【R. Iさんインタビュー】“学び続ける力”が導いた中小企業診断士ストレート合格―成長の旅路―

【R. Iさんインタビュー】“学び続ける力”が導いた中小企業診断士ストレート合格―成長の旅路―

【第1回 学び直しが拓く新しい人生】

【R. Iさんインタビュー】

多忙を極める中、効率の良い勉強方法を編み出し、戦略的な受験計画を立て、見事ストレート合格を果たしたR. Iさん。中小企業診断士試験の狭き門をたった1回でパスする受験生にはどのような背景があるのか。短期合格の秘訣もあわせて3回の連載でお届けします。

海外経験が広げた未来の可能性

人は、いつ、どんなきっかけで人生を変えるのだろうか。R. Iさんにとってそれは、「今の仕事を見通した瞬間」から始まった。

新卒で入社した情報通信企業で7年間安定して働く中、R. Iさんの胸の内に「外の世界を見てみたい」という思いがふと湧いてきた。その思いがきっかけとなり、学生時代から心の奥にあった「海外で学ぶ」という夢に、再び輪郭が生まれた。

R. Iさんはその思いに背中を押され、思い切って退職。イギリスとアメリカの大学が連携するメディアコミュニケーションの修士課程へと飛び込んだ。

「メディアコミュニケーションはこれまでの仕事とも関わりがあり、欧米におけるメディアの変化は、日本よりもダイナミックな面があると感じていました。そうした動きを直接この目で見てみたいと思ったのです」そう振り返る。当時は、インターネットが人々の暮らしに根付き始めた時代。そのような転換期に海外で学んだ経験が、R. Iさんのその後の人生に与えた影響は小さくないはずだ。

さらに心を刺激したのは、同じく学びに来ていた多様な生き方を持つ仲間たちの存在だ。

「海外にいると、新卒一括採用でも終身雇用でもない自由な生き方をしている同級生がたくさんいて、いくつもの言語を操り、枠にとらわれない活躍をしていました。彼らと学んだことが自分の視野を大きく広げてくれたのです」

その経験はR. Iさんのライフスタイルへの考えを変え、その後の人生の可能性を広げている。

「日本で“普通”とされてきた働き方だけが正解じゃない。自分が頑張れば、成長できる方法は会社以外にもある」

そう気づいた瞬間から、R. Iさんの“学び続ける人生”が本格的に動き出した。

新たなキャリアステップの先に見えた扉

帰国後は情報メディアに再就職。異文化で培った柔軟な視点と多様性への理解が、仕事に活かされたと言えそうだ。「これまでの体験が、何らかの形で今の自分の中に活かされているのではないかなと思います」と静かに語る。

そんなR. Iさんに、再び転機が訪れたのは数年後。100名規模の子会社へ出向し、初めて経営管理や総務を担当することになった。

「最初は、何をどうやって進めればいいのかわからない状態でした。人事、ESG、SDGs、職場環境の整備すべてが未知の領域でした」それでも、「会社全体を俯瞰する仕事」に面白さを感じていたという。わからないからこそ面白い。進めば進むほど、自分に足りない知識が見えてきた。

次第に湧き上がってきたのは「もっと体系的に経営を学びたい」という強い想い。社内に相談できる人はいなかったが、自力で中小企業診断士という資格にたどり着いた。

覚悟はあるか?中小企業診断士試験への挑戦

中小企業診断士試験の最終合格率は、4~5%と難易度は非常に高い。1次試験の膨大な科目数、片道1時間半の長距離通勤、仕事や家庭との両立。現実的な制約は多くR. Iさんを躊躇させた。

それでも「今始めなければ」と覚悟を決め、翌年の試験に挑んだ。

「勉強を始めてからも、本当に続けていけるかなと不安はだいぶありました。けれども、中小企業診断士の学びは現在の業務にもつながり、自分の力をさらに活かせるのではないかと考えたのです」

知らないことは学べばいい。その積み重ねが、自分の枠を超える力になる。

「忙しい中でも自分を成長させる意欲が、ますます重要になってきていると感じています」そう語るR. Iさんの姿は、“学び続ける人”そのものであった。








和知 祥子

和知 祥子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
Web業界で10年以上にわたり、アフィリエイトサイトの企画・運営を行い、法人化の経験を持つ。キャリアの中で多様な業種の企業と向き合い、「本質的な経営支援」に取り組みたいという思いから中小企業診断士資格を取得。2025年に登録。Webマーケティングに強みを持ち、現在は小規模事業者を中心に、経営者の想いに寄り添う支援を行っている。神奈川県中小企業診断士協会所属。

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