ほのぼの経営論
「おもしろい仕掛け」
全国の地方都市で、昔ながらの商店街の衰退が進んでいます。いわゆるシャッター通り化です。
商店街の衰退にはいろいろ理由が考えられます。「人口減少」「後継者不足」「郊外の発展に伴う空洞化」「大規模店舗の進出」など様々でしょう。こうした状況下で、商店街は埋没しつつあるのです。
そんな中、ユニークなポスターを製作して、町おこしに成功した商店街の事例が今注目されています。
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https://tripeditor.com/360374
これらのポスターは、決して有名タレントを起用したり地元の名物を大々的にアピールするものではありません。「地元の店主たちが自ら登場し、決して気取らず、リアルな声を届ける」ポスターばかりなのです。この面白さは、HPで実際を見ていただくしかありませんが、ご覧になってわかるように、どれもクスッと笑えて印象に残るものばかりです。
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https://creive.me/archives/5057/
この企画はもともと大手広告代理店電通の社員教育の一環ということだったといいます。このため予算は無いがとにかく面白いものをということで、若手クリエイター達が自由な発想でつくりあげたそうです。
これが、予想外の大きな反響を生むようになります。マスコミに取り上げられるとともに、SNSで拡散され、わざわざ海外から見に来る客までいるというのです。
現代のようなIT全盛の社会で、「ポスター」というシンプルかつ伝統的な広告手法が、予想外の成功を生んだことは、とても興味深いことです。
そして、何より(予算が無かったからですが…)飾らない普通の店主達が主役となり、各店ならではの面白さを発信出来たことが集客につながったのでしょう。
これを、「コトラーの5A理論」に照らすと、以下のようになると思います。
・認知(Aware):
SNSで話題の場所であると知る。
・訴求(Appeal):
SNSでポスターの面白さを知る。
・調査(Ask):
興味を持ってさらにネット検索し、その店舗へ実際に行きたくなる。
・行動(Act):
現地へ足を運び、実際に体験し、楽しむ。
・推奨(Advocate):
SNSで友達へ面白さを知らせたくなる。
「面白い」が人々を引き付けます。それも普通ではないユニークな面白さでなくてはなりません。
ここに集客に悩む全国の商店街復活のヒントがあるように思います。
お客様を呼ぶには、このような面白いコトを仕掛けることが必要な時代なのかもしれません。
