【K.Iさんインタビュー】自分が提供できる価値はなにか、確固たる意志で選んだ養成課程

【K.Iさんインタビュー】自分が提供できる価値はなにか、確固たる意志で選んだ養成課程

【第3回 今につながる学びとこれから】
過去の記事:第1回第2回

「養成課程を選んだことは全く後悔していないです」

中小企業診断士養成課程(以下、養成課程)受講を経て、現在スタートアップ企業のコーポレート部門で幅広い業務に従事しながら自身の活躍の場を模索しているK.Iさん。第3回では、養成課程を通じて得られた学びと将来の展望に迫る。

すべてを自分で解決しなくていい

中小企業診断士の勉強をしていると、全部わかっていなければいけないような気持ちになっていたというK.Iさん。広く浅く知っていなければならないという考えをもちながら、「浅く」の部分の深度がもっと必要なのではないかと感じていた。今まで一人仕事が多く、問題を自分一人で解決することが多かったことがその考えに拍車をかけていた。

養成課程のメンバーには実務経験が豊富な方が多くいたこともあって、多くの助力を得ることができた。困ったらアドバイスをくれ、分からなかったら丁寧に説明してくれた。自分でがんばろうとすることも大事だが、頼れる人に頼る必要性を実感した。

「自分が深めたいと思う部分は深めていきたいです。でも、できないことや向いていないと思うことは、他の人の助けを求める方が効率的でいいものにつながると思いました」

会社に勤めているだけでは得ることができなかった、養成課程に進んだからこそ得られた実感だとK.Iさんは語る。

深めるべき点はどこか

養成課程を修了した今はスタートアップ企業のバックオフィス業務を支えている。新入社員の入社準備、給与計算のチェック、契約書のレビューなど、業務は多岐にわたる。

「広く勉強したから、あらゆることに耐性があると思います。馴染みがないけれど知識はある業務に対応するときに、それを始めるスタートラインに立つことができています」

中小企業診断士資格を取得するために学んだことは、幅広い業務に対応する力を与えてくれている。

K.Iさんは自社で活躍を続けながら、今後ありたい姿を模索している最中だ。得意なことで誰かの役に立ちたいという思いはずっともち続けているものの、明確な姿は浮かんでいない。自分だからこそ提供できる価値はなにか、それを見つけることを今の課題として捉えている。今の会社でなにを極めていけば、中小企業診断士としての自分と会社にとって役に立つのか、それがやりたいことと重なる点はどこにあるのか、考えていく必要性を感じている。広く浅く、それでいてどこか深く、K.Iさんはそんな姿を目指している。

個人でもチームでも

K.Iさんには養成課程で学んだことや得たことから今後やりたいことが二つあるのだという。

一つ目は経営者インタビューだ。養成課程の診断実習で5社訪問し、経営者の誰もが夢や希望をもって会社を経営していることを肌で感じた。世の中の経営者の夢や希望を聞いて、書いてみたいと思うきっかけになった。

二つ目は共に養成課程を受講したメンバーとの取り組みだ。活動的なメンバーが主導で動かしているプロジェクトに貢献したいと語る。

「メンバーの誰かが仕事を取ってきたら、やりたい人や向いている人に声をかけて、小さいチームを作って取り組むということが進んでいます。そこで役に立てそうなことがあったら手伝っていくことはやっていきたいです」

養成課程で得られたつながりは今も続いている。

こんな人こそ養成課程に

K.Iさんはもっと広い世界や広い視野をもちたいと思う人にこそ養成課程をすすめたいと語る。

「養成課程に行くことでコミュニティが広がりますし、会社では出会えないような人に出会えますし、会社の中では聞かないような話を聞くことができます。知見を広げたい人には養成課程はおすすめです」 新たな価値観、新たな考え方、新たなつながり。養成課程の場には刺激的な世界が広がっている。








毛利 和裕

毛利 和裕 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1993年生まれ。大阪市在住。大学卒業後、スポーツ用品メーカーに入社。営業職を経て、現在経理財務部に所属。連結決算や管理会計、開示書類作成など幅広い業務に従事。自身のレベルアップを目指して中小企業診断士試験挑戦を決意。1年弱の勉強期間で2020年度に中小企業診断士試験合格、2022年登録。大阪府診断協会所属。協会活動中に行ったプレゼンの好評価に自信を深めている。中小企業診断士として自身が情熱を注げる活動を模索中。

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