【横山裕二さんインタビュー】継続こそが勝利への鍵~5年をかけて夢を掴んだ男の物語~

【横山裕二さんインタビュー】継続こそが勝利への鍵~5年をかけて夢を掴んだ男の物語~

【第1回 最後まで戦い続ける人が勝つ】

【横山裕二さんインタビュー】

筋トレが趣味の横山裕二さん、ITとコンサルティングを提供する企業本部で営業職をしているナイスガイだ。2025年に中小企業診断士登録を予定しているが、難関資格合格に至るまでの道のりは、想像した以上に困難な道だった。第1回は「診断士試験に挑む横山さんの姿」に迫ります。

もったいないじゃないですか

「もったいない、あきらめたらそこで終わるじゃないですか!」論理的でテンポの良い口振りとは対照的な言葉がもれた瞬間だった。横山さんは、理性と情緒を兼ね備えた好漢である。大学卒業後、営業職として、DX支援やIT活用による経営改革・業務改善に携わってきた。これまで関わった企業数は累計1,000社以上、取り扱った商材は50種以上にのぼる。経験を積み、実力が伸び盛りとなる30代後半、仕事もプライベートも充実した日々を過ごしている。2024年に診断士試験に合格し、これからますます横山さんの幅広い活躍が期待されている。

横山さんが中小企業診断士を目指したのは、経営コンサルタント唯一の国家資格だから。当初は合格一直線に見えた受験の道が、ある時点を境に紆余曲折していく。予想しない展開に直面し、振り返ってみると5年の歳月を要していた。ただひとつ、横山さんの「あきらめない強い信念」だけは、どんなときも変わらず、真っすぐあり続け、見事に合格を引き寄せた。

それは期せずして始まった

社会人1年目のある宴席。公認会計士資格を取得した友人との会話のなかで、横山さんは初めて「中小企業診断士」の存在を知ることになった。すでに簿記2級を持っていたこともあり、財務会計の話題に熱中するなかで、その資格が頭に刻まれた。

光陰矢の如し、会社からはIT関連資格の取得を強く促される日々が続いた。同時に、ビジネスで役立つ資格の取得も推奨され、何気なくキャリアシートの自己啓発欄に「中小企業診断士を目指す」と記入する。しかし、実際に勉強に取り組むことはなかった。本気で書いたわけではなかったからこそ、行動には移せなかった。

そんな日常が続くなか、時はコロナ前夜。ある日、上司から「診断士試験の1次試験に合格した」という話を聞いた瞬間、横山さんの思考のアンテナが強く反応した。それはまるで雷に打たれたかのような衝撃。「診断士試験よし、俺も挑戦しよう!」そう決意した。コロナ禍を機に時間ができたことも功を奏した。人生万事塞翁が馬、重い腰をあげた2020年2月。ついに戦いの火蓋が切られ、横山さんの挑戦が本格的に始まった。

秘訣は正しい姿勢にあり~鍛え抜かれた信念~

横山さんの話し方は、知的で鋭い。受け応えのスピードの速さと回答の明瞭さからは、頭の回転の速さと知的好奇心の高さが際立っている。約5年前、何気なくYouTubeの動画を見ながら「自分にもできるかも」と始めたベンチプレスは、いまや100㎏を上げるまでに上達。筋トレYouTuberの動きをマネしながら、我流で自分を追い込み試行錯誤の末にたどり着いた。

ベンチプレスは、単に重りを持ち上げるだけのトレーニングではない。「正しく持ち上げなければケガの原因になるだけでなく、トレーニングの効果も十分に得られない」しかし、「正しい姿勢を身につけ、地道に努力を積み重ねれば、体つきの確かな変化を手に入れることができる」そう語る横山さんの姿は、まるでスポーツジムのトレーナーのような風格を感じさせていた。

「やると決めたら最後までやる!その先に合格は必ずついてくる」5年間、決して諦めることなく続けられた理由を尋ねると、横山さんは力強く言い切った。診断士試験への挑戦、信念はブレない。我流で極めたベンチプレスは、決して単なる気まぐれではなかった。そこには、横山さん自身の強い信念があったのだ。「埋没コスト、もったいないじゃないですか」その一言の背後には、5年にわたる苦悩と葛藤の歴史があった。積み重ねてきた努力を、決して無駄にはしない──それが横山さんの生き方なのだ。この姿勢こそが、診断士試験合格へと導いた最大の要因だった。








八木原全良

八木原全良 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。大学卒業後、大手保険会社に入社。営業戦略、子会社管理などに従事。2024年中小企業診断士登録。国家資格キャリアコンサルタント保有。

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