【三笠じゅん さんインタビュー】ストレート合格を果たした努力家ママさん診断士 ~1つココロに誓ったこと~

【三笠じゅん さんインタビュー】ストレート合格を果たした努力家ママさん診断士 ~1つココロに誓ったこと~

【第1回 ストレート合格で中小企業診断士に成ったイマ】

9か月でストレート合格を果たした三笠じゅんさん。資格勉強、仕事、ママの両立に苦労し、試験前日は寝られない中でも、1次試験、2次試験に合格して中小企業診断士となる。その秘訣や企業内診断士について、現在・過去・未来の三部構成でお届けします。第1回目は「現職のお仕事」、「診断士知識が現職に役立った点」や「中小企業診断士を目指したきっかけ」に迫ります。特にママさん受験生は必見の内容です!

診断士業と共通点の多い「法人向けのサービス企画」

大手通信会社に勤め、現在は法人向けのサービス企画に携わる三笠さん。クライアントの大半が大企業という中で、実は、診断士業と今の仕事には共通点が多くあるようだ。対象となるクライアントの規模は異なるものの、業務内容や進め方については、多面的な視点で企画をするため、診断士業務と現職業務は同じといえる。

具体的には、SEがヒアリングした情報を後方支援という形で共通化してサービスにする業務に携わる。その際、中小企業診断士の勉強時代に学んだフレームワークが活躍している。例えば、競合他社分析や社会全体の情勢把握、自社を取り巻く環境を分析する3C分析。多面的な視点で業務を進めていくことは、中小企業診断士の業務と同じと言えそうだ。

一方で、XRやメタバース(インターネット上に構築された三次元の仮想空間)など先端的な技術を企画に取り入れる場合も多い。そのため、最新知識のアップデートを行い、常日頃の情報収集は欠かせない。サービスごとに取り組む内容や専門領域が異なるものの、職場・仕事が非常に楽しそうだ。

職場で中小企業診断士は1人、その中で価値を見出す

現職の法人向けサービス企画で、中小企業診断士としての知識・スキルを存分に発揮している三笠さん。同じ部署で、中小企業診断士の資格を保有しているのは、三笠さんのみである。その中で、クライアントや自社の貢献に繋げるために、中小企業診断士で培った知識・スキルを十二分に発揮している。例えば、中小企業診断士で身に付けた3C分析などのフレームワークを通じて、多面的かつMECE(モレなく、ダブりなく)にリサーチを行うことで、クライアントが気づいていない“潜在的な価値”を見出している。俯瞰して、複合的な視点で企画できることも私たち中小企業診断士の強みの一つと言える。中小企業診断士の勉強を通じて、今の業務がより一層深化したようだ。

中小企業診断士受験はクライアントのため

「中小企業のサポートを通じて社会貢献ができたらいいな」という想いもあり、中小企業診断士受験を志した三笠さん。元々、現職の業務が診断士業務と親和性が高いことも要因だった。大企業であるクライアントに対して、企画を行う後方支援がメイン業務であったからこそ、よりクライアント重視を心がけたいという想いが高まったようだ。目先の目標ではなく、中長期を見据えた自分自身のキャリアパスを思い描けたからこそ、9か月という短い期間で、ストレート合格したともいえる。中小企業診断士と成ることで、企画の視座が高まり、本当にクライアントのための企画が可能になったと言えるだろう。








松本 昌史

松本 昌史 取材の匠メンバー、中小企業診断士
銀座にて、経営コンサルティングファーム「KICKコンサルティング株式会社」の代表取締役を務める。累計支援社数150社の実績。戦略策定からハンズオン(伴走)支援までの一貫したコンサルティングが強み。経営計画書策定、デジタル・マーケティング、管理会計業務に従事。クライアントは、ベンチャー企業から4期経営赤字の老舗企業と多岐にわたる。また、クライアントに対してCMO(最高マーケティング責任者)としても関与。

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