美術館に行こう

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 上場を目指す企業を応援したい池田です。

 

 私が機関投資家向けの営業をしていた時に、ファンドマネージャーに必要な能力についてベテランファンドマネージャーのN氏にお聞きしたことがあります。N氏は日本株ファンドマネージャーですが、中国に事務所があり、中国に強い証券会社である私の会社を贔屓にしてくださっていました。 

 

 そんなN氏から、ファンドマネージャーに最も必要な力は観察力だと教えていただきました。ファンドマネージャーの仕事は社会の変化にいち早く気づき、それを投資アイデアに変換する必要があるためです。  

 

 証券界によくある諺に「風が吹いて桶屋が儲かる」というものがあります。何か事が起きると巡り巡って思いがけない意外なところに影響が出ることを指す諺です。風が吹くと土埃が立ち、それが目に入り盲人が増え、盲人が三味線引きになり、三味線の原材料の猫が減り、鼠が桶をかじり、桶屋の需要が増えるというところからできた諺です。  

 

 腕のいいファンドマネージャーというものは、風が吹いていることにまず気づき、それに対してマーケット関係者に説得力のあるストーリーをいち早く見つけることができる人です(大事なのは実際に桶屋が儲かる必要はないということです)。  

 

N氏によると、一般投資家は自身の観察からものを考えられる人が少なく、日経新聞やその他のメディア、SNSから投資アイデアを探しているそうです。あくまでそれらのメディアは今の投資家の平均的な考え方を確認するのに役立つ道具だということでした。  

 

 知識というものはもちろん必要ですが、同じインプットから導かれる結論は似たり寄ったりになってしまうため、結局必要なのはより良い情報や、情報から得られる洞察だということでした。  

 

 N氏から、洞察力を身につけるにはどうしたらいいかについて、一番手短な方法として「美術鑑賞」を勧められました。特にじっくりと見ることが必要だとのことでした。美術館に行く人にはわかると思いますが、一般的に一つの美術作品を見るのに費やす時間はおおよそ30秒ぐらいらしいですが、実際に一つの絵の中身を理解するには最低限約4分必要だそうです。  

 

 作品の中央のモチーフだけを見るのではなく、その周辺部からも情報を得て、それに対し何らかの意味付けができるような見方をすれば、徐々に観察眼が磨かれるとのことでした。  

 

 この観察の技法は、ファンドマネージャー以外にも大いに役立つと私は思っています。  

 

 私はこの話を聞いてから、仕事の最中に人を細かく見るようにしたところ、結構人の細かい仕草に気が付くようになりました。たとえば、緊張、退屈、乗り気になっている、何かごまかしているなどです。表情や目線はもちろんですが、特に手元をよく見るようになりました。手元にはその人の感情がよく表れるようです。そのような点に意識して仕事をすると、人間関係も円滑になり、仕事もスムーズに進むようになりました。なお、その人の持ち物もよく見るようになりました。持ち物にも主義・主張や仕事に対する意識がよく表れるからです。    

 

もしよろしければ、次の休日に美術館に行かれてはいかがでしょうか?新たな発見があるかもしれません。

 

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