【植村裕加さんインタビュー】子育てをしながら勝ち取った中小企業診断士 ~挑戦を続けるママの秘訣~

【植村裕加さんインタビュー】子育てをしながら勝ち取った中小企業診断士 ~挑戦を続けるママの秘訣~

【第1回 チャレンジングなことを続けたい】

【植村裕加さんインタビュー】

中小企業診断士の資格を取得するために5年間の道のりを歩んだ植村裕加さん。資格勉強、仕事、ママの両立に苦労しながらも挑戦を続け、時間を有効活用する方法を生み出し見事合格へ。その秘訣を3回のシリーズでお届けします。第1回目は「現在のお仕事」や「中小企業診断士を目指したきっかけ」に迫ります。

挑戦が好きなんです

――現在のお仕事をお聞かせください。

公共に役立つようなワクチン接種や子供相談チャットなどのアプリを制作するIT関連の会社に勤めています。現在はPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)という部署に配属され、プロジェクト遂行の支援や管理に携わっています。
プロジェクトが立ち上がった時の課題解決など、部門を横断する仕事も多く、刺激的な日々です。

――中小企業診断士の勉強がPMOに転属する機会になったのでしょうか。

以前は開発や営業事務の仕事をしていました。その時に診断士資格を目指していたこともあって、「よりチャレンジングな業務に取り組みたい!」との思いで、当時の上司に相談。たまたまPMOが全社的にスタッフを募集していたので、立候補することになったんです。
当時の上司に私の開発経験やスキルを評価いただき、後押ししてくれたおかげで転属に成功しました。今でも上司には感謝しています。

――PMOはプロジェクト管理ですね。業務で大切にしていることはありますか。

PMOは全社にかかわる業務なので、連携や計画性が大切ですね。事前に関係者と確実に段取りを組んだ後、業務を進めていきます。以前、私は行動が先に出るタイプだったので、事前の準備には特に気をつけるようにしています。また、PMOは会社の業務を正確に管理するという役割もありますので、ミスは許されません。「管理する側がミスしている」っていう目で見られますので。

昔に描いていた思いを呼び起こす

――中小企業診断士を目指したきっかけを教えてください。

新入社員の時代に、「大原」に通って簿記試験に合格しました。資格を取得したら、また次の資格を取るみたいな傾向がありますよね。その時に面白そうと目に入ったのが、中小企業診断士だったんです。でも20代前半で社会経験が乏しいので、時期尚早と考えてしまい、挑戦までには至りませんでした。

数年前ですが、ビジネスキャリア検定などの資格取得を推進する動きが会社でありました。本屋で参考書を探していたら、ビジネスキャリア検定の隣に中小企業診断士の本が並んでいました。中身を見たら、中小企業診断士の教材は企業経営理論をはじめ、より体系的にまとまっていたのですよ。それで、無事に当検定を合格後に、昔ためらっていた診断士資格に挑戦すると決意しました。簿記や情報処理系の資格を取っていたので、1次試験の7科目は有利に働くという自信もあって。

――色々な資格を取得されていますが、資格を活かしたいという思いもあったのですか。

義父が建設専門学校の講師で、資格試験対策本をいくつか書いていました。その本が業界内で人気があり、結構売れていたんです。義父がロールモデルとなって、私も資格を通じて何か活躍していきたいという影響を受けました。家族にもその思いを共有しています。

――資格で活躍したいという気持ちをもって、改めて中小企業診断士への挑戦ですね。診断士合格までの学習スタイルをお聞かせください。

2022年の合格までに5年かかっています。1次試験は5回、2次試験は4回受けています。多年度生ですね。 その受験生時代の5年間は、通信講座で勉強に励んでいました。やはり一番下の子供が保育所に通っていたのもあって、家事をしながら通学の時間は取れないという自覚もあったんです。他の資格試験の知識をもっていたので、通信でも十分合格を目指せるのではないかと。合格の年は対策講座に納得感があり、自分のスタイルに合っていた「MMC」の通信講座を選びました。




野原 悟

野原 悟 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1976年大阪府生まれ、神戸市在住。専門商社に勤務し、国内・海外の半導体検査装置の営業、技術対応、マネージメント業務に従事。中小企業診断士の超多年度受験生グループ「TKP43」に所属。YouTube演者や電子書籍の執筆などで活動中。2002年にM-1グランプリに出場経験あり。2022年に診断士登録後、兵庫県中小企業診断士協会に所属。「一度きりの人生を楽しむこと」をモットーに奮闘中。

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