並べ、並べ、並べ

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こんにちは、23期生の永岡伸一です。

吉祥寺にある老舗和菓子屋「小ざさ」の羊羹をご存じですか。始発で行列に並ばないと変えないと言われているものです。この羊羹、1日の販売は先着50名のみ。1人3本までしか買えません。開店は10時なのですが、8時15分に整理券が配布され、手に入れた方だけが羊羹を購入できるシステムになっています。この整理券を手に入れるために、早朝から大勢の人が何時間も並んでいるのです。

「限定」という単語に弱い私は、この羊羹の購入に数年前にチャレンジしました。自分の居住地からだと吉祥寺着の始発には間に合わないと考え、近くのビジネスホテルに前泊。朝の4時30分に現地到着したら誰も並んでおらず、むしろがっかりしました。しかし5時過ぎには3名ほどが並び始め、7時には地元民らしき方々が一気に増え、8時前には50人を超える大行列が出来上がりました。この地元の常連の増減で、一元客がどれだけ買えるかが決まるようです。結果として前泊代分高くついた羊羹を、職場の同僚達と賞味することが出来ました。

 この「小ざさ」というお店は、敷地が1坪しかない和菓子屋です。扱っている商品は羊羹と最中だけです。年間数億の売上は、ブランドを支える限定品の羊羹と、たくさん販売できる最中で成り立っています。このビジネスモデルはダイヤモンドオンラインでも紹介されています。また「1坪の奇跡」(ダイヤモンド社)という社長の稲垣篤子氏が書かれた本でも、和菓子屋経営への熱い想いが記されています。

 このお店でしか買えない、ここでしか体験できない、という商品やサービスを生むこと、それにかける情熱を保ち続けることが、長く成長できるビジネスの秘訣なのだと感じた次第です。未来につながるビジネスを見つけるために、また新たな行列に並んでいきたいと思います。