【相川太郎さんインタビュー】しんどさよりも楽しさがはるかに上回った養成課程

【相川太郎さんインタビュー】しんどさよりも楽しさがはるかに上回った養成課程

【第2回 対策法が全くわからない 養成課程合格までの道】
過去の記事:第1回

2年間の養成課程を経て、2024年4月に診断士登録。現在は、中小企業を支援する機関での勤務と副業で、多岐にわたり、精力的に活動されている相川太郎さん。第2回は、診断士受験を決めてから養成課程に合格するまでの話を聞いた。

養成課程に進む決意

中小事業者に対し、自分にもやれることがある、やらなければいけないことがあるという思いで、中小企業診断士の受験を決意し、実際に勉強を始めたのは2021年2月。1次試験まで半年しかないタイミングだった。1次試験対策は、通信教育を利用。その理由について「安かったから」と。コロナの影響で在宅勤務が続いていたのは不幸中の幸いで、通勤に使っていた時間も勉強時間に充てた。効率的に学習を進め、1次試験は、6カ月という短い準備期間にも関わらず、見事に一発合格。本人は、「今までろくに勉強してこなかった」「お酒のことしか知らない」というが、6カ月で7科目一発合格は、「すごい」の一言に尽きる。

そして、2次試験の対策を始めた。しかし、2次試験の準備を進める中で、悩みをもち始める。模範解答が開示されない、採点基準も非公開。受験生のほぼ全員が苦しめられる、何が正解で、どう対策したらよいか全くわからない2次試験。相川さんも、ご多分に漏れず「2次試験、これは運ゲーだ」と感じる。1年で受かるかもしれないし、10年やっても受からないかもしれない試験だと。特に事例Ⅳの壁が高かった。そんなギャンブルのようなことはできないと早々に見切りをつけた。中小企業診断士になり、いちにちも早く困っている中小事業者の役にたちたい。2次試験受験後、確実に資格取得ができる養成課程への進学を、試験結果が出る前に決意した。

養成課程の受験準備に立ちはだかった壁 情報がない

実際に養成課程受験準備を始めるとすぐに壁が立ちはだかった。選考プロセスの詳細や、選考への対策など、具体的な受験対策の情報が全然入手できない。ネットで調べて見つかったものも、古い情報で、役に立つものではなかった。

相川さんの対応は、本人の高い行動力を如実に物語るものだ。様々な養成課程の説明会に参加し、質問しまくる。ここまでは、誰でも考え、行動できるだろう。相川さんは、さらに、SNSで、養成課程の在学生を探し、見つけると、DMを送って色々と話を聞くということまでやった。なかなか真似できることではない。加えて、書籍等で研究計画書や論文の対策もぬかりなくおこなった。養成課程を提供する大学によって、カリキュラムや教育で重視するポイントは様々なため、アカデミックポリシーも精読し、大学の特色や方針を理解するようにした。

合格を勝ち取るために有効だったと思う対策を尋ねると、実際の在校生から得た生きた情報、それと、養成課程を提供している大学のアカデミックポリシーの精読だったという。選考プロセスでは、志望動機も重要視されるため、その対策としてアカデミックポリシーの理解は非常に有効だったと振り返る。

選考プロセスでは、面接やグループディスカッションもあったが、「その対策はゼロ!」と笑いながら話してくれた。これまでの様々な試験において、面接やグループディスカッションで不合格になったことはないからだ。今回のインタビューでの、コミュニケーション力、話す時の姿勢や態度、口調などから「面接対策ゼロ」は納得。必要ないだろう。

養成課程に無事合格、勉強漬けの2年間の始まり

受験対策の情報が集まらない壁も、持ち前の行動力と、自己分析力で乗りきり見事に合格。2022年4月に大学院に入学し、養成課程が始まった。養成課程では、相川さんのさらに驚きのエピソードが出てくる。








松葉 修

松葉 修 取材の匠メンバー、中小企業診断士
愛知県名古屋市出身、大阪市在住。総合電機メーカーの情報システム部門、研究開発部門で、新規ソリューションや既存事業海外展開の企画・推進を担当。副業として、補助金申請支援等も行っている。事業承継や農業経営に関心があり、活動の幅を広げるべく研鑽中。