【奥村泰宏さんインタビュー】活躍中の現役デザイナーが中小企業診断士になったわけ

【奥村泰宏さんインタビュー】活躍中の現役デザイナーが中小企業診断士になったわけ

【第2回 仲間と勝ち取った合格切符】
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【奥村泰宏さんインタビュー】

上京後、デザイナーとしてマルチな才能を発揮していた奥村泰宏さん。デザイナーという仕事に愛情と誇りを持つからこそ、中小企業診断士を目指すことを決意し、見事2年で合格を勝ち取ることとなる。第2回は、奥村さんが診断士試験合格を勝ち取るまでのエピソードを中心にお届けする。

診断士受験へ

デザイナーとしての強みをもっと磨きたいと誓った奥村さん。最初に頭に浮かんだのはMBA取得だった。経営を学ぶためにはメジャーな手段だ。しかし、すぐに考えを改めた。

「MBAって調べてみたら、2年間も学校に通わないといけないじゃないですか。とても無理だと思いました」

MBAに代わるものはないか、様々な情報を調べていた奥村さんは「中小企業診断士」の存在を知り、受験を決意する。試験勉強を始めた当初は、比較的自信があったと言う。

「デザインの仕事を通じて、マーケティングや物作りの経験があったので、今の知識プラス少しの勉強でなんとかなると勝手に思い込んでいたんです。でも実際に勉強を始めると、自分の経験で役に立ったのは企業法務の知財くらいで、全体の10%程度といったところでしたね(笑)」

試験範囲の広さに、これはまずいことに手を出したと焦ったこともあったそうだが、同時に楽しくもあったという。その前向きなモチベーションはどこから来たのか。

独立というモチベーション

「将来独立してフリーになると決めていたんで、この資格があると絶対プラスになると思って頑張れたんです」と奥村さん。合格後のイメージを明確に持ち続けたことが、高いモチベーションに繋がったようだ。

「それにデザイナー兼中小企業診断士ってレアキャラでしょ? 目立つかなって(笑)」

確かに珍しい。大きな差別化要素である。

「でも、単純に診断士資格を持つデザイナーの需要が少ないから、数が少ないって可能性もあると思うんです。そのためにも自分で価値をあげていかないとだめですね」

前向きな思いを熱く語る奥村さんだった。

仲間との勉強会

大手予備校TACのストレートコースで勉強した結果、1次試験7科目は見事に一発合格を果たす。ところが、2ヶ月後の2次筆記試験では苦汁をなめる結果となった。

「大学の学部が理系だったので、文章は読むのも書くのも大の苦手だったんです」

奥村さん曰く、2次筆記試験は国語の試験だという。1年目はピントの外れた解答ばかり書いていたそうだ。その後の1年間で、どうやって苦手な2次筆記試験を攻略したのか。

「TACの同じ教室に通うメンバー7人で有志の勉強会チームを作ったんです。これがよかった」

週末に集まって、お互いに知っている知識を教えあったり、解答の読みあわせをしたりしたという。最初の頃は自分の解答に厳しい意見を貰うことも多く、相当悔しい思いもしたそうだ。その勉強会は、奥村さんの文章読解力、文章作成力を着実に伸ばしていった。

結果的に2回目の2次筆記試験で見事合格を果たすことになる。仲間と共に勝ち取った合格切符だった。

ちなみに、奥村さんの勉強会チームは7人中3人が合格したそうだ。約43%の確率。合格率約18%の診断士2次筆記試験において、これは驚異的な合格率といえる。








村上雅一

村上雅一 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1970年京都府生まれ、東京都目黒区在住。情報通信企業で30年間、BtoC、BtoB営業に従事。現在は子会社のITインフラ企業に出向し、代表取締役社長を務める。2024年2月診断士試験に合格した後は、「ふぞろいな合格答案エピソード17(同友館)」「企業診断『ふぞろい流合格ゼミ』(同友館)」など複数の執筆プロジェクトに参画。複数の企業に対するマーケティング支援なども行っている。取材の学校13期。

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