【第2回 合格の秘訣は愚直にコツコツ】
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エネルギー会社出身のH.Oさん。2022年1月の合格後は副業診断士として、2025年1月に定年退職を迎えてからは、独立診断士として活動している。第2回では、ストレート合格をはたした中小企業診断士試験の対策についてうかがった。
朝時間の活用で勉強時間を確保
中小企業診断士の受験を決めたH.Oさんは、まずは資格学校のなんば校へ入学することを決めた。
週1回の通学をペースメーカーとして、資格学校から提供される教材の予習・復習をきちんとやることを心がけた。
中小企業診断士は、合格までに1,000時間程度の学習時間が必要だと一般的には言われている。仕事をしながら勉強する社会人にとっては、やはり時間の確保ができるかどうかが合否を左右する。
そこでH.Oさんのとった方法は、王道ともいえる「朝活」だった。
平日は朝5時に起きて、会社近くの喫茶店で勉強した。また、それまでは始業時間の1時間前には出勤していたが、始業時間ギリギリまで喫茶店に滞在し、勉強時間を確保した。
朝活には、周囲の都合に左右されず時間を確保できることに加え、朝は頭が冴えているため効率的に学習ができるというメリットもあった。
朝活以外にも、平日の夜に1時間程度、日曜日も時間を見つけてと勉強時間をコツコツ積み上げていった。
苦手科目の攻略と1次試験合格まで
ストレート合格をはたしたH.Oさんだが、1次試験では経済、2次試験では財務・会計が苦手科目だった。
どちらの科目も理系のH.Oさんには馴染みがなかったためだ。
当時はコロナ禍のため、資格学校での勉強会はほぼ開かれず、受験生同士の交流がなかったため、受験生間での情報共有もなく、ネット上の受験生支援機関の情報が頼りになった。
そこで得られた情報から、経済については別の参考書を取り入れることで理解が深まり、出題パターンが掴めたという。
財務・会計については、簿記の学習経験がなかったため苦労したが、資格学校の教材をきちんとやることで乗り越えられた。
こうして迎えた1次試験は、それまでコツコツ勉強してきた努力が実り、自分でも予想外の高得点で合格することができた。
試行錯誤した2次試験対策
1次試験が終わった時点で合格の手応えはあったが、そこから始めた2次試験対策に当初は苦労したという。
まず、資格学校の2次試験対策の教材との相性が合わなかった。解答を見ても、とても自分ではその答えが導き出せないと感じた。
そこでまたネットの受験生支援機関の情報を活用して、自分に合った解き方やスタイルを試行錯誤した。様々な教材を試す中で、特に活用したのは「ふぞろいシリーズ(同友館)」だった。
H.Oさんの活用方法は、たくさんの過去問に手を出すのではなく、2・3年分の過去問を繰り返し解くこと。それによって2次試験の考え方を整理でき、次第に自分の中に着眼点や引き出しが身についてきた感覚があった。
そして迎えた10月の2次試験。「全く手応えがなく、落ちたと思った」とH.Oさんは振り返る。1次試験は合格したから、来年も2次試験は受けられると、2次試験専門の資格学校を探そうとしていたくらいだった。
ところが、蓋を開けてみたら結果は合格。苦手科目だった財務会計の計算問題で正解できたこともあり、見事1回の挑戦でストレート合格をすることができた。

岡崎 慈子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
兵庫県在住。2024年中小企業診断士合格。情報サービス会社の広告制作部門で、制作の進捗管理、生産性分析、予実差分析などを経験。現在は税理士事務所に勤務する企業内診断士。
