【和知祥子さんインタビュー】主婦が掴んだ新たなフィールドへの切符。5年間支え続けた家族に感謝

【和知祥子さんインタビュー】主婦が掴んだ新たなフィールドへの切符。5年間支え続けた家族に感謝

【第3回 合格を機に、中小企業支援の現場へ踏み出す】
過去の記事:第1回第2回

【和知祥子さんインタビュー】

5年間にわたる勉強の末、中小企業診断士試験に見事合格した和知祥子さん。Web関係を中心に仕事の幅を広げていき、将来は後輩診断士をサポートしたいと語る。

診断士試験合格後に得た自信と覚悟

中小企業診断士合格後、中小企業診断士事務所のアシスタントとして経営支援に携わる中で、「中小企業の方々がどういう想いで経営をしているのか、実際に中小企業がどういうところなのか肌で感じることができました」と和知さんは語る。これまでのWeb関係とは全く異なる中小企業診断士の世界を知ることができ、先輩診断士のように支援できるようになりたいと感じているそう。

合格したことでの内面的な変化もあった。例えば、Googleアナリティクスの設定に関する相談を受けた際に、顧客にGoogleアナリティクスとサーチコンソールの設定を説明したことがあった。和知さんとしては、ちょっとした内容であったが、診断士試験に合格したことから、以前よりも自信を持って教えられた。

一方で、「より一層身を引き締めないといけないとも感じています」と話す。経営支援の現場で何か意見を求められ、和知さんが顧客に返答した際に、「ああ、そうなんですね」と本当に感心して聞いてもらえる。嬉しい反面、「しっかりと継続して学び、ちゃんとお客様に返していけるようにならなければ」と感じている。そのため、よりよい経営支援・経営改善をできるよう経営支援の後、毎回振り返るそうだ。

中小企業のWeb関係をサポートしていきたい

「今後はこれまでのWeb関係の知識を生かしながら、自分の専門領域を築いていきたい」という。経営支援している中で感じるのは、中小企業のWebサイトの多くは、外部委託で一度作ったまま放置されており、現状にあわせて最適化されてないものが多いこと。 もしくは、経営の知識がない人が作成したために、訴求するポイントがずれていることもみられるそうだ。

「例えば、製造業の会社のWebサイトで、本来は製品自体を訴求しなければならないところが、自社で優れている製造面の技術的な部分しか書かれていないケースが散見されます。中小企業の多くは、専門業者に依頼して作っていることから、作られたものが正しいと感じてしまいます」と語る。和知さんはそういった部分を中小企業診断士の視点とWeb知識を組み合わせて、中小企業の方々と一緒に改善に取り組む。

事務所のアシスタント以外にも積極的に知人に声をかけ、中古の呉服を販売する着物屋の経営診断も始めている。売上拡大ができるようECサイトとSNSやWebサイトの連携に取り組んでおり、少しずつ中小企業診断士としての腕を磨いている。

いずれは後輩診断士をサポートできるように

「将来的には後輩中小企業診断士へ実務機会を提供できるようになりたいです」という。いまの職場では先生に帯同して、報酬をもらいながら経営支援の仕事ができるとても良い環境。現場に出て技術を磨くことは重要だが、実際にはそういった環境は多くない。

「5年後、あるいはもっと先になるかもしれないが、新しい診断士が来た時に、私も同じようにできるようになりたいです」と和知さんは語る。

これから受験される方々へ

最後に、これから診断士試験を受験する方々へ向けメッセージをうかがった。

「私は長丁場になり大変でした。それでも周りの方に支えてもらいながら、諦めずに合格できて本当に良かったと感じています。いま受験生の方は、高い点数を取ろうと思わず、苦手な科目は基礎をしっかりとやり、ギリギリでもいいので短期間での合格を狙った方がいいと思います。一方で、マハトマ・ガンジーの信条の一つに『明日死ぬように生きろ。 永遠に生きるかのように学べ』があります。長期視点の人は、永遠に生きるように勉強するという心構えで、腰を据えて取り組むのも良いかもしれません」

ようやく掴んだ中小企業診断士への切符。和知さんは一歩一歩新たな世界へ踏み出していく。








山本祥晴

山本 祥晴 取材の匠メンバー、中小企業診断士
埼玉県出身で、現在は神奈川県在住。大学院修士課程修了後、化学メーカーにおいて研究開発業務に従事。環境省認定制度 脱炭素アドバイザー アドバンストを取得し、環境系の中小企業診断士として経営改善から脱炭素経営などの支援を行う。2024年中小企業診断士登録。東京都中小企業診断士協会三多摩支部、神奈川県中小企業診断士協会所属に所属。

拓け!中小企業診断士の扉~受験奮闘編~カテゴリの最新記事