【奥村泰宏さんインタビュー】活躍中の現役デザイナーが中小企業診断士になったわけ

【奥村泰宏さんインタビュー】活躍中の現役デザイナーが中小企業診断士になったわけ

【第1回 デザイナー×中小企業診断士】

【奥村泰宏さんインタビュー】

デザイナー、中小企業診断士、そして木工所の取締役という3つの顔を持つ奥村泰宏さん。人懐っこい笑顔が印象的だ。2024年6月に診断士登録を済ませたのち、デザイナーの経験を活かして様々な分野で活躍している。第1回ではデザイナーという仕事の魅力、そして一見関係のない診断士資格受験へと繋がっていくエピソードをお届けしていく。

デザインの本質

みなさんは、デザイナーと聞くと何を思い浮かべるだろう? アパレルや容器、オフィス空間の内装などのデザインを考える職業、というイメージではないだろうか。

「デザインイコール“見た目”とイメージする人が多いですよね。でもそれは、デザインという言葉が持つ意味の一面にすぎません。デザインには広義のデザインと狭義のデザイン、2つあるんです。たとえば最近注目されている“デザイン思考”は広義のデザインにあたります。日本でも徐々に広まってきていますよね」

奥村さん曰く、欧州ではデザイナーが顧客の経営課題解決に取り組むこともあるそうだ。これではまるで、コンサルタントや中小企業診断士ではないか。

まずは奥村さんの経歴を辿りながら、デザインの本質にせまっていくことにしよう。

感性を磨いた京都での生活

奥村さんは、幼少期から大学生、その後の専門学校までの多感な時期を京都で過ごした。京都といえば、国宝東寺五重の塔や煌びやかな金閣寺など、街中が古式ゆかしき美術品で溢れている都。

そんな京都での暮らしは、奥村さんにどんな影響を与えたのか尋ねてみた。

「実は母方の実家が木工所なんですよ」と、意外な答え。

「中学生や高校生の時に、木工所へ手伝いに行っていたんですけど、作った物が形になるっていう経験が楽しかったので、気づかないうちに影響を受けていたのかもしれないですね」

そんな京都での生活は、確実に奥村さんの中に「美」の才能を育てていった。

大学、そしてデザイン専門学校でデザイナーとしての能力を磨いた奥村さんは、慣れ親しんだ京都ではなく、東京での就職を選択した。よりスケールの大きな世界を求めてのことだった。上京した奥村さんはインテリア雑貨を扱う会社へ就職する。

デザイナーの道へ。そして中小企業診断士への挑戦

大学とデザイン専門学校を卒業した後、インテリア雑貨を取り扱う会社で働いていた奥村さんは、デザイナーとして八面六臂の活躍を見せる。ロフトやFrancfrancなど、有名な雑貨店に卸す商品のデザインやPRカタログ制作、展示会出展、ギフトショーのブースデザイン、JTがサポートする喫煙スペースの空間デザインなど、数えあげればきりがないほどだ。

その後、別のデザイン会社に籍を移したあとは、クライアントに対する新商品デザインのアドバイスや、商品が市場に流通するまでのコンサルティングなど、活躍のフィールドを徐々に広げていった。

そんな奥村さんに、ある日心境の変化が訪れる。 「デザインの価値を伝えるだけでは物足りない。数値や理論に裏づけされたアプローチを身につけたい」という思いだ。これが、奥村さんを中小企業診断士の世界へと誘う(いざなう)きっかけとなる。








村上雅一

村上雅一 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1970年京都府生まれ、東京都目黒区在住。情報通信企業で30年間、BtoC、BtoB営業に従事。現在は子会社のITインフラ企業に出向し、代表取締役社長を務める。2024年2月に診断士試験合格した後は、「ふぞろいな合格答案エピソード17(同友館)」「企業診断『ふぞろい流合格ゼミ』(同友館)」など複数の執筆プロジェクトに参画。複数の企業に対するマーケティング支援なども行っている。取材の学校13期。

拓け!中小企業診断士の扉~受験奮闘編~カテゴリの最新記事