ラグビーワールドカップ2019は、なぜ盛り上がったのか?:イノベーター理論で考える

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「売れプロ8期」 ブログ読者のみなさま

 

こんにちは。

 

売れプロ8期生の有吉 啓介(通称ハリー“)です。

今回も、ブログにお付き合いいただきたく、よろしくお願いいたします。

 

「売れプロ8期」のこれまで2回の講義で行った「実務実習」を中間で報告します!とお約束しましたが、まだ中間に来ておらずスイマセン。テーマを変えて書きます。

 

ラグビーワールドカップ2019 (以下RWC2019)で日本対南アフリカの試合が、10月20日(日)にありました。

 

自分は、4年前に英国で開催された前回RWCでの日本対南アフリカ戦の記憶が残っていたので、どんな試合になるか、大変な期待を持ってTVで観戦していました。

 

今となっては、大変失礼な話しですが、1年以上前に、旅行代理店から仕事の関係で接待用に観戦と食事を合わせたチケットの販売が廻ってきました。これがとても高額でした。初めての日本開催ながら、ラグビーファンの感覚からはミスマッチのようで、個人的には懐疑的でいました。

 

試合日程が始まり、次々と敵を倒していって、こんなに盛り上がるとは。

 

その時は、違うことを思った自分に残念な気持ちで振り返るも、最後は嬉しい結果になり、南ア戦が終った今はファンとして大変満足しています。

 

さて、ここ数日間は秋雨がよく降っていますが、今はラグビー・シーズン真盛りです。

 

雨で濡れて重くなった革の楕円ボールを、練習後に疲れて眠たい目をこすりながら、ドライヤーで乾かし、油を擦り込んで、でも、翌日にはまた秋の雨で濡れてしまう。そんな日々を過ごしていたことを思い出しました。

 

県内では強豪校だったので、都府県の代表校が出場する地区大会では、元全日本監督の平尾選手の華麗なステップや、タックルをされて腰にしがみつく数人の高校生をぶら下げて走る、大八木選手を目の前で見てビックリしていました。まさに、南ア戦のように、上のレベルにある相手と試合で経験しながら強くなっていくんですね。

 

では、診断士の視点から、RWC開催前の下馬評に違い、(にわか?)ラグビーファンを急増させた現象を、マーケティングで出てくる「イノベーター理論」を使って分析してみたいと思います。

 

「イノベーター理論」は、米国のエベレット・M・ロジャース教授が提唱した理論ですが、新しい商品やサービス、いわゆる「イノベーション=新しい概念やモノ」がどのように普及していくかを、実証的な研究に基づき、イノベーションの共通する普及パターンを説明したものです。

 

この理論をご存知の方は、「キャズム理論」の話し?と気づかれたと思います。

 

まず、「イノベーター理論」では、普及していく市場の顧客を5つの群に分けます。

・イノベーター(革新者、2.5%)

・アーリーアダプター(初期採用者、13.5%)

・アーリーマジョリティ(前期追随者、34%)

・レイトマジョリティ(後期追随者、34%)

・ラガード(伝統主義者、16%)

 

この5つの群の中で、「アーリーアダプター」から「アーリーマジョリティ」に進むための間に、最も深―い「“キャズム”(溝)」がある、といわれます。

 

このキャズムを超えないと、大きく普及していきません。

 

RWC開催までの日本におけるラグビーファン市場は、イノベーターかアーリーアダプターが多勢の市場だったと思います。

 

キャズムを超えるためには「ホールプロダクト戦略」が必要と言われます。

 

この「ホールプロダクト戦略」は、米国のセオドア・レビット教授が提唱したもので、顧客が期待している機能に向けて、より近づくように製品やサービスを補助、又は補完する製品・サービスを出していく必要があるというものです。

 

製品戦略をベースに語られていますが、敢えて置き換えてみると、

 

まず、ホールプロダクトとは4つのプロダクト、それを戦略として揃える必要性を説いています。次の4つがそのプロダクトです。

 

「コアプロダクト」は、提供される商品・サービスそのものです。今回のケースでは、「RWCのすべての試合」になりますね。

 

「期待プロダクト」は、顧客が購入時に「こうあるはず」と期待している機能・サービスで、顧客を「最低限満足」させるために必要な製品・サービスです。これは伝統の対決である「オールブラックス対南アフリカ戦」などの本場の激しく猛々しい試合、または日本が勝つ試合などが間近で観られること、でしょうか。

 

「拡張プロダクト」は、補助する、又は補完する商品・サービスを豊富に用意して機能等を拡張することです。顧客が得る目的を最大限に満たすための製品・サービスです。これは、パブリックビューイングやTV、ネットや本・雑誌といった様々なメディアを通じて溢れているラグビーの情報や解説、といった盛り上げに一役も二役も買っているイベントやコンテンツでしょう。

 

「理想プロダクト」は、顧客の理想を完全に実現した段階のプロダクトです。「完璧なもの」はなかなか得られませんが、理想化では「日本のベスト8への進出」ですね。これを目指して改善を重ねて、日本ラグビー史上で初めての好成績を達成できました。

 

この戦略に合致したイベントを配することができて、日本のラグビーファン市場では「レイトマジョリティ」、または「ラガード」まで、掘り起こすことができた様です。

 

このような状況が今後も続いて、日本の多くの子供たちがラグビーを楽しみ、またラグビー精神を育むことを、大いに期待します。

 

ホント、「ラグビーはスゴイ!」と感じるイベントになってよかったですね。

 

また次回のブログも、よろしくお願いいたします。

 

 

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