【中小企業診断士】お勧めの勉強法【企業経営理論】

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中小企業診断士を目指す人の多くが最初に取り組む科目。企業経営理論。

どのように勉強されていますか?

 

こんにちは。中小企業診断士のまっころです。

 

本記事では、企業経営理論の勉強法について、私が行った勉強法を振り返りながら書いていきたいと思います。

 

勉強時間と得点

総勉強時間

企業経営理論の勉強時間:87時間54分

私が、企業経営理論を勉強した時間は、合計で87時間54分でした。

 

勉強時間の内訳(1年目と2年目)

  • 1年目:66時間3分
  • 2年目:21時間51分

勉強のメインは1年目です。66時間3分勉強しています。

主にTAC スピードテキストと、TACスピード問題集で勉強し、結果は59点でした。

 

2年目は、主にTAC 過去問題集で勉強し、結果は71点。一次試験合格に大きく貢献してくれました。

 

勉強時間の内訳(使った教材別)

  • TAC スピードテキスト:51.5時間(58.6%)
  • TAC スピード問題集:18.5時間(21.0%)
  • TAC 過去問題集:16.0時間(18.2%)
  • 自作ノート:0.8時間(0.9%)
  • 自作暗記カード:1.1時間(1.3%)

TAC スピードテキストを使った勉強が最も多く、51時間31分も費やしています。

下の方でも書きますが、「テキストをノートにまとめる」という、非効率な勉強法を採用してしまったことが主な原因です。

 

その自作ノートを使って復習するつもりでしたがほとんど効果が無く、わずか48分にとどまっています。

 

反省

この科目を最初に勉強する方も多いでしょう。私もそうでした。

 

最初に学習する科目ということもあり、とても非効率な勉強をしてしまっています。

 

テキストを読んだりノートにまとめたりすることに多くの時間を使い、過去問に取り組み始めたのは、なんと2年目になってからでした。

1年目の結果は、あと1点で科目合格という59点でしたが、もっと早く過去問に取り組んでいれば、恐らく科目合格できていたでしょう。

 

特に独学の方は、勉強の仕方が分からず、戸惑うことも多いと思います。

この科目で勉強のコツをつかんでおくと、この後の勉強もスムーズに進められるのではないでしょうか。

 

反省点①:テキスト、問題集をメインで勉強した

私は、1年目をテキストと問題集のみで勉強し、過去問は一切使いませんでした。

 

これは、

  • 「テキスト」で知識をつけ、
  • 「問題集」で知識の使い方を確認し、
  • 「過去問」で腕試し・最後の確認をする

という勉強法が正しいと勘違いしていたからです。

 

問題集を解く力があれば、本試験の問題も解けると思っていたのです。

これは100%間違いです。

 

正しくは、

  • 「テキスト」で知識をつけつつ、
  • 「問題集」で知識をつけつつ、
  • 最終的に「過去問」でしっかり知識をつけ、知識の使い方を確認し、腕試し・最後の確認をする

です。過去問ですべてを行うのです。

 

テキストと問題集はざっと流して構いません。それよりも早く過去問にたどり着き、過去問を使った勉強を繰り返すことが重要です。

 

反省点②:自作ノート作りを行った

ある本のお勧めもあり、テキストの内容をノートにまとめるという勉強法を行いました。

 

自作ノートは、

  • ノートにまとめることによって、理解を深める
  • 作った後は、それを見て復習する

という2つの効果を狙って作成しましたが、どちらも役に立ちませんでした

 

  • ノートにまとめた後も、時間が経てば内容を忘れてしまいましたし、
  • ノートを使った復習はほとんど行いませんでした。

 

結局のところ、自作ノート作りでできたのは「劣化版テキスト」に過ぎなかったのです。

こんなノートを作っていました。本当に時間の無駄。

 

役に立たない勉強法は、

  • 知識に結びつかず、
  • 時間を失い、
  • 得られるのは「勉強した」という満足感だけ、

という、百害あって一利も無い行為です。

 

私が行った役に立たなかった勉強法はこちら。反面教師にしてください。

役に立たなかった勉強法(一次試験)
こんにちは。まっころです。
今回は、私が一次試験の勉強してきた1年9カ月の経験を元に、役に立たなかった勉強法をご紹介したいと思います。
診断士試験の勉強(特に一次試験)は「過去問を解くこと」が中心となります。ここで紹介する勉強法は避け、…

 

なぜ過去問が重要か?

中小企業診断士の勉強では過去問が重要とされますが、さて、なぜ過去問が重要なのでしょうか?

理由を2つ挙げますね。

 

理由①:知識をやみくもに詰め込むのは効率が悪い

まずは、理由①です。

知識をやみくもに詰め込むのは効率が悪いです。

 

中小企業診断士の試験は長丁場。

理解しなくてはならないこと・覚えなくてはならないことは膨大にあります。

 

試験に出ないところを覚えている暇はありません。

 

中小企業診断士の一次試験では、重要な論点は繰り返し出題されます。

過去問がすべて解ければ、間違いなく合格できます。

 

「過去問に出ていない論点が出題されたら?」と思うかもしれませんが、大丈夫です。

  • 出たとしてもごく僅かなで、解けなくても合否には影響ないレベル
  • 過去問で学習した知識の応用で解けることも多い
  • 誰も解けない問題ばかりで平均点が大きく下がるようなことがあれば、救済があることも多い

です。

 

過去問をマスターすることが、合格への最も近道となります。

 

「いや、私はテキストのすべてを覚えます!」

という気合が入った方。いらっしゃいますか?

 

残念ながらそれでも問題は解けません。

過去問でアウトプットの訓練をしないと、どのようにインプットしていいか分からないのです。

後で実例を挙げますね。

 

理由②:過去問は難しい

これは、つい過去問を避けてしまう理由にもなりますが、過去問は難しいです。

 

ほとんどの科目(財務・会計や経済学・経済政策はちょっと違うかも)で、過去問は難しいです。

 

特に、企業経営理論では、問題集と過去問は全く別物と言っていいかもしれません。

それくらい、問題のレベルが違います。もちろん「どの問題集か?」にもよりますが。

 

問題集をいくら回したところで、過去問が解けるようにはなりません。

 

過去問は難しいため、過去問を1問解くのに使う労力・時間で、問題集を4~5問解けたりします。

そうなると、人間、どうしても弱いものです。

問題集をやった方が、より勉強をした気になるので、問題集に逃げてしまうのです。

 

「過去問から逃げない」

 

これは、一次試験の全科目の勉強を通じて、重要な点だと思います。

 

過去問の実例

理由①②について、具体的な例を1つ挙げたいと思います。

 

以下の問題は、令和元年の企業経営理論の第2問目の問題文と、「イ」の選択肢の文章です。

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

イ プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントでは、成長市場で市場シェアを維持するために必要な再投資を大きく上回るキャッシュフローをもたらし、資金の投入によって競争優位を維持する「花形」よりも、資金の流出を削減して競争優位を獲得できる「問題児」の選択が重要である。

引用元:令和元年 中小企業診断士 一次試験 企業経営理論 第2問

 

〇か×か分かりますか?

 

答えは×です。

 

「必要な再投資を大きく上回るキャッシュフロー」をもたらすのは「金のなる木」の特徴です。

また、「問題児」の選択が重要なのは正しいですが、「資金の流出を削減して競争優位を獲得できる」のではなく、更に投資が必要となります。

 

同じPPMのジャンルで、問題集の問題を見てみます。引用元は、私も愛用したTACのスピード問題集です。

ア PPMは、事業間のジナジーを考えた効果的な経営資源の配分のために役立てることができる。

エ 負け犬の事業は、資金流入が少なく、資金流出が多いため、原則的には徹底していくことになる。

引用元:TAC 中小企業診断士 企業経営理論 スピード問題集 2017年版 問題19

まず、文章の長さが全く違いますよね。

本試験の問題は、問題集の約3倍の長さです。明らかに読む量が多く、これだけでも過去問は難しいと言えます。

 

そして、問われ方も、問題集は非常に単純です。

 

問題集の選択肢は、

  • 「ア」は、PPMの問題点の1つに、事業間のシナジーが軽視されることがあるので、×です。
  • 「エ」は、負け犬は資金流入・資金流出が共に少ないので、×です。

と、ある程度簡単に解くことができます。

 

これは、TACのスピード問題集が悪いと言っている訳ではありません

 

問題集は、テキストの内容が理解できたかどうか、確認の意味で解くには非常に有効です。

ただ、問題集の問題が解けたかどうかと、本試験の問題が解けるかは、別問題と考えたほうが良いのです。

 

また、知識の使い方にも着目してみます。

 

上記の本試験の問題ですが、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントにおける、

  • 花形
  • 問題児
  • 金の生る木
  • 負け犬

の特徴を覚えただけでは、簡単には解けないと思いませんか?

 

  • 「必要な再投資を大きく上回るキャッシュフロー」をもたらすのは「金のなる木」の特徴
  • 「問題児」の選択が重要なのは正しいが、「資金の流出を削減して競争優位を獲得できる」のではなく、更に投資が必要

という、非常に細かな部分の知識が必要です。

 

また、「その部分が問われる」という、問題のクセも把握しておく必要があります。

問われ方を知ることで初めて、覚えるべきポイントが分かるのです。

 

もちろん、4~5つの選択肢の中から正解を探しますので、消去法で解ける場合も多く、必ずしもすべての知識が必要なわけではありません。

それでもやはり、問題集と過去問は違います。

 

先ほど書いたように、

  • 「過去問」で知識をつけ、
  • 「過去問」で知識の使い方を確認し、
  • 「過去問」で腕試し・最後の確認をする

のです。すべては過去問です。

 

ただ、いきなり過去問に取り組んでも何が何だか分からないと思うので、そのために「テキスト」「問題集」を使うのです。

 

最初のうちは、テキストを見ながら過去問を解くのでも良いかもしれません。

過去問に取り組まないうちに、テキスト・問題集をたくさん回しても、あまり効果が上がらないと思います。

 

お勧めの勉強法

さて、お勧めの勉強法ですが、ここまでさんざん書いた通り、過去問にたくさん取り組むことです。

 

ただ、ここではもう少し詳しく、私が行った

  • テキスト
  • 問題集
  • 過去問

という順番で、お勧めの勉強法を書いていきたいと思います。

 

テキストの使い方

いくら過去問が重要といっても、いきなり過去問に取り組んでは、何が何だか分かりませんよね。

(資格試験の猛者の中には、いきなり過去問に取り組む人もいるそうですが・・・)

 

まずはテキストを読むのが良いと思います。

 

企業経営理論の場合、細かな用語の暗記は後回しにし、どんどん読み進めていけばよいと思います。

ただ、暗記は不要ですが、内容は出来るだけ理解した方が良いと思います。

 

理解するコツは、具体的な業界・企業・商品に当てはめて考えることです。

 

  • 経営戦略では、自分が勤める会社の業界や、好きな業界
  • 組織論では、自分が勤める会社や、所属する部署
  • マーケティングでは、自分が好きな商品

など、具体的な業界・企業・商品を想像しながら読むと、理解が早いと思います。

もちろん、どうしても理解できないところは、いったん飛ばして良いと思います。

 

どうしても暗記をしないと気が済まない方は、参考図書として「一発合格まとめシート 前編(企業経営理論、財務・会計、運営管理)」をお勧めします。

 

暗記のコツなどが分かりやすく書かれており、例えば、モチベーション理論を唱えた学者の名前と理論を、

味はマックのハンバーグ(ランド) 店舗拡大目標に衛生面の充実達成

引用元:野網 美帆子(著) 中小企業診断士 一次試験 一発合格まとめシート 前編(企業経営理論・財務会計・運営管理)2018年度版

のような語呂合わせで覚えられるなど、効率的に勉強できると思います。

 

また、毎年5問程度出題され、深入りするかどうか悩む「労働関連法規」の分野ですが、このまとめシートであれば、覚えるべきことがまとまっており、とても効率的に勉強ができます。

この「労働関連法規」の部分だけでも、この本を買う価値があります。

 

この本は、

  • テキストを補足する参考書として評判も良いですし、
  • 企業経営理論、財務・会計、運営管理の3科目で1冊なのでお得ですし、
  • 二次試験にもそのまま使用できますし、

非常にお勧めです。

 

問題集の使い方

問題集は、「使わない」という選択肢もありますが、やはり、テキストからいきなり過去問に飛ぶのは、ハードルが高いと思います。

 

テキストを読んだ後、その確認として使うのが良いでしょう。

ただ、1周で充分です。

 

問題集を何周も回す必要はなく、早く過去問に取り組みましょう。

 

過去問の使い方

さて、メインの勉強法です。

 

ただ、一言で「過去問をやってください」と言っても、ちょっと難しいですよね。どのように使うのがいいでしょうか。

 

まずは、問題を解きましょう。

問題のレベルや自分の知識に応じて、結果は以下の3パターンに分かれると思います。

  1. 自信をもって答えて、正解できた。
  2. なんとなく曖昧なまま答えたが、正解できた。
  3. 間違えた、もしくは、分からなかった。

 

「1」は良いですね。問題ありません。

問題は「2」と「3」です。

 

ここからが本番です。

 

  • なんとなく曖昧なまま答えた問題
  • 間違えた、もしくは、分からなかった問題

これらの問題について、何の知識があれば自信をもって答えられたかを考え、それを理解し、覚えます。

 

テキストの内容を、そのまま理解して、覚えるのではありません。

 

  • 過去問で自分に足りない知識を把握し、
  • 何を理解し、覚えれば良いかを考え、
  • それを理解し、覚えます。

 

何を理解し、覚えるかを考えるところから、勉強は始まっています。

 

ちなみに、「『間違えた、もしくは分からなかった』の『3』だけでいいのでは?」と思うかもしれませんが、ダメです。

「なんとなく曖昧なまま答えたが、正解できた」の「2」を放置しておくと、本試験で別の選択肢を選んでしまう可能性があります。

ここで、しっかりつぶしておいた方が良いです。

 

この勉強法は、私が本試験10日前に開き直って行ったもので、絶大な効果がありました。以下で書いています。

【中小企業診断士】完全独学による合格体験記 その2【一次試験に合格するまで】
来年こそは受かるぞ!
1回目の一次試験に落ちた私は、この気持ちを胸に勉強を再開します。
が、まだまだそう簡単にはいきません。中小企業診断士はやはり難関資格。勉強は大変です。

こんにちは。中小企業診断士のまっころです。

私が中…

 

私が作った暗記カード

実際に、私がこの勉強法で作成した暗記カードを公開します。

 

「Quizlet」というアプリを使っていました。

Quizlet企業経営理論

 

私が直前期に、

  • なんとなく曖昧なまま答えた問題
  • 間違えた、もしくは、分からなかった問題

をしっかり解答できるようにするための暗記カードです。

このままは使えないと思いますが、勉強の参考になれば幸いです。

 

お勧めの参考書籍

試験に直結するものではありませんが、ボストンコンサルティンググループ出身で、元ミスミグループ本社社長の三枝匡さんの本がめちゃくちゃ面白いので、お勧めさせていただきます。

 

 

ほぼノンフィクションの企業再生物語です。

 

  • プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント
  • コア・コンピタンス
  • イノベーション

といったワードがガンガン出てきて、経営理論が実際の企業経営に生かされる様子がたくさん出てきます。

気晴らし程度に読んでみてはいかがでしょうか。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

 

企業経営理論は、学んでいて「楽しい」と感じる人が多い科目ですが、高得点を取るのが難しい科目でもあります。

 

また、最初に勉強する人も多く、中小企業診断士の効率的な勉強法が理解できていないと、無駄な時間を費やしてしまうかもしれません。

 

二次試験にも大きく関連する、最重要となる科目です。

得意科目にできるよう、正しい勉強法で頑張ってください。