【奥田茂雄さんインタビュー】中小企業診断士資格を自社の経営に活かす

【奥田茂雄さんインタビュー】中小企業診断士資格を自社の経営に活かす

【第1回 中小企業診断士を目指したきっかけ】

【奥田茂雄さんインタビュー】

2020年度の中小企業診断士試験に合格した奥田茂雄さん。現在は家業である建設機械部品の金属加工をおこなう会社で働き、社長であるお父様からの事業承継に向けて経営について学びながら日々研鑽を重ねています。1回目はこれまでのキャリアと中小企業診断士を目指したきっかけについてお聞きしました。

事例Ⅲに出てくるような家業の製造業で奮闘中

――これまでのキャリアを教えてください。

大学卒業後、エンジニアリング会社に就職し、自動車メーカーの生産ライン設計など生産技術の仕事を6年間程おこなった後で、エレベーターメーカーに転職しました。転職してすぐに早稲田大学のビジネススクール(大学院経営管理研究科)の試験に合格したため退職しました。2年間ビジネススクールに通い、MBAを取得した後に家業である茨城県内の建設機械部品の金属加工をおこなう会社に入社しました。家業の会社は祖父が創業し、現在は父が社長をしています。創業65年程(2022年現在)になります。まさに2次試験の事例Ⅲに出てくるような会社で、人事、総務、営業などを担当していて、製造部門以外のことはほとんどやっています。

――家業を継承するために計画的にキャリアを積んできたのでしょうか。

そうですね。最終的には家業である製造業の会社に戻るというのは決めていたので色々な自動車メーカーと取り引きがあるエンジニアリング会社に就職しました。自動車メーカーによって生産ラインも色々なやり方があって広く見ることができました。

学びへの欲求から中小企業診断士を目指す

――中小企業診断士を目指したきっかけを教えてください。

ビジネススクールに通っている2年間は、朝から深夜まですごく勉強していました。なので、卒業するとポッと穴が空いたように、することがなくなって手持ち無沙汰になってしまいました。勉強する習慣はついていたので、何か勉強をすることはないかな、と考えているときに、在学中に指導員の先生が飲み会の席で話していた「中小企業診断士という資格があって、すごく勉強になるからよいよね」という言葉を思い出し、「ちょっとやってみるか」くらいの気持ちで始めました。

――けっこう軽い気持ちではじめたのですね。

そうですね。ちょっとテキストを見てみたら、ビジネススクールで学んだことと似ている部分があって、「いけそうだな」と、言い方は悪いですが簿記などの試験の延長というくらいの軽い気持ちで始めました。

――試験に向けての勉強はいつから始めたのですか。

勉強は2018年5月に開始しました。ちょうど1次試験の受験申し込み開始の頃でした。試験までの期間が短かったので、色々と調べていると、初年度は全科目合格ではなく、科目合格を目指す方法があることを知りました。そこで通信制予備校がすすめている1.5年コースに申込み、1次試験7科目中、3科目合格を目標にして学習を開始しました。

金子 典正

金子 典正 取材の匠メンバー、中小企業診断士

埼玉県出身、明治大学農学部卒業。大学卒業後、IT業でパッケージシステムの商品企画・開発・コールセンター運営、経営企画を経て現在は法人営業チームのマネージャー。ビジネスマンとしての総合力を身に付けたいとの思いから、中小企業診断士を目指す。2020年5月登録、趣味はサウナ巡り、休日は妻が経営する喫茶店の手伝いをしながら、個人店支援の経験を積んでいる。

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