【中島正浩さんインタビュー】人生を変えた仲間との出会い

【中島正浩さんインタビュー】人生を変えた仲間との出会い

【第1回 刺激を受けて中小企業診断士の世界へ】

【中島正浩さんインタビュー】

知人から刺激を受けて、中小企業診断士の勉強を始めた中島正浩さん。6年間の受験生活を仲間の支えで乗り越え、念願の試験に合格。2022年に中小企業診断士登録を行い、現在は企業内診断士として積極的に様々な活動を行っている。第1回は、現在の仕事や、中小企業診断士を目指したきっかけに迫る。

IT職を離れ、未経験の職種へ

中島さんは長野県在住で、県内のケーブルテレビの会社に勤めている。今月(取材時点2024年5月)、異動となり、総務と経理の担当になった。どちらも未経験だ。そのため、「新入社員のようなフレッシュな気持ちで仕事をしている」と笑顔で語った。

中島さんは先月まで、IT関係の仕事をしていた。会社事情もあり、異動を打診された。社会人になった時から、現在まで数回の転職歴がある。いずれの会社でもIT関係の職種を担当していた。また、IT関係の仕事に生かせるIT系の資格も取得している。そのため、IT職から離れることになる異動について悩むこととなった。いろんな方たちに相談し、いただいたアドバイスを参考にした。その結果、異動は「自分にとって総務も経理もメリットがある」と考え、会社からの異動の打診を承諾した。

総務と経理の新しい仕事を行うメリットについて中島さんは考えた。

「総務は、中小企業診断士の勉強で学んだ組織・人事の知識を活かすことができる。だから、社員の方達が働きやすい環境を作っていきたいという目標ができた。経理は、中小企業診断士の勉強で財務諸表を読むことはできるようになったが、財務諸表を作りあげるまでのプロセスを知らなかった。そのプロセスを知るには、ちょうどよい機会だ。」

未経験の総務と経理を担当するメリットは、どちらも中小企業診断士に関連することだ。中小企業診断士試験で学んだ知識を業務に活かすことができる環境は恵まれている。

中小企業診断士の資格を知ったきっかけ

中島さんは、いつから中小企業診断士のことを知り、勉強を始めることになったのだろうか。それを語るには欠かせない前社での様子を紹介する。前社の勤務地は東京で、バッグを製造販売する会社だ。2006年に、24歳の女性が起業して立ちあげた会社である。

「社長だけでなく、そこで働いていた方達も志が高く、非常に刺激のある日々を送っていた」

中島さんは、その前社勤務時代に、ビジネススクールに通う機会があった。そこで経営戦略などを学び、経営に興味を持つようになった。中小企業診断士のことを知ったのは、この頃だ。

刺激のある日々を送り、ビジネススクールに通うなど、よい環境にありながらも、会社を退職することになった。妻の出産、子育てを機に、妻の実家がある長野県に移住することになったからだ。そこで、移住先から通勤可能な現在勤めている会社に転職した。

中小企業診断士資格試験への挑戦

中島さんは、現在の会社に勤務後、徐々にギャップを感じることとなる。前述のとおり、前社は東京都にある会社だ。

「同僚が本当に前向きに、仕事に対してすごく真摯に取り組んでいて、いつも全速力で駆け抜けているような環境だった。それが、現在の会社は地方ということもあり、ゆったりとしている環境で、仕事に対するスタンスにギャップを感じた。もちろん良い会社ではあるのですが」 中島さんは、そのようなギャップを感じる中、前社の同僚達が様々なことにチャレンジして、それぞれ目標を達成し、活躍している話を聞いた。中には転職先でCEOになった者もいる。「そのような話を聞いて、自分は『成長していないな、悔しいな』という気持ちがあり、もう少し、成長していきたいと思うようになった」。その自己成長のために、中小企業診断士の勉強を始めることを決断した。








百田 行輝

百田 行輝 取材の匠メンバー、中小企業診断士・ITコーディネータ
1976年生まれ、福岡県出身、福岡県在中。大学でプログラミングを学び、大学卒業後、IT企業に入社。システムエンジニアとしてシステム開発に従事。その後、事業会社2社(小売業「通信販売」、製造業)で、社内SEとしてシステムの開発・導入に従事。システムエンジニア歴25年以上の経験を活かし、DX推進にも貢献。2020年中小企業診断士登録。2024年ITコーディネータ登録。福岡県中小企業診断士協会所属。

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