明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
写真は昨年末で契約を解除された話題の東大阪のセブンイレブン。隣町に立地している
が、昔はよく立ち寄っていたので、とても他人事に思えない。近畿大学が近くにあり、
この大学が中小企業診断士と行政書士の試験会場になっていたので、試験前には立ち
寄って眠気覚ましのコーヒーを買った記憶もある。その時にレジに立っとられた奥さん
は亡くなられて、今はおられないので寂しいものである。
消費者を無視した本部と加盟店の醜い争い。加盟時に「経営理念共同体」としてスター
トした頃が嘘みたいに、修復不可能な状態。完全に信頼関係を破壊させてしまったよう
だ。今回の一件は、マスコミにも注目され、お互いがもう引き下がれないのであろう。
最近、社員になったばかりの若い子と直接話ができたが、将来自分はどうなるのか不安
がっていた。オーナーからはこの先どうなるのか分からないので就職先を探しておくよ
うにとの事であった。在庫の買取もなさそうである。
最初に契約違反の行動を起こしたが、他にも同意見を持つオーナーさん達が組合を結成
して反旗を翻し本部と加盟店の間で戦いの構図が明確になった今回の騒動。賛同した
オーナー達への見せしめのように、一人だけ犠牲になった東大阪のオーナー。 消費者相
手に商売しているのに、このイメージの悪さは業績に大きく影響するだろう。これから
法廷で争うことになるが、裁判の行方が気になるものだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そもそも何故ここまで問題が大きくなったのかが不思議である。 働き方改革の波に乗
り、人手不足に悩む外食やコンビニなども定休日を設けるようになった。
オーナーが結束して本部に、元旦を休みにするよう要請し、その結果は直営店のみ休日
にして検証するらしく、FC店は一斉に不満のオンパレードであった。 確かに元旦くら
いは休みにして、家族みんなで人間らしい生活を送ってほしいもの。
お客さんもコンビニが元旦休みとなれば、それなりに考え消費行動するはず。
もちろんん、本部からすれば、元旦営業を前提に加盟したくせに、今更何だとは言いた
くなるだろう。 また世間の目や声を気にし過ぎて、経営指導が萎縮してしまうと、本部
としても存在意義を否定されて難しいものだ。
本部は優れた業態パッケージやブランドを確立させ、それを加盟店に提供し、加盟店は
それらを活用して収益を上げると同時にその対価を本部にロイヤリティーとして支払
う。FCシステムは、本部がそうやって他人資本を活用し規模を拡大させ、またそのメ
リットを双方が享受する良好な関係であるはずだ。素人でもそのパッケージを活用する
ことで商売できるメリットは個人店と比較して様々な制約を受ける以上に大きいから
各々が加盟しているのであろう。どちらが契約違反をしたのかは明白だが、その対処の
仕方には批判が集まる。
思い起こせば、セブンイレブンも鈴木会長の時は、常にコンビニ業界の先頭に立ち、日
販も他社に相当な差をつけていた。 圧倒的な商品力の違いがあるからと、他のコンビニ
からスイッチングした加盟店も多かった。
しかし今は、デザートはローソン、カウンター商材はファミマと、各社の差がなくなり
つつあるようだ。
コンビニを取り巻く環境は厳しく、経営陣も舵取りが難しいだろうが、消費者相手に商
売している以上、本部ももう少し考えてはいかがだろうか。

