【Y.Oさんインタビュー】「面白そう」から始まる社会貢献 中小企業診断士・Y.Oさんの無限の可能性

【Y.Oさんインタビュー】「面白そう」から始まる社会貢献 中小企業診断士・Y.Oさんの無限の可能性

【第3回】「日本文化を次世代へ—中小企業診断士の視点で考える伝統技術の可能性」
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【Y.Oさんインタビュー】

日本の伝統技術や文化を未来へ繋ぐ挑戦が始まった。中小企業診断士として新たな一歩を踏み出したY.Oさん。同じ志を持つ仲間と共に「ゆるつな」の活動を通じて、中小企業診断士の可能性を追求する扉を開く。

日本文化・伝統技術を未来へつなぐ「ゆるつな」の挑戦

中小企業診断士としての新たなスタートを切ったY.Oさん。すでに次のステップに向けた活動を開始している。その一環として、大阪府中小企業診断協会の「ゆるつな」と呼ばれる一年目診断士向けの講義に参加した。この企画の最終講義では、新たな研究会立ち上げに関するプレゼン大会が実施され、Y.Oさんは日本酒、堺の刃物、錫製品などの伝統技術、さらには神社仏閣や手ぬぐいといった「和」に関する幅広い分野を対象とする研究会を提案し、参加者の中から仲間を集めた。

現在は6人のメンバーで定期的に集まり、活動内容を具体化している最中だ。先日も「様々な伝統工芸企業をリストアップして、訪問先を検討した」という。まずは「自分たちで現地の文化や技術に触れ、知見を深めることから始めよう」と企画しているという。「案外、自分たちが住んでいる地域のことを知らない」とY.Oさんは言う。まずは現状を知ること、それが中小企業診断士としての第一歩である。  

将来的には、この活動を通じて「今あるものを現代風にリメイクして、せっかくある技術をこの先も守り続ける支援ができればいいな」と、伝統の継承と発展に貢献したいと考えている。まだ情報発信はメンバー内にとどまっているものの、活動方針が固まり次第、広く協力を呼びかけていく予定である。

「面白そうだから」から始まる社会貢献

Y.Oさんの原動力は、至ってシンプル。「面白そうだから」という好奇心と、「こんなことできたらいいな」という純粋な思いである。しかし、その思いは、確実に社会貢献へとつながっている。

本業である会計事務所と関連性の高い医療・介護分野にも目を向けている。規制の多い業界だからこそ、既存の枠組みにとらわれず、中小企業診断士として貢献できる新たなアプローチを模索している。「年老いて介護が必要になれば施設のお世話になることが多いです。今までの生活と変わることから施設でトラブルも少なからず起こっています。その内容が私にも聞こえてくることがあります。中小企業診断士の立場で、このトラブルを改善できるのではないかと、中小企業診断士の視点で新たなソリューションを見出していきたい」と、現在の先を目指す姿勢が彼女の強みとなっている。

「なんでもできる」診断士の可能性

「中小企業診断士って、なんでもできるんですよ。それが他の士業と一番違うところかな」とY.Oさん。税理士のように業務内容が明確に定められている資格とは異なり、中小企業診断士には「独占業務がない」からこそ、アイデア次第で無限の可能性が広がる。補助金支援はもちろんのこと、自らが興味を持った分野で、企業や社会に貢献できるのは、中小企業診断士ならではの魅力だ。

自身の将来の展望については、「自分がやって楽しく、お客様のためにメリットにもなって、みたいな感じで仕事ができたらいいかな」と情熱的に語り、シンプルながらも充実した働き方を思い描いている。

夢を掴むための「しつこさ」

これから中小企業診断士を目指す人々へ、Y.Oさんは力強いメッセージを送る。「何の勝負でもそうですけど、勝つまでやめないってことじゃないですか。受かるまでやる」。諦めずに「しつこく」挑戦し続けることが、夢を叶える唯一の道だと彼女は語る。








森本英孝

森本英孝 取材の匠メンバー、中小企業診断士
三重県在住。2024年に中小企業診断士試験に合格。建設関係の組合に勤務する企業内診断士。建設業の中小零細企業の社会保険や人事労務、税務などの支援を中心に取り組んできた。

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