【齊藤慶太さんインタビュー】20時間の勉強で中小企業診断士1次試験合格。2次試験は5回目で合格。命運を分けたのもとは

【齊藤慶太さんインタビュー】20時間の勉強で中小企業診断士1次試験合格。2次試験は5回目で合格。命運を分けたのもとは

【第2回 20時間の勉強時間で1次試験合格】
過去の記事:第1回

 第2回目は齊藤さんに、中小企業診断士試験の具体的な勉強時間と、方法についてうかがってみます。

1次試験合格までの勉強時間は”20時間

――毎年どのぐらいの時間勉強していましたか。

1年目は、1次試験の教科書を20時間読み込み1次試験に合格しました。2年目はTACの2次試験の教科書を10時間読みました。3年目は1次試験・2次試験合計して50時間ですが、4年目、5年目は、1次試験・2次試験合計して合計100時間に近い勉強時間だったと思います。

――1次試験について、思い入れのある科目を教えてください。

仕訳などは分かっていたので、財務・会計は問題集の8割ぐらいを飛ばして、残りの2割だけを事例Ⅳ対策を兼ねて勉強していました。あとは、毎回試験前日ぐらいに泣きながら中小企業経営・中小企業政策を覚えました。本当はもう少し前から読み込みたいと思っているのですが、遅れに遅れて、だいたい前日に読んでいました。

――前日の勉強で中小企業経営・中小企業政策に合格できるとは、すごいですね。

中小企業経営・中小企業政策は、実は60点を超えたことは余りないのですが、40点未満にならなければ、他の科目でカバーできるのです。

――戦略的な話ですね。お仕事がIT企業なので、経営情報システムはいかがでしたか。

大体80点を超えていました。経営情報システムは毎年のトレンドが出ますので、あまり過去問をやっても仕方が無いかなと思っていました。IT業界の普通の知識があれば、60点を取れるかと思っています。

――勉強はどこで行いましたか。

教科書を読むのは通勤中が多かったです。職場までは電車で30分かかったので、その時間に読んでいました。昔、朝食はファミレスに通っていたことがあったので、ご飯を食べながらファミレスで勉強していました。借りているコワーキングスペースで勉強していたこともありますが、それは5年目だけでした。

ぶっつけ本番の2次試験

――2次試験対策について教えてください。

1年目、2年目は本当に適当で、2次試験の問題集を見てもよくわからなかったので、ほとんどぶっつけ本番で行きました。100文字くらいの解答欄なので、元々持っている経営の知識で何か書けばいいのかなと受験の知識なしで行きました。でも意外と事例Ⅱから事例Ⅳまではそこまで点数が悪くなかったように思います。事例Ⅰは40点未満をとってしまいましたが、残りの事例を60点前後ぐらいは取っていました。少なくとも1個はA評価だったと思います。だから事例Ⅰの点数次第では、実は受かっていたかもしれません(笑)。2年目もほとんど同様の状況で、2次試験の教科書を買おうと思ってTACの教科書を10時間だけ読んで試験に行きましたので、まあ落ちますよね。

勉強会との出会い

――この状況をどのように方向転換しましたか。

3年目は、さすがにまずいと思い、勉強会か何かがあるのでないかとインターネットで探したところ船場勉強会を発見しました。当時徳島に住んでいたのですが、毎週大阪に行っていたこともあり、大阪の船場勉強会という所に顔を出しました。そこで3年にして初めて「与件」という言葉を聞きました。2次試験については3年目から真面目に勉強を始めました。勉強会では他に経士会、4年目は関東に戻ってきてタキプロにお世話になりました。

――勉強会ごとに特徴はありましたか。

船場勉強会は小規模な勉強会です。経士会は大阪ではおそらく一番大きい勉強会です。タキプロは毎年その年の合格者がやっていて、経士会は、毎年明確なリーダーがいました。

牛屋 広和 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1986年生まれ、千葉県出身。大学卒業後建設会社に就職し、民間建築の営業を担当。現在は都内と周辺県を主な営業エリアとしている。週末は0歳の娘の育児に奮闘、勉強している父の背中を見せることで、良い影響を与えようと画策中。2021年中小企業診断士登録。中小企業診断士としてはセミナー開催、執筆・補助金申請支援、YouTube動画作成に従事。

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