現在はIT企業にてB to Bマーケティングを担当している。2017年3月大阪市立大学大学院創造都市研究科にてアントレプレナーシップの学位取得。2022年5月中小企業診断士登録。2022年中小企業診断士受験生支援団体タキプロ13期内で超多年度受験生ユニットTKP43を結成。趣味は野球観戦、メタル鑑賞(メタルは金属ではなく音楽)。

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