【第2回 飯高さん流試験対策】
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金融機関で個人から法人まで幅広いお客様にサービスを提供している飯高さん。2021年に中小企業診断士試験に見事合格を勝ち取られました。しかし、合格の裏では試行錯誤を繰り返したゆまぬ努力をしている飯高さんの姿がありました。第2回は、中小企業診断士試験の受験勉強方法などについてうかがいました。
スクーリング制度が裏目に
――1次試験の対策について教えてください。
受験対策開始して最初の1年目、2年目については、先ほどお話しさせていただきましたスクーリング制度を活用しながら勉強をしていました。ですが、その結果として1年目は2科目合格できたものの、2年目については1科目も合格できませんでした。
――スクーリング制度は飯高さんとの相性はあまりよくなかったのでしょうか。
そうかもしれません。当初はこうした制度があってありがたいなと思って真っ先に申し込みをしましたが、初心者にとっては少々ハードルが高いカリキュラムでした。スクーリングは基本的に月に一度だけ、その月に一度の講義で一つの科目の一から十までを講義するので、ちょっと知識を深めるには厳しいものでした。それと、月に一回のペースでは私としてはなかなか計画が立てづらいものがありました。
――別の勉強方法に切り替えたのですか。
はい、大手予備校の通信講座を利用しました。通信講座の場合、テキストやテストが時期になると強制的に送られてきて、その提出期限も定められているので、この時までにやらなきゃという気になります。スクーリングは月に一度でしたけど、通信講座の場合は毎週で細かく来ていました。通信講座のカリキュラムに沿って勉強していれば、自然と計画的に勉強できるというところが私にとってはよかったです。
――通信講座以外には何か特別なことはしていましたか。
私は中小企業診断士試験を受験している間で、1次試験を2回パスしていますが、2回目パスした時は、丁度千葉にいたこともあり、同じ予備校の通学コースも受講していました。既に何回か受験していて、知識も持っていたんですが、ストレートコースに申し込みました。
1次試験突破の秘訣
――勉強スタイルは受験生活中ずっと同じでしたか。
1回目の1次試験を突破した時は、かなり過去問をやり込みました。やり込んでポイントを押さえたっていうところが秘訣だったかなと思っています。2回目の1次試験を突破した時は、勉強の仕方を意識して変えました。過去問も大切ですが、もっと大切なのは基礎の部分だと改めて気づきました。基礎的な問題ばかりを集めた問題集をたくさん解きました。何度も同じ問題集を回して、基礎問題を本当に解けるようになるように、っていうところに重点を置きました。2回目に1次試験を突破した時は、1回で7科目すべて合格することができたので、やり方を変えてよかったと思っています。
――ズバリ1次試験突破の秘訣は何ですか。
私の受験生活の中で、1次試験を突破できた秘訣って言われた時に何かってなると、かなり意識して勉強の仕方を変えてやった、基礎の基礎をしっかり固めるということ、これが一番の秘訣だと思っています。
2次試験突破の勉強方法
――1次試験を突破して、次は2次試験ですがどのような勉強方法でしたか。
1次試験と基本的には一緒ですね。最初の1回目、2回目の時は大手予備校の通信講座を受けていました。最後の3回目は通学コースで勉強していました。元々、この通学コースには1次試験対策だけでなく、2次試験対策も含まれていました。
山崎 貴彦 取材の匠メンバー、中小企業診断士
群馬県出身、群馬県在住。大学卒業後、農業協同組合に就職。融資審査、債権管理、経営企画、各種会計、リスク管理など幅広い業務に従事する。2023年に経営コンサルティング会社へ転職し、中小企業を中心とした経営支援に従事。2022年中小企業診断士登録。趣味はサッカー・旅行。