みなさんこんにちは。売れプロ8期生の酒井浩 58歳、独立準備中の企業内診断士です。
いきなり「診断士がおさえておくべき景気動向」などという偉そうなタイトルで、驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は書いている本人が一番驚いています。
自分はいったい何を書こうとしているんだろう・・・
・・・
というのは、当方、景気分析のプロでもなんでもなく、毎朝、電車の中で日経新聞をナナメ読みする程度。株やFXなど、まったくやったことがありません。
昨年、保険のオネーサンに勧められて手を出した「豪ドル建保険」は、その後の円高・豪ドル安で、元本が15%も目減ってしまいました・・・(涙)
「見通し」なんて当たりっこない?
これまで会社では、投資プロジェクトの企画をいくつかやってきましたが、プロジェクトのFS(フィージビリティースタディー)を考えるときには、だいたい調査機関の見通しをそのまま使うか、「過去の成長率」を「七掛け」ぐらいで置いておくか、そんなざっくりしたやり方しかしていませんでした。
(サラリーマンの方にはお分かり頂けると思いますが、「今は景気が不透明ですが、私は2年後には必ず急回復すると思います。なので、ここは逆張りでドーンと投資しましょう!」などという意見は、会社の中では絶対に通りません。そのかわり、根拠は薄くても、権威のある数字や、過去の実績に立脚した数字であれば、上司は安心して通してくれます)
で、そういうサラリーマン的な「見通し」が、実際、どうなったか?
正直に言ってしまうと、「見通し通り」になったプロジェクトは一つもありません。
神風が吹いて、見通しよりうまくいったプロジェクトもまれにありますが、だいたい、下振れして苦労したプロジェクトの方が多い。ちょうど借入金の返済が始まる時期に景気後退局面に入ってしまい、資金不足に陥ってしまったプロジェクトもありました。
ではなぜ「景気動向」なのか?
大企業であれば、プロジェクトが当初うまくいかなくても「まあ長い目で見れば、成長分野だから」で許してもらえることもありますが、中小企業ではそうはいきません。立ち上げと景気後退が重なって、最初から投資が思うように回収できなければ、会社自体の存亡にかかわることもありえます。
もちろん、我々はエコノミストではないですし、経済の見通しを「当てる」ことが仕事ではありません。
(エコノミストだって当たりませんし。)
ですが、中小企業の社長さんから、「将来の成長分野に投資しようと思うんだけど、どう思う?」と聞かれたときに、
「過去、〇〇%で成長していますので、今後も成長が期待できます。最後は社長が判断されることですが」
と答えるのと、
「中長期的には成長が期待できますが、今投資して、設備が稼働する〇年後には、景気後退局面に入っているリスクがあります。投資時期をもう少し慎重に考えるか、他社に先んじるのであれば、先ずは小規模投資から始める、という手もあると思います。最後は社長が判断されることですが」
と答えるのでは、(最後のセリフは同じですが)だいぶ違うと思うのです。
中小企業の社長さんは、自分の会社が将来どうなるのか、どうすればよいのか、それこそ24時間悩まれていると思います。そういう意味では、社長さんの方が、よほど真剣に経済情勢を見極めようとされているでしょうから、診断士の助言など、まったくアテにされていないかもしれません。
ですが、診断士として、少なくとも一緒になって悩めるぐらいの、ものの見方はできるようになっておきたい。「当てる」ことはできなくとも、リスクを指摘できるぐらいのアンテナは持っておきたい、と考えている次第です。
今であれば、消費税導入後、そしてオリパラ後は景気後退が懸念されるので、今年来年の投資は慎重に考えるべき、というのが一般的な見方ではないかと思いますが、
では、そのあとはどうなる?
そうした中でも成長分野はないのか?
海外はどうなる?
といったようなことを、ひとつひとつ勉強していきたいと考えています。
ということで、前置きが長くなりましたが、次回から、少しずつ勉強したことを書いていきたいと思います。素人が勉強しながら書く内容ですので、つたない内容になるかもしれませんが、あと9回、おつきあい頂けると嬉しいです。
酒井 浩
