みなさんこんにちは!
大阪堺で「経営のモヤモヤをワクワクに変える!」をビジョンに、みなさまのちょっとした変化を応援しています。中小企業診断士の山本哲也です。
本日は、私のこだわりの名刺を制作している大和板紙株式会社についてご紹介します。
大和板紙株式会社は創業72年目の老舗製紙メーカーです。
わたしは実は名刺の作成をこちらにお願いしています。
きっかけは、ある環境対応型設備の導入に際して、パートナーコンサルティング会社と共にご支援させていただいたことです。

今回のコラムは、「私はこんなすごい会社に名刺をお願いしているんですよ!」
と自慢するため!ではなく…(笑)
こちらの会社がいかにサステナブル経営を実践されているか、お手本企業として皆さんに知っていただきたく書いております。どうぞ最後までお付き合いください。
どんなすごい名刺用紙か?!
上記の写真は、大和板紙さんに特別に制作してもらった名刺です。
これはSDGsやサステナブル経営関連の方とのご挨拶専用です。
一見わかりづらいのですが、特別な再生紙を使用しています。この再生紙は処理が難しいため可燃ゴミになってしまう紙ごみからアップサイクルされたものです。
さらに、ラグビーの聖地である花園ラグビー場の天然芝を紙ごみに加えているのです。そのストーリーが素敵だと思いませんか?
よく見ていただくと、あちこちに小さな異物が見えると思います。
あちこちで名刺交換をする際、このエピソードをお伝えしていますが、その反応はさまざまです。
「ラグビーをしていたんですか?」
→やっておけばよかった…「へー。大丈夫ですよ。気にしないです。」
→いやいや、そうじゃなくて…(;^ω^)
サステナブルな所に驚いて!「すごい!エコ、サステナブルですね!!どこで作っているんですか?!」
→やったー。いいでしょこれ?!
この反応を期待していたのです!
人は皆、それぞれ違う価値観のアンテナを立てているのだと改めて再認識しました。そして、まだまだ布教活動が必要だと痛感いたしました。
さて、私たちが推進しているサステナブル経営のお手本企業である大和板紙とはどんな会社なのでしょうか?みなさまにご紹介するため、先日お話を伺ってまいりました。
「紙ごみゼロの世界を目指す」大和板紙株式会社とは?
大和板紙株式会社は、大阪府柏原市に所在する創業1952年(昭和27年)の老舗製紙メーカーです。
初めて仕事をご一緒させていただいた当時は、たまたま非稼働日でしたので、工場内の設備を、原材料の受け入れから出荷までの一貫製造工程を見学させていただくことができました。
製紙工場の見学なんて生まれて初めてですし、製紙工場は北海道、静岡、四国あたりにあって、大規模操業をしているイメージがありました。
大阪府内にしかも駅徒歩5分の場所にあることにまず驚きました。
工場内は、モノづくりが専門ではない私にも理解しやすいほど、非常に効率の良いラインや設備設計がされており導線にまったく無駄がありません。
高い評価を受けている大和板紙のユニークさ
実は、私たちが知らなかっただけで、大和板紙はすでに各方面から高い評価を受けています。
・2022年には「令和4年度気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞
この賞の受賞企業は大和ハウス、JR東日本、東急不動産、LIXIL、ダイエーなど、有名企業が並んでいます。
・2023年には公益社団法人中小企業研究センター主催の
「第57回グッドカンパニー大賞、特別賞」を受賞。

これら以外にも多くの表彰やメディアの取材を受けています。
これらの受賞履歴からも確かにすごい会社のようですが、いったいどんな製品を作っているのでしょう?
大和板紙のユニークな製品とは?
さて、たいへんお待たせしました。
ではいったい、どんなすごい製品をつくられているのか?!
どれほどすごいのか?!について具体的にお話したいと思います。
製品はコピー用紙やティッシュなどの普通紙と板紙に大きく分類され、板紙の8割は段ボール、残りの2割が、当社の得意分野で、商品パッケージや書籍の装丁などの最終製品となります。
実は私のお気に入りのこのノートの表紙。
「大和板紙の製品だと思います」とのことでびっくりでした!

「単なる、エコ」や「コスト低減」というお話ではなく、バージンパルプから作った真っ白の紙ではできない、大和板紙の高い技術力だからこそできる個性の演出が各ブランドのアイデンティティ表現に役立てられています。
また、板紙の持つ風合いや色から、デザイナーさんが刺激を受け、あらたな商品制作のチャレンジをするケースも多く、まさに共創で価値を生み出していると感じられます。

☆バージンパルプとは、一般に木材の幹の樹皮を取り除き、そのまま、あるいは小片(チップ)化したものを機械的、半化学的、化学的に処理して製造されたもの。原料の木材として成長が早くパルプ化に適した樹種や品種を選定し植林して計画的に得られる植林木の利用比率が高まっている。
(引用元:Wikipedia)
例えば、下の写真の大和板紙が創る段ボールです。
段ボールの構造はみなさんご存じだと思いますが、通常だと中身の波型の部分は、クッション性を持たせるために薄い紙を使用しています。
このミルダンという商品は、中身の部分も白く堅いのが特徴です。このように製作することで、固くて強度が高く、風合いのある段ボールが出来上がります。
この特徴を活かし、ディスプレーや椅子など、いわゆる家具と言われる分野にも活用がされています。近い将来、プラスチック製品の大半がこのような再生紙、板紙に置き換わることを想像するとワクワクしますね。こちらは、グループ会社の丸一興業さんとの協業なのだとか。

PAPER NEW WAVE
『PAPER NEW WAVE』は、大和板紙のコーポレートスローガンです。
私たちは
これからもクリエイターのアイデアの発端になる
唯一無二の板紙を作り
その1枚から
時代に大きな波を起こしていきたい。
「古紙・損紙・難処理古紙を含め、あらゆる廃棄物をリサイクル&リユースし、再生紙へと生まれ変わらせることで数十年、数百年後も必要とされる企業であるべく、社員が一丸となってさらなる飛躍を目指します」
と自社サイトで大きく宣言されています。
一方で、大和板紙はただ単に高い技術で何でも再生するだけの会社ではありません。
ここまでご紹介したように、さまざまな色や風合いの板紙が顔をそろえた充実のラインナップには定評があります。既存商品の製造に加え、お客様のご要望に応じて、さまざまな廃棄物からオリジナルペーパーや紙製品を作っています。
具体的には、約70種類の板紙を製造しており、色や風合いなど豊富なバリエーションを持っています。
「表裏の色が違う板紙」
「芝や木の樹皮を混ぜ込んだ板紙」など、
板紙には1枚1枚さまざまなストーリーがあります。
「作り手に寄り添った製紙会社でありたい」という思いから、デザイナーさんとの板紙づくりも行っています。
「どのような紙が使いやすいか」
「何が流行っているのか」など、デザイナーさんと意見を交わしながら、新たな1枚を生み出します。
私の名刺もその一つというわけです。
板紙とは?
ところで、そもそも板紙(いたがみ)とはあまり聞き慣れませんがどのような紙かご存じでしょうか?
「板紙」とは、実は厚紙のことを指しています。
厚紙だと聞き慣れていますよね。
大和板紙では「色がついた板紙」や「強度のある紙」など、0.3mm~1.5mmの厚みで様々な特徴があるユニークな板紙を製造しています。もちろん、そのほとんどの製品が、古紙配合率の高い再生紙です。
古紙とは、普段も廃品回収などでお世話になっており、身近な言葉だと思いますが、”損紙”や”難処理古紙”とは聞きなれない言葉ですよね。
損紙とは印刷工程の中で生じた何らかの原因によって、印刷物(商品)を作るのに不適当な状態となってしまった印刷用紙のことを損紙(そんし)と呼ばれています。いわゆる端材ですね。
また、 破れがなまって通称ヤレとも呼ばれているそうです。 損紙は白ヤレ、刷りヤレ、裏白紙に分類できる。
一方で難処理古紙とは、牛乳パック、お酒や調味料の紙パックなどビニールコーティングがされていたり、注ぎ口がプラスチックになっているものを指します。チラシやコピー用紙のように簡単には再生できず、高い技術力や設備が必要になるそうです。
なぜ、大和板紙は、サステナブルにこだわるのか?

大和板紙は、みなさんがよくご存じの大手製紙会社と比べるととてもとても小さな存在です。この小さな会社が、特長的な商品を世に送り出しているところにサステナブル経営のヒントが隠されていると考えています。
私たちの身の回りにたくさんあるような紙と言えば、どんなものを思い浮かべますか?
コピー用紙、ティッシュ、新聞や雑誌ではないでしょうか。
そのような大量に必要となる商品は、やはり、大規模設備での大量生産が適しており、それは、大手企業の独壇場となります。これは、他のあらゆる製品にも共通するのではないでしょうか?
つまり、私たち、中小企業が生き残っていくためには、大企業ではやらない、できないようなニッチな市場を狙い、かつ、付加価値の高い、自分たちにしかできないような商品・サービスを、提案することが重要なのです。
これは、きっと、どの業界にも共通して言えることだと考えます。
まとめ
大和板紙は、これまで長年続いてきた大量生産・大量消費の社会に問題提起をし、紙をゴミではなく資源にすることを提案しています。
それは、他社との間に大きな差別化、付加価値を生み出しています。
結果として、顧客、取引先からの支持され、従業員の自信や誇りにつながり、また、地元からも愛され、社会からも必要とされ続ける真のサステナブルな企業になっているのだと感じました。
私たちも負けてはいられません。
明日からとは言わず、今日から、自分たちに何ができ、何をすべきか一緒に考えましょう!!!!
ワクワクしますね!
もし、よかったら、私も誘ってください。
堺経営ラボand next
中小企業診断士
山本 哲也
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