自社の強みを再発見!「知的資産経営報告書」で明るい未来をデザインする

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 売れプロ12期の中小企業診断士、自称「ニコニコみっちゃん経営デザイナー」石田 充弘(いしだ みつひろ)です。

 4回目は、前回の「経営デザインシート」の源流といえる「知的資産経営報告書」のお話です。

 

(1)「知的資産」・「知的資産経営」とは

 「知的資産」とは、目に見えにくい資産であり、企業の競争力の源泉となるもので、特許やノウハウ等の「知的財産」だけでなく、人材、技術、組織力、経営理念、顧客や社会、自然との関係等、企業の「強み」となる経営資源を幅広く総称したものです。

 

 企業が、先の見えない時代を超えて生き抜くためには、脈々と受け継がれてきた「知恵と工夫」、「想いや絆」を、社内外の関係者と共有し継承していくことが必要です。そのため、自社の持つ強みを「知的資産」として見える化し、価値創造のストーリーにまとめる「知的資産経営」が有効と考えます。

 

(2)「知的資産経営報告書」を作成するメリット

 経済産業省の「知的資産経営ポータル」では、以下の4つが挙げられています。

  ①資金調達が「有利」に!

  ②経営資源の配分が「最適」に!

  ③従業員のモチベーションが「上がる」!

  ④優秀な人材の「確保」に!

 

(3)「知的資産経営報告書」の作成と活用の流れ

  ①作成目的を明確にする

    まず、作成のメリットと活用方法を意識して、目的を明確にすることで、作成内容、資

   料の濃淡や開示する範囲を決める。

 

  ②自社の強み(知的資産)を「知る」

    経営環境の分析により、自社の強みと弱み、外部環境の機会と脅威を知る。業務フロー

   を分析し、他社との差別化につながっているポイントを整理する。

 

  ③自社の知的資産経営のストーリーを「まとめる」

    自社の強みをつなぎ合わせ、自社がこれまで生み出してきた、そしてこれから生み出し

   ていく、価値の創造のメカニズムをストーリーにまとめる。

 

  ④社内のマネジメントツールとして「深める」

    計画策定(経営幹部)、業務改善(社員)、社員教育(社員)、事業承継(後継者)等

   への活用を念頭に社内のしかるべき関係者と共に作成・共有を行うとともに、目標の進捗

   状況や環境変化を踏まえながら、定期的に見直しを行う。

    特に、事業承継において、現在の経営者の属人的な想いやノウハウ、人的ネットワーク

   等を後継者に引き継ぐのは必ずしも容易ではないため、「知的資産経営報告書」を経営者

   と後継者が一緒に作成する中で引継ぎを行い、それを文書化することは、大変有効と思い

   ます。

 

  ⑤社外のコミュニケーションツールとして「伝える」

    融資相談(金融機関)、営業提案(顧客)、事業連携(仕入先・協力先)、採用(求職

   者)等への活用を念頭に、誰に何を伝え、何を伝えないのかを明確にし、対象に合わせた

   開示情報を整理する。

    特に、融資相談において、金融機関では、「事業性評価」に基づく融資の取組が求めら

   れています。そのため、「知的資産経営報告書」を金融機関に開示することは、有効と考

   えます。

 

(3)自社の強み(知的資産)を知るためのコツ

 1つは、「歴史」を振り返り、創業から発展段階を順を追って、各段階での強みの形成・獲得過程を再確認することです。

 

 もう1つは、「現在、ステークホルダーから選ばれているのはなぜか?」を改めて考えることです。その際、現在の業務フローを順を追って、各フローの中での拘りや他社との違いに注目すると良いでしょう。

 

 なお、いずれの場合でも、以下のような知的資産の分類と例がヒントになります。

 ①「人的資産」:余人をもって代えがたい個人の能力等に帰属する資産

  (例)個人の経験、技術、ノウハウ、等

 

 ②「構造資産」:企業内に組織知化され蓄積されている資産

  (例)マニュアルやシステム、顧客データベース、企業文化、特許、等

 

 ③「関係資産」:企業の対外的関係に付随するすべての資産

  (例)顧客、仕入先、外注先、提携先、金融機関、地域社会、自然環境、等

 

 ただし、これらはあくまでも例示であり、「知的資産」は多種多様なことから、最初のうちは、例示に引きずられて思考を固定化せず、また、どの分類が適切かに拘泥せず、できる限り幅広く挙げることが肝要です。

 

 また、「ある知的資産を支えている別の知的資産は無いか?」を考えてみることで、抜け漏れを少なくすることができます。

 

(4)「経営デザインシート」との関係

 「経営デザインシート」は、「知的資産経営報告書」の考え方に基づきながら、エッセンスを1枚のシートに凝縮したものということができます。

 

 従って、例えば、「知的資産経営報告書」を作成した後に、冒頭に要約として「経営デザインシート」を付ける、という用い方もできるでしょうし、逆に、作成の手軽さという観点で、まず最初に「経営デザインシート」を作成してから、詳細を掘り下げたい場合に、「知的資産経営報告書」の形にする、という使い方もできると思います。

 

(5)最後に

 私は、「経営デザインでニコニコ明るい未来を共に創る」の「Will」(何がしたいか)の下、「Should」(何をすべきか)の具体化に沿って、「Can」(何ができるか)をどんどん増やしていこうと思います。

 

 「売れプロ」は、その意味で、自分の「Can」を増やす、これまでの自分をバージョンアップするのにとても有意義で貴重な場所です。圧倒的な実績の裏にあるノウハウを惜しげもなく伝授してくださる青木先生の下、互いに切磋琢磨する素晴らしい同志とともに、しっかり学んでいきたいと思います。

 

(参照)

(経済産業省)知的資産経営ポータル

  https://www.meti.go.jp/policy/intellectual_assets/index.html

(中小機構)事業価値を高める経営レポート 作成マニュアル改訂版

  https://www.smrj.go.jp/tool/supporter/soft_asset1/index.html

(東京商工会議所)知的資産経営のすすめ

  https://www.tokyo-cci.or.jp/survey/chitekishisan/

 

最後までお読みいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

 

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