【浦野創さんインタビュー】その一歩が、診断士への道になる ~中小企業診断士として歩むまでの物語~

【浦野創さんインタビュー】その一歩が、診断士への道になる ~中小企業診断士として歩むまでの物語~

【第3回 武器は今、ここにある】
過去の記事:第1回第2回

浦野創さんが中小企業診断士の試験に合格したのは1997年。しかしその後、15年の資格休止期間を経て、2024年に中小企業診断士として独立し今に至る。浦野さんは中小企業診断士という資格とどのように出会い、関わってきたのだろうか。第3回は、浦野さんのキャリアと診断士資格の関わり、中小企業診断士受験生へのメッセージ、これからの意気込みをうかがった。

知識と経験の両面があってこそ

浦野さんが、中小企業診断士の資格を取得してからまもなく28年になる。資格に挑戦した当初は、自分のキャリアにプラスになると思っていなかったが、資格勉強で得た知識に助けられることも少なくなかった。

「いろんなことを経験しました。資格を取った後には経営企画の部署に2年間行って、長期経営計画の策定をしました。その後は、労働組合の執行委員をやったんですけど、そこではあんなに嫌だった労務分野の勉強で得た知識がすごく役に立って。そういったところで、勉強で得た知識がとても役に立ちました。周りの人たちからも『このことなら、浦野に聞けばわかるんじゃない?』というポジションになったかもしれないです。まさに診断士試験のような、幅広い分野の知見を持ったポジションに、です」

こうした過去の経験が、今の浦野さんの強みにもなっている。中小企業診断士の仕事では様々な相談事を受ける。その時は自分の過去の経験とも照らし合わせながら、解決策を提案している。

「中小企業診断士の試験によって知識を得て、実務によって体験を得る。その両面があってこそ、いろんな問題に対して解決提案ができるんじゃないかと思います」

今の浦野さんの代表的な支援領域はDX支援だ。文系出身だった彼は、かつてデジタル分野を学ぶのに苦労してきた。その経験が、今生きている。

受験生に向けたメッセージ

浦野さんに、中小企業診断士の受験生に向けたメッセージをうかがった。

「私みたいなシニアの方は、人生のセカンドキャリアを考えるタイミングで診断士試験を受ける方も結構多いと思います。この資格の勉強をして、資格を取っておくと、セカンドキャリアの充実度が違いますよ。選択肢が広がるし、武器ができるから。武器を持っておくと気持ちに余裕ができる。専門分野としての資格があって、知見があれば、望まないリスキリングの勉強をしなくてもよい。セカンドライフが充実して、セカンドライフの選択肢が広がる。これは本当に事実ですので、そこを目指して勉強のモチベーションにつなげてもらいたいと思います」

「武器を持つ」ということ

浦野さんは、これからどんな中小企業診断士になっていくのだろうか。

「これからは、中小企業診断士としての活動の幅を広げ、収入を伸ばしていかなければと思っています。得意分野はデジタルとリアルのマーケティングですが、海外駐在の経験もあるので、中小企業の海外進出支援もこれから得意分野にしていきたい。創業支援や新規事業開発の支援も、自分の専門分野にしていきたいなと思います。また、独立した中小企業診断士なので、自分がやりたいと思う限り現役でいたいですね。少なくとも10年はできるだろうと思いますし、体と頭がしっかりしているうちは、いくつになっても続けていきたいです」

かつて浦野さんが中小企業診断士の資格を探したきっかけは、「自分に武器がないこと」だった。自身の武器は見つかったのだろうか。

「自分の中で軸を持つ。これが武器だと思います。これさえやっていれば自分は大丈夫なんだっていうものです。あとは、現実問題としては、それが客観的に役立つスキルかどうかはあまり重要じゃなくて、『自分の中に武器を持っている』って思えることが大事だと思っています。そう思っていれば、不安は感じないし気持ちにも余裕がでますね」

浦野さんにもう迷いはない。

これからは中小企業診断士としての実務経験が、彼の新たな武器になっていく。








畑山誉

畑山誉 取材の匠メンバー、中小企業診断士
サービスデザインやプロジェクトマネジメントを強みとする中小企業診断士。UXの視点から顧客の体験価値を丁寧に捉えなおし、企業のマーケティング設計や新たな商品・サービスの開発を支援。現場で培った実務経験をもとに、企業に合った方法を一緒に考え、実行まで寄り添う伴走型コンサルティングが特徴。子育てにも奮闘しながら、東京・世田谷区を拠点に地域企業の力になれるよう、日々学び続けている。

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