こんにちは!
「売れプロ8期生」岡村和人です。
今回、「浮世絵」について書きます。
過日、江戸東京博物館で開かれていた「大浮世絵展」に行ってきました。
東京国立博物館はじめ大英博物館、ボストン美術館、シカゴ博物館、メトロポリタン美術館、ベルギー王立博物館など
国内外の美術館所蔵の代表的な浮世絵が一同に会した展覧会です。
展示してある浮世絵の絵師は北川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の豪華5大巨匠、三役揃い踏みです。
今まで、写真や図鑑でしか見たことのない実物を目近に見る貴重な体験でした。
そしてあらためて、その素晴らしさを堪能しました。
まず、その造形、構図の美しさが秀悦です。
なかでも歌麿の美人画の風情を醸し出す構図に加え繊細な筆のタッチに魅せられました。
北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は日本人なら誰もが見たことにある世界一有名な画、大胆な構図は圧巻です。
また、ゴッホが模写せずにはいられなかったという広重の「亀戸梅屋敷」も素晴らしかったです。
特に私の一番のお気に入り、「東海道五拾三之内 蒲原 夜之雪」は間違いなく名作です。
さて、ご存じのように浮世絵は絵師が絵筆で描いて、そのまま絵画として仕上げる「肉筆浮世絵」もありますが、
ほとんどは木版手摺りの版画です。その版画は現在のように版画家が一人で造り上げるのではありません。
絵師が下絵・絵を描き、彫師が彫り、摺師が摺り上げる協働作業です。
錦絵と呼ばれる多色刷りの場合、彫師は色ごとに何枚も版木を彫り、摺師はそれを何枚も重ねて擦っていきます。
すなわち、浮世絵は絵画であるだけでなく工芸品でもあるのです。その完成品をみると一部の隙も無い彫師の超絶技巧、
細部まで狂いのない彫刻はまさしく「神は細部に宿る」です。
摺師は摺師で技を駆使し、ぼかしを入れるなどその職人の技量は驚くばかりです。
英米ではその人の教養の高さを表す指標として、シェークスピアの劇中の台詞を引用することと言われています。
訪日する外国人が増加し、またグローバルにビジネス交流が増えてきているなか、私たち日本人は日本の芸術を
「語る」ことが教養を示すことであり、外国人とのビジネスの交流にもきっと役立つことだと考えます。
美術品鑑賞はさらに効用があります。
鑑賞によって右脳の非言語領域を活性化させビジネスに役立つ創造性を高める、というのです。
今回の「浮世絵展」に続き、先の話しですが7月にはパリ、オルセー美術館所蔵のモネの名画が、10月には「ゴッホと静物画」
がやってきます。
これからも機会を見つけ色々な美術館、博物館へ足を運び自分の創造性を高める一助にしていきたいを思っています。
