【清野裕樹さんインタビュー】挑戦と成長の軌跡 ~中小企業診断士を目指し、支援へとつなげる道

【清野裕樹さんインタビュー】挑戦と成長の軌跡 ~中小企業診断士を目指し、支援へとつなげる道

【第2回 養成課程という選択、そこで得たもの】
過去の記事:第1回

中小企業診断士という資格は、多くのビジネスパーソンにとって魅力的な目標だ。だが、その道のりは決して平坦ではない。養成課程を修了して、中小企業診断士になるまでの道のりや、資格取得後の活動とはどういうものなのだろうか。仕事をしながら養成課程に通い中小企業診断士の資格を取得し、現在も精力的に活動されている清野裕樹氏に、その経験を詳しく伺った。第2回は、養成課程を選択した理由と授業内容に迫る。

働きながら学ぶ ~養成課程の選択と入学までの道

養成課程の資格学校は働きながら通えて、かつ1年で取得できるところを探した。養成課程合格までのプロセスは学校によって違いがあるが、中小企業診断士1次試験合格後、書類選考、筆記試験の後、個人面接と集団面接があった。集団面接はテーマに沿ったグループディスカッション、個人面接は15分ほど中小企業診断士の先生を前に質問に答える形式だった。

知識を実践へ ~養成課程の授業と実務実習の実態

養成課程の授業は大きく分けて二つある。一つはインプット系の授業で、もう一つはアウトプット系の実務的な学習だ。インプット系は、1次試験で出てきた基礎知識を実務でどのように応用するのかを学ぶのがメインとなる。テーマごとに専門の先生が教えてくれる。インプット系とはいえ、グループワークや資料作成といった自分でアウトプットする内容も盛り込まれ、習熟度を高める工夫がされている。

アウトプット系のメインは実務実習となる。清野氏の場合は5社を周り、1社あたり1ヶ月程度をかけて取り組んだという。現場にも最低5日間は足を運び、そこで社長や現場の社員に会ってインタビューしたり、現場の写真を撮ったりする。実務実習先は学校から指定され、自分で選ぶことはできない。担当した業種は製造業(部品メーカーなど)、流通・サービス業(アパレル、飲食店など)だった。実務実習は平日に会社を休んで行くことになる。人生で初めて有給休暇を30日使用したと語っている。

多様な同期との学び ~コミュニティの力と支え合い

養成課程で一緒に学ぶ学生数は24人だった。年齢構成は25歳から65歳くらいまでと幅広く、一番多かったのは40代、全体の3割ほどだったという。8割が男性、経営者や独立していた方は3割ほど、残りが会社勤めで、メーカーやサービス業など業種は様々だった。授業を受けていた頃は週に一度は飲み会があり、今なお定期的に会うなど、つながりが強い。過去の世代では、議論白熱し、険悪になったこともあったようだが、清野氏の代は仲が良かったという。

オンラインではなく通学する授業形式で、出席日数が決められており、ほぼ休めない。特に、お客様のところに訪問する実務実習は振替がきかない。ちなみに清野氏は皆勤賞だった。時間割は、平日週2回18時40分~22時、土曜日は午前10時~17時30分、これに実務実習が平日に入る。宿題は、清野氏が通っていた学校は、授業内ですべて完結させるという方針で、ほとんど出なかった。講師は独立して5年以上の実績がある中小企業診断士で、経験に基づいたわかりやすい指導だったとのこと。
卒業の要件は、出席と筆記、口述試験、そして実務実習での成績だ。実務実習については、お客様からの評点も加味される。

楽しく学び続ける ~養成課程で得た経験と成長

もともと人前で話すのが得意ではなかった清野氏にとって、多くのディスカッション形式の授業は、いろんな仲間の話し方が勉強になったと語る。養成課程を振り返って大変だったことを聞くと、「じつは全然大変でなかったです」と意外な答えが返ってきた。通うことが楽しくて、モチベーションが下がったこともなかったそうだ。家庭との両立についても問題なかったという。入学前に妻と相談した際、「受験生活が長引く方が嫌なので、全力でやってほしい」と言われたそうだ。







大家 正嗣

大家 正嗣 取材の匠メンバー、中小企業診断士
大阪府出身。現在、神奈川県横浜市在住。東京工業大学(現・東京科学大学)工学部を卒業後、大手航空会社に入社。IT部門においてシステムの企画・開発のほか、マーケティング部門では需要予測、データ分析に携わる。2024年7月に中小企業診断士として登録し、東京都中小企業診断士協会城南支部に所属。趣味はゴルフとランニング。

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