【横山裕二さんインタビュー】継続こそが勝利への鍵~5年をかけて夢を掴んだ男の物語~

【横山裕二さんインタビュー】継続こそが勝利への鍵~5年をかけて夢を掴んだ男の物語~

【第2回 あと一歩の油断がすべてを崩す】
過去の記事:第1回

【横山裕二さんインタビュー】

筋トレが趣味の横山裕二さん、ITとコンサルティングを提供する企業本部で営業職をしているナイスガイだ。2025年に中小企業診断士登録を予定しているが、難関資格合格に至るまでの道のりは、想像した以上に困難な道だった。第2回は「順風満帆からの急展開」に迫ります。

独学であみだした1次試験必勝法

「とにかく問題集を解きまくった」横山さんの受験勉強は、完全な独学だった。ひたすら問題を解き続けることが基本方針。資格学校が出版する一冊の問題集を何度も繰り返し解き、理解が不十分な問題や前後関係が曖昧な問題は参考書で補完した。そして、最後に過去問で仕上げる。問題をクリアしていく感覚が楽しく、「次の科目、また次の科目と意外に勉強がはかどった」

忙しくて机に向かえない日でも、勉強をおろそかにすることはなかった。問題集や参考書を高速でめくり、診断士試験のエッセンスを目に焼き付けることを習慣化したのだ。何よりも大切なのは、日々の努力を継続すること——この積み重ねが確かな力となった。

迎えた初めての1次試験。「複数科目の合格を勝ち取れれば御の字」と考えていたが、結果はなんと全科目一発合格!思わずつぶやいた、「診断士試験、意外といける!」

試行錯誤でつかんだ2次試験合格への道

「2次試験の準備はまったくしていなかった」ため、自己採点で合格がわかった瞬間、慌てるばかりだった。「まず取り掛かったのは、2次試験の全体感を把握すること。過去問と『ふぞろいな合格答案(同友館)(以下、ふぞろい)』を入手し、2次試験とは何かを知ること」から始めた。

独学が基本の横山さんにとって「試行錯誤こそが合格への道」、過去5年分の問題を解いてみたが「答案用紙に何を書けばいいのかさっぱりわからず」苦しんだ。しかし、そこで立ち止まらず、「ふぞろいの解答キーワードを徹底的に分析」した。そして「過去10年分の過去問について、自身とふぞろいの解答キーワードをすべてエクセルに入力し、比較・整理する」ことで、解答の「引き出し」を作っていった。

振り返ると自分なりの「型」が完成していた。1年目の結果は、「事例Ⅰが70点台、事例Ⅲが60点台、事例Ⅱと事例Ⅳは合格点に届かず」不合格だった。しかし、敗因は明確で手ごたえを感じての不合格。例えば「事例Ⅱは設問要求と解答が合っていなかった」もう2年目は迷わない。

合格のはずが…奈落の底への転落

「あれっ、 どうして…」1年後の結果はまさかの不合格だった。今にして思えば「なめていた」そう痛感する結果となった。1年目の手ごたえを信じ、2年目は独学ではなく資格学校の通信講座に切り替えた。「過去問は一通り終えた、新しい問題が必要」「通学せずに済むのでコスパがいい」そう考えて選んだ勉強法だった。しかし、この決断が思わぬ結果を招いた。

通信講座は毎月予想問題が郵送され、自分で解いて提出し、添削を受ける形式だった。しかし、「とにかく取組姿勢が悪かった」次は合格できるという慢心が、知らぬ間に「油断」へと変わっていたのだ。「問題をやっつけでこなすだけで、時間を計らずに解いていた」「4問通して解くことなく、時間があるときに1問ずつバラバラに取り組んでいた」「添削後の振り返りをしなかった」試験直前期にようやく全体をおさらいしたものの、その時はすでに糸の切れた凧のような状態だった。

試験前夜はプレッシャーに押し潰され、眠ることもできず、本番で思うように力を発揮できなかった。そして、結果は不合格。「勉強法はそう簡単に変えるべきではない」その信念のもと、3年目も同じ通信講座で挑んだが、軌道修正できず2次試験で涙をのんだ。4年目も不合格。わずかな狂いが全体に影響を及ぼし、一度狂った歯車は簡単には戻せなかった。当時を思い起しながら話してくれる横山さんの姿に、胸が締めつけられるほどの苦悩が伝わってくる。はたして、この苦境をどう乗り越えたのか。








八木原全良

八木原全良 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。大学卒業後、大手保険会社に入社。営業戦略、子会社管理などに従事。2024年中小企業診断士登録。国家資格キャリアコンサルタント保有。

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