【Y.Oさんインタビュー】「面白そう」から始まる社会貢献 中小企業診断士・Y.Oさんの無限の可能性

【Y.Oさんインタビュー】「面白そう」から始まる社会貢献 中小企業診断士・Y.Oさんの無限の可能性

【第1回 合格から始まるキャリア─Y.Oさんが歩んだ中小企業診断士としての第一歩】

【Y.Oさんインタビュー】

中小企業診断士試験合格は大きな目標であるが終点ではなく、新たなスタート地点でもある。合格という大きな壁を乗り越えた先には何があるのか、2024年1月に中小企業診断士試験に合格し、1年間の活動を経たY.Oさんが自らの経験と中小企業診断士になろうとしたきっかけを語る。

中小企業診断士としての第1歩は「研究会」から

晴れて試験合格を果たしたY.Oさんがまず選んだのは、大阪府中小企業診断協会への入会、そして研究会での活動と新米診断士を支援する「ゆるつな」との出会いだった。多くの研究会の中から、「スモールM&A研究会」と「ケアビジネス研究会」に所属し、学びと会員同士の交流を通じたキャリア形成につなげてきたという。

「中小企業診断士のお仕事はまだしていませんが、研究会活動を通じて知見を広げています」と笑顔で語るY.Oさん。スモールM&A研究会は、大阪で立ち上がったばかりの新しい研究会で、実務経験のあるメンバーはまだ少ない。そのため、今はまず「知見を高める」段階であり、詳しい専門家から話を聞く機会が多いという。

一方、ケアビジネス研究会は、Y.Oさんの本業である会計事務所と関わりが深い。「大半の顧客が医療機関なので、介護や医療分野への関心がありました。研究会活動に参加する中で、より成長分野としての可能性を感じている」と興味深く話す。昨年は、この業界で活躍されているゲスト講師を招いた講演で知見を高めることができた。今年度からは、メンバー自身が新たなビジネスプランを出し合い、具体的な事業化の検討を進める予定であるという。

医療と暮らしを支える税務の現場

普段の仕事では、医療機関の会計業務をメインに担当している。定期的にクリニックを訪問して経営者である医師と面談し、収支報告や経営相談に対応するとともに、確定申告や法人税の申告業務も行っている。

さらに、医師の顧客が多いことから資産家も多く、相続に関する業務も結構多い。また、インターネットを通じて一般顧客からの依頼も受けているという。加えて、近年増加傾向にある「おひとり様」向けのサービスも提供している。具体的には、高齢になって施設に入ろうとしたときに身元保証人が必要となる。家族がいても事情があって身元保証人になれない場合や、配偶者が亡くなって一人となった高齢者が施設入居する場合など、亡くなった後の手続き代行業務も行っている。

診断士活動で広がる視野

「日常業務をつうじて、中小企業診断士としての知識が直接業務に役立ったことはなかった」というが、Y.Oさんは「視野が広がった」経験を一番に挙げた。「診断士活動を通じて、普段接することのない様々な業種や年代の人々と知り合えたことが大きかった。視野が広がり、自分の業界に偏らない考え方が出来るようになった」と思いを語る。医療機関向けの補助金は少ないため、直接的に中小企業診断士の知識を活かせる場面はまだ多くないというが、税務や会計の知識を活かしながら、同業他社と比較して強みや差別化要素を明らかにすることで、より経営の根本を理解し、顧客により有益な提案ができることを学んだという。「視野を広めることで、より良いアドバイスができることがわかった、本業に役立ていきたい」とこの1年間を振り返った。

出会いは一冊のテキストから

合格という大きな壁を乗り越えたて、新たなスタートを切ったY.Oさんであるが、どのようにして中小企業診断士を目指すことになったのか、そのきっかけを聞いた。返事はとても意外なものだった。実は、ご主人が過去に同じ資格を目指しており、家にあった資格学校のテキストをたまたま手に取ったことだという。「パラっと見たら、なんかちょっと面白そうだなと思って、私も勉強しようかなと思ったんです」。何気ないきっかけが、彼女を新たな世界にいざなった。

次回では、Y.Oさんが診断士合格を勝ち取ったプロセスを詳しく掘り下げる。








森本英孝

森本英孝 取材の匠メンバー、中小企業診断士
三重県在住。2024年に中小企業診断士試験に合格。建設関係の組合に勤務する企業内診断士。建設業の中小零細企業の社会保険や人事労務、税務などの支援を中心に取り組んできた。

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