【Y.Oさんインタビュー】「面白そう」から始まる社会貢献 中小企業診断士・Y.Oさんの無限の可能性

【Y.Oさんインタビュー】「面白そう」から始まる社会貢献 中小企業診断士・Y.Oさんの無限の可能性

【第2回】独学・通信・朝活─診断士合格までのリアルストーリー
過去の記事:第1回

【Y.Oさんインタビュー】

2024年1月、中小企業診断士合格の吉報を手にしたY.Oさん。複数回の挑戦を経て、ついに掴んだ合格。その道のりは決して平坦ではなかった。彼女の試験への向き合い方と、試行錯誤の学習法を追った。

独学と通信教育、そして資格学校へ

資格取得を決意したものの、当初は「最後までやり遂げられるか」という不安があったというY.Oさん。そこで選んだのは、費用を安く抑えて学習できる通信教育からのスタートだった。初めての1次試験では時間が足らなくて苦戦し、合格は2科目のみ。「これならもっとちゃんとやってみようかな」と決意を新たにして、翌年からは独学で学習を進めた。

特に苦労したのは2次試験対策だった。通信教育では物足りなさを感じ、資格学校に通うことを検討したものの、土日授業や平日の夜に通うのは仕事との両立を考えると時間的な制約が大きかった。そこで選んだのは、2次試験専門の通信制資格学校だった。

1次試験突破の秘訣は「得意科目」と「割り切り」

1次試験は合計で6割の得点を取れば合格となる。Y.Oさんはこのしくみを最大限に活用した学習法を実践していた。「得意科目と苦手科目をどのように組み合わせるかを考えていました」。毎年確実に60点以上が取れる自信があったという財務会計は、毎年受験する得意科目として位置付けて、得点源とした。

一方で、情報システムなどの苦手科目は「基本的に60点取れないもの」という前提で割り切った。過去問や基本的な問題のみを繰り返し、繰り返し解いて、最低限40点を確保することに注力し、あえて勉強時間をかけない学習スタイルとした。「得意科目に集中して、やれば点数が伸ばせるっていう感覚」で、効率的な学習法を追求してきた。

「朝活」で確保した学習時間

仕事と受験勉強の両立は、多くの社会人受験生の共通の悩みである。Y.Oさんも同じだった。当初は夜に勉強しようとしたものの、仕事の疲れや定時で終わらない日々に悩んでいた。そこで彼女が実践したのは「朝活」だった。「自分でコントロールできる朝にしよう」と決意し、職場近くのカフェに早めに行き、1時間から1時間半程度の学習時間を確保した。この「朝活」は、疲れて帰宅した夜に無理をするよりも、安定した学習時間を確保するうえで非常に有効だったという。

「理屈」と「書く」習慣で2次試験合格

独学の期間が長かったY.Oさんだが、2次試験対策では専門の資格学校にお世話になったという。数ある中から選んだ資格学校は、「答えの出し方が一番理屈っぽかったから、私の中では一番納得できた」と語る。最初は「国語と算数かと思って楽勝かと思った」という2次試験だが、実際には「何を書いたらいいかわからない」という不安があった。「理論が全然足りない」ことを痛感し、資格学校のメソッドに基づき、理論を「空で言えるぐらい覚える」ことに注力した。

また、解答の「型」を身につけることも重要だったと振り返る。「時間内に書き終わらない」という課題を克服するため、資格学校で実績のある解答の型を取り入れて実践した。特に試験開始直後の時間配分に対する考え方である。自己流でやっていた頃は、漠然と「80分以内にやればいい」と考えていたが、資格学校では「問題文に時間をたっぷりかけて、何を聞かれているのかをじっくり考え、解答の骨子まで作る」という指導を受けてからは、結果として、解答の精度が向上した。 5度目の挑戦の末、ついに2次試験に合格。その鍵は、資格学校の課題に対し「120パーセント」の気持ちで取り組んだこと、「毎日の100字訓練をすべてノートに鉛筆で書いた」ことだった。また、「解答を考えすぎない」ことを意識し、今までは綺麗な日本語にこだわるあまり冗長になっていたが、合格した年は要素を確実に盛り込むことを優先した。その切り替えが結果的に、2次試験合格につながったという。








森本英孝

森本英孝 取材の匠メンバー、中小企業診断士
三重県在住。2024年に中小企業診断士試験に合格。建設関係の組合に勤務する企業内診断士。建設業の中小零細企業の社会保険や人事労務、税務などの支援を中心に取り組んできた。

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