【H.Kさんインタビュー】頭の中で「コーン」と音がし開眼。事例Ⅰが35点から88点へ飛躍。陰には妻の支え

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【第3回 中小企業診断士は可能性や間口が広い資格】
過去の記事:第1回第2回

【H.Kさんインタビュー】

民間企業で一般管理部門に所属するH.Kさん。第3回は、中小企業診断士に合格されてからの活動、中小企業診断士の資格取得を目指す方へのメッセージをうかがいました。

合格後の活動について

――中小企業診断士に合格されてからの活動は、いかがですか?

まだ全然、活動ができていないのですが、東京都中小企業診断士協会に入りました。あと、研究会とコンサル塾にも入りました。受験生時代は、勉強仲間がいなかったので、人間関係を広げたいと思っています。私は、サードプレイス・・・。家庭でもない、本業でもない、さらにもう一つの場所があるというのに共感を覚えた時期があります。将来的には、私にとって、中小企業診断士がサードプレイスのような場所になるかもしれないと思っています。また、試験に合格した後、独立してすぐに食べていくのは、なかなか厳しいだろうなと感じました。

――独立は、考えていますか?

定年まで勤務したとしても、会社員生活は、いつか終わります。だから、将来的に独立のタイミングが来るかもしれません。でも、今はまだ、私には外に飛び出して行けるほどの実力もないし、組織の中でまだ勉強できることがある。組織をうまく活用して、スキルを向上できるフェーズにあると思っています。独立ありきではないです。

――それでは、これからもっと企業内で、中小企業診断士の資格を活かして行きたいと思われているのでしょうか?

現段階では、企業内診断士として活動して行きたいと考えています。

活躍している中小企業診断士の方から学びたい

――「中小企業診断士ならではの、何か付加価値のある仕事がしたい」と伺ったのですが、それはどのようなことでしょうか?

私の親族に中小企業の経営者がいます。中小企業は、資金繰りや従業員の雇用など、問題が山積しているとも聞きます。そこに、どう付加価値をつけていくか。2次試験で勉強したことだけでは、解決できないと思っています。実際に活躍されている中小企業診断士の方から学び、自らの経験値を上げて、初めて中小企業に付加価値を与えられると思っています。いつか、すごく苦しんでいる中小企業や孤独を感じている経営者の方に寄り添い、伴走したいと願っています。

中小企業診断士は可能性や間口が広い資格

――中小企業診断士の資格を取る前と取った後では、何か変わりましたか?

正直言うと、中小企業診断士を取っただけでは、何にもないと思いました。これからだと思っています。中小企業診断士の仕事については、面白そうだな、すごい可能性がありそうだな、わくわくする部分がたくさんあるなと感じています。でも、大変な部分もたくさんあると言うことが、何となくわかりました。資格の勉強については、すごく知的好奇心が満たされたり、自分のこれまでのことが、棚卸されたりするような感じがします。そして、ああ、こういう風に理論化されているんだな、など理解ができます。非常に勉強になる資格だと思います。

――最後に、これから中小企業診断士を目指す人に向けてメッセージをお願いします

私は、勉強を始めてから日本の企業の99.7%が中小企業だと知り驚きました。単なる知的好奇心を満たすという意味でも、面白い資格かも知れません。でも、私はそれだけで終わりたいとは思いません。今、こういう形で、中小企業診断士を名乗らせていただいている以上は、この世界をもっと盛り上げたいと思っています。中小企業診断士の資格は、独占業務はありませんが、可能性や間口が広い資格だと思います。





松尾啓子

松尾啓子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。2022年5月に中小企業診断士登録後、独立診断士として活動を始める。前職では、出版社に20年近く勤務。役員秘書、取次・書店営業、管理部門などに従事。現在は、公的支援機関の事務局業務で中小企業をサポートする。趣味は、東京マラソン当選がきっかけで始めたランニング。フルマラソンは20回以上完走。

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