回答の考察(平成28年事例Ⅰ第3問)つづき

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ブログの書き方として、前回のつづきから書いていていましたが、前回を見てない人もわかりやすいように、前回分を掲載して、その後に付け足す形で記述するようにします。前回分を見る必要のない人は、下記からジャンプしてください。

今回分へジャンプ

 

第3問(配点20点)
業績低迷が続くA社が有能な人材を確保していくためには、どういった人事施策を導入することが有効であると考えられるか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

 

制約条件を確認します。

・業績低迷が続くA社が有能な人材を確保していくため

 → 業績低迷が続く会社は退職希望者はあれども就職希望者はいませんね。退職者がでないようにするのが優先でしょうか。

 → 有能な人材の確保の「確保」の意味がわかりづらいです。二つの意味が考えられます。

   ・社員教育により内部人材を有能にする

   ・外部より有能な人材を連れてくる(採用、派遣、外注など)

・どういった人事施策が有効であるか

 → 人事施策は採用・配置・評価・報酬・育成から考えます

・考えられるか

 → 仮説でいいでしょう

・中小企業診断士として

 → SWOT分析が基本

・100字

 → 論点3つ

 

ざくっと考えると、有能な人材に退職者がでないようにしながら内部人材を教育していく施策が優先されると思います。

・業績が厳しいので、報酬面で有能な人材に厚くするめには、成果主義の導入など評価方法を工夫して、限られたパイを傾斜配分するしかありません。

・仕事にやりがいを感じていれば退職は考えないと思いますので、「藤田タキ」さんに登場してもらいましょう。

 フ・・・フィードバック → 顧客の感謝の声を伝える

 ジ・・・自律性 → 権限委譲

 タ・・・タスク完結性 → 権限委譲や職務充実

 タ・・・タスク重要性 → 担当業務の価値を伝える

 キ・・・技能多様性 → 職務充実や職務拡大

 

こんなところでしょうか。

 

次は、与件文を確認して、新たな仮説を考えたり、設問文で考えた仮説をしぼこんでいきましょう。

 

つづく

 

今回分
 
ヒントとなる与件文を抽出します
10段落
いうまでもなく、A社の経営改革が結実するまでには時を待たなければならないが、労働人口の減少が著しい地方都市にあって100年の節目を迎えるためにも、さらなる経営改革の推進とともに、それを実現していく有能な人材の確保が必要であることは確かである。

・有能な人材の情報があります。「経営改革を実現していく」有能な人材です。

・労働人口の減少が著しい地方都市にあって → 女性、高齢者、中途採用などフル動員

・「経営改革」再確認します。 → 7段落、8段落、9段落が該当します

7段落
さらに、2008年のリーマンショックの余波が、印刷業界を襲った。少子高齢化、価格競争の激化、景気低迷といった逆風の中で、このままでは生き残ることさえ難しいと感じたA社社長は、経営改革を決意した。まず着手したのは、多角化した事業に分散していた経営資源を主力製品であるアルバムに集中し強化することであった。

8段落
少子化の中で学校数が減少し学校アルバム市場が縮小するとともに、デジタルカメラの普及以来、それまで学校とのパイプ役を果たしていた地域の写真館の数が減少する中で事業規模を維持していくためには、アルバムの新たな市場や需要を開拓することが不可欠となった。そこで、ターゲット市場を学校だけに限るのではなく、美術館や企業、そして一般消費者のアルバム需要を掘り起こすことに力を入れる体制作りをスタートさせた。少量印刷・高品質印刷が可能な最先端のデジタル印刷機を導入して、得意としてきた美術印刷事業のさらなる強化に加え、定年退職者の記念アルバムや子供の成長記録アルバムの商品化など新規事業を立ち上げた。とはいえ、それら事業を展開するためには、これまでの学校アルバム事業と異なる営業戦略、事業運営体制が必要となる。生産現場の従業員を営業担当に配置換えするとともに、巨大な潜在市場を抱える大都市圏にも営業所を設けるなどして、営業力強化の体制作りに取り組んだ。
9段落
それと同時に、組織改革にも着手した。「営業⇒企画⇒編集⇒印刷⇒製本⇒発送」といった一連の工程を中心に学校アルバム事業に適応するよう編成してきた機能別組織体制を見直し、アルバム事業、一般印刷事業、美術印刷事業、教育関連事業など、複数の事業間に横串を刺すことによって、全社が連動し人材の流動性を確保できるような組織に改変した。

・以上の情報から、経営改革を実現できる有能な人材とは

①本命は、新規アルバム事業の需要を掘り起こせる人材です → つまり、営業ですか

②多種少量、短納期、高品質な生産体制を構築できる人材も必要です

③気になるのが、「生産現場の従業員を営業担当に配置換えするとともに」です。生産現場の社員をいきなり営業もっていっても厳しい感じです。 → 教育が必要です。

④「巨大な潜在市場を抱える大都市圏にも営業所を設け」から考えると、地元では大都市圏で活躍できる人材の採用は難しい感じがするので(人も減少していますし)現地採用が必要でしょう。

 

以上の検討からあぶりだされた仮説は

・退職者がでないように社員の満足度を高める施策

仮説①有能な人材に厚くできるように貢献度に比例した評価報酬制度の導入する。

仮説②有能な人材のやりがいを高めるため、職務充実や職務拡大を進める。

・経営改革を実現できる人材を育てるため

仮説③生産現場から営業担当に配置換えになった社員に対して営業関連研修を強化する

仮説④新規アルバム事業の需要を掘り起こせるように営業関連研修を強化する

仮説⑤大都市圏での営業力を強化するため、営業能力の高い人材の高い人材の中途採用、現地採用を行なう。

仮説⑥多種少量、短納期、高品質な生産体制を構築できる人材育成する。

 

100字しかないので、仮説⑥は重要度低めなので、のぞいてまとめましょう。

①有能な人材に適正に報いるため、貢献度に比例した評価報酬制度を導入する、②権限委譲を進め社員の活躍の場を広げ満足度を高める、③提案力を高めるため営業研修を強化する、④大都市圏での営業の現地採用を行なう。(101字)

 

論点が多いほうが得点力が高いので、4つ盛り込めましたのでグッドでしょう。

 

でも、①はもしかしたら得点力ないかもしれません。与件文に評価や報酬の問題点はありませんからね。また、新卒と女性に触れていないので、そこを書いたほうが得点力高いような気もします。いろんな正解があるので好みやその時の気分でいいでしょう。

 

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