深刻さを増す宿泊業の過剰債務に立ち向かえ

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売れプロ10期生の羽室 文博です。

 

私のブログでは、日本の宿泊業に関する現状をお伝えしております。ご承知のとおり、2022年に入ってからのオミクロン株による感染の再拡大によってGoToトラベル事業はもちろんのこと、旅行そのものの機運もそがれてしまいました。

 

感染拡大にともなう人流の抑制・自粛が長引くことによって、宿泊業は甚大な影響を受けています。帝国データバンクの調査によると、有利子負債月商倍率は30倍を超えているようで、中小宿泊施設(年商規模1億円未満)では、55倍に達するとの結果が出ています。旅館・ホテル業経営者にとって、深刻な過剰債務の問題が発生しています。(帝国データバンク・プレスリリース参照)

 

過剰債務の問題は、自社の営業努力だけでは解決できないところにきています。どうしても金融機関等との相談や交渉が必要となり、今後の経営計画が求められることになります。中には、数値計画だけ作成している宿泊施設や、正確に月次の損益計算をされていないところも存在します。これでは、数字を見るプロである、金融機関との相談もうまくいきません。

 

戦略と数字、そして計画実行の「つなぎ」を検討すべき、といろんな場面でお話をしています。その際にビジネス・フレームワークを活用することをお勧めしています。さまざまなフレームワークが存在しますが、どのステップで活用するのかを考えることが重要です。

 

・戦略実行アプローチ・ステップにおけるビジネス・フレームワーク例  (筆者作成)

アプローチ・ステップ ビジネス・フレームワーク例
状況分析 PEST分析、3C分析、5フォース分析、SWOT分析
戦略構築 クロスSWOT分析
実行計画 プロダクトポートフォリオマネジメント
提案・企画開発 STP戦略、マーケティングの4P、マーケティングの4C
計画実行 5W1H、PDCA

 

特に数値計画の前提となる戦略構築にあたっては、「SWOT分析」と「クロスSWOT分析」は非常に重要であることをお伝えしています。

 

・クロスSWOT分析 4象限  (筆者作成)

 

経営者の皆さんは、これまでの経験の中で解決策をすでに持っておられる場合が多いと思います。「強みも弱みもわかっているけど・・・」と返答されることもよくあります。ただ、実際に書き起こしておられるケースは少ないようです。さらに何度も書き換えをすることで精度を上げていくことができるはずです。

 

戦略構築は計画立案の中でも非常に重要なステップです。「戦略」をもって、この難局にたちむかうことが、いま求められています。