古くて新しいリーダーシップ理論

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 こんにちは。売れプロ12期生の伊藤きよ枝です。

 売れプロが3月に修了しましたが、この学びは一生ものです。毎回実務に直結する講義内容、講師としての実力を上げるプレゼン大会、もちろん売れプロテキストは全部取っており、今後も何度も読み返していこうと思っています。今年度のマスターコースをお探しの方は、ぜひ一度売れプロに来て、青木先生の楽しく熱い講義に触れていただきたいと思います。

 

 皆さん診断士受験時代のテキスト類は、どうされてますか?私はやはり「全部取っておく派」です。試験で勉強したことは、実務においても、事象を抽象化して見るのに役に立つと思っています。

 

 私はリーダーシップ理論が好きで、診断士として企業経営者に会うことも増えてきましたが、どういうリーダーシップの方なのか、考えながら会うようにしています。

 

 リーダーシップ理論には、歴史的なトレンドがあり、特性理論、行動理論、状況理論があります。特性理論は、優れたリーダーから共通した特性を抽出しようとする考え方です。この中に、レビンの専制的リーダーシップ/自由放任的リーダーシップ/民主的リーダーシップなどがありますが、「この特性があれば必ず優れたリーダーになる」というような特性は無い、という欠点があります。

 

 行動理論は、リーダーとしての日常的な活動を分析することで、有効なリーダーシップを見出す研究です。例えばブレイクとムートンのマネジリアルグリッド、三隅二不二のPM理論など、行動を分析します。しかしこの理論にも限界があり、どのような時にどのようなリーダーシップが適切かは説明しません。

 

 そして状況理論は、行動理論の限界に応えようと発展した理論です。マクレガーの理論やフィードラーのコンティンジェンシー理論、ハーシーとブランチャードの成熟-未成熟理論(Situational Leadership Theory: SL理論)があります。1900年代前半から半ばにかけて活動したアメリカの心理・経営学者マクレガーはX理論・Y理論で有名ですが、リーダーシップをとても単純な関係式で表しています。私はこの関係式を見た時には「単純すぎて凄い!」と驚きを感じました。しかしこちらも、すべての状況を明らかにしているわけではないということで、限界があるとも言われています。

 

【参考】マクレガーの理論

 L=f(l, f, s)

                  L:リーダーシップ

                  l:リーダー

                  f:フォロワー

                  s:状況

 

 私はそもそも「状況」すべてを明らかにするのを目指すことは適切なのか、と疑問を感じました。この関係式自体は美しいと思います。

 現代は複雑で不確実な環境、VUCA時代と呼ばれ、変革型リーダーシップの時代と言われています。それには「7つの共通的な特徴」があるとされています。

 

① ビジョンのエッセンスをことばに結晶させ、人々の注意を喚起する

② 環境を注意深く見つめ、変化の動向を読み取り、理由や意味づけを行う

③ 人々がチャレンジするのを促進する

④ プロセスに厳しく、期待する業務水準が高く、執拗で忍耐強く、緊張感を醸し出す

⑤ フォロワーの育成やケアリング(世話)をする

⑥ 人的ネットワークを構築する

⑦ 人々のネガティブ/ポジティブな感情の問題に敏感である

 

変革型リーダーシップを持つ人物としては、日本航空の稲盛和夫氏などが挙げられます。

 

 実は、私が初めて診断士を目指したのは、15年位前でした。当時は上場企業の人事部におり、経営者との距離も近く、経営に深い興味を持ったのがきっかけです。

 

 当時中古で格安で買った某社のテキストで勉強を始めたものの、直後に家庭の事情であきらめざるを得ない状況になってしまいました。しかし、数年前のコロナ禍を機に、今後の人生で何がしたいかをじっくり考えて、再び診断士を目指しました。

 

 なお、15年以上前のテキストにも、変革型リーダーシップの言及があります。当時は出始めの理論のようで、「最近は、変革型リーダーシップの研究が進んでいる」「今後、このような変革型リーダーシップ論の研究動向についても注目しておきましょう」と結んでいます。

 

 これを書いた人は診断士なのか?いま何をされているのかな、と考えながら、『おっしゃるとおり「変革型リーダーシップ」は、益々注目されている重要なテーマのひとつです。」と心の中で返すのでした。

 

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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