ChatGPTの学生利用について

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売れプロ11期生&大学教授兼中小企業診断士の井上雅之です。

本日は、「ChatGPTの学生利用」について書きたいと思います。
ただし、あくまでもここでの記載は私個人の現時点での1つの意見であることをご了承ください。

先月までは「ChatGPTすごーい!」とかいって遠目に見ていればよかったものが、急に自分事になってきました。
教員として非常に悩ましい状況になってきました。

日本国内では、既にいくつかの大学が方針を公表してきています。

1)現時点では課題への取り組みに対して利用を禁止する大学
2)利用禁止にするのではなく、利用の注意点など提示する大学

と様々あるようですが、積極的にChatGPTの利用を推奨する国内の大学はまだないようです。

私が教鞭をとる大学でも、「ChatGPTの学生利用」についてどうすべきか議論が活発になってきました。

米国時間 3 月 16 日に公開された “Introducing Microsoft 365 Copilot – your copilot for work” には、Microsoft 365 Copilotのデモビデオが公開されています。

これら製品群が数ヶ月以内にリリースされると人類にとって驚異的な生産性向上がもたらされることは確実かと思われます。
「知的生産革命」が起ころうとしている前夜に我々はいます。

大学の課題に対し、学生がChatGPTを利用することについて以下のような利点・欠点があります。

■利点

・ChatGPTは高度な自然言語処理能力を持っており、文章生成や翻訳などのタスクを非常に効率的かつ正確に処理することができます。
・課題のテーマに関する膨大な情報を処理することができ、学生にとって有益な知識を獲得できます。
・ChatGPTを利用することによって、学生は自分自身で調べる時間を短縮することができます。

■欠点

・課題は学生が自分自身で調べて行うべきものであり、ChatGPTを利用することは学生の文献調査・論文作成スキルの向上にはつながりません。
・ChatGPTは自動生成された文章であり、学生自身が文章を書くことが求められている場合、学生自身の文章作成の機会が奪われ、自分の文章スタイル(型)を獲得できない可能性があります。
・ChatGPTの利用は、学生自身が学ぶべき知識を簡単に入手できるため、実際に学生が理解しているかどうかを、教員が評価するのを困難にする可能性があります。

過去に電卓やPCやスマホが発明されて、それを大学で持込禁止にしたところで、便利なツールはいずれ世の中に浸透し、禁止にできなくなります。

しかしながら、便利なツールに頼りすぎると、その部分の人間の能力は必要なくなるため、確実に劣化していきます。
電卓に頼りすぎると暗算がすばやくできなくなったり、Wordの漢字変換に頼ると漢字を書けなくなったり、日英翻訳機能に頼るとゼロから英文作成をできなくなったりします。

これは皆さんも実感していることかと思います。
日々の学習機会が奪われていることによる部分的な能力の劣化です。

コスパ・タイパを重視する近年の学生にChatGPTを利用禁止にできないと思いますが、果たしてそれが学生自身のためになるのか。
調べて、考えて、書くという人間の根源的な学習機会を奪ってしまうのではないか非常に悩ましい時代になってきました。

昭和的な発想でいうと、「若い時の苦労は買ってでもしろ!」と言われたものです。
これも、令和的な発想では、「不要な苦労を強要するなんて、パワハラだ!」と解釈されてしまうのでしょうか。

もちろん、答えは1つではありません。ここ数ヶ月は悩み・苦しんで議論を続けていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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