【本告友規さんインタビュー】「個人で稼ぐ」を目指すイクメンパパがたどり着いた合格のために必要なマインド

【本告友規さんインタビュー】「個人で稼ぐ」を目指すイクメンパパがたどり着いた合格のために必要なマインド

【第1回 個人で稼ぐ手段としての「中小企業診断士」】

【本告友規さんインタビュー】

現在、大手テーマパーク運営会社でマーケティングを担当されている本告さん。仕事と育児で多忙な日々を過ごしながらも2回の受験で見事合格を勝ち取りました。第1回は、中小企業診断士を目指したきっかけと今後の活動について、お話をうかがいました。

経営とマーケティングを学びたい

――本告さんは、もともとメーカーの研究職をされていて、現在はテーマパークのマーケティング職をされているそうですね。キャリアチェンジが中小企業診断士を目指したきっかけにもつながるのでしょうか?

中小企業診断士の資格を知ったのは、新卒で入社した菓子メーカーでマーケティングを担当していた2015年頃です。研究職としてキャリアをスタートしたのですが、もっと消費者の近くで仕事がしたくなってマーケティングの部署に異動させてもらいました。経営層の近くで仕事をすることが多くなったので、自然と経営に興味を持ったんです。経営を体系的に学べて、かつマーケティング職にも生かせるような資格がないか探したところ、中小企業診断士の資格に出会いました。

――資格を知ってから合格まで少し時間がかかっているようですね。

実は資格を知ってから本格的な勉強を始めるまでに“空白期間”があるんです。初めて資格を知ったときは、本屋で参考書を買いそろえて、独学で勉強を始めようとしました。でもテキストを少し読んだくらいで勉強をやめてしまって・・・。今思うと、まだ資格の必要性を本気で感じられていなかったのでしょうね。それから数年間は中小企業診断士の勉強はせずに過ごしました。

武器がないことへの不安

――中小企業診断士の勉強を再開された経緯を教えてください。

再開したのは2020年の初め頃です。転職して今の会社での仕事にも慣れてきたところで、今後のキャリアについて一度考えてみました。そのときに思ったのは、これからは「個で稼ぐ時代」といわれている中で今の自分にはそのための武器がないな、ということ。そこで思いついたのが中小企業診断士の資格への再チャレンジでした。ちょうどその頃、コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えたので、勉強時間を確保しやすくなったというのも大きかったですね。

――個人で稼ぐ力をつけたいということは、独立も視野に入れていたのですか?

いえ、どちらかというと副業をメインで、今のうちから個人で稼ぐ力をつけておきたいという思いが強かったです。定年後など将来的に個人で稼がないといけなくなる可能性もありますからね。

――今の収入に満足していないというよりは、将来のリスクに備えておきたかったということですね。

正直、今の収入に満足していないというのもありましたね(笑)。既に勉強を始めた後でしたが、コロナウイルスによって、収入がすごく影響を受けてしまって・・・。合格後に副業で収入をカバーしたい、というのがモチベーションのひとつにはなっていました。

個で稼ぐ世界が見えてきた

――合格された今のお気持ちとして、今後どのようなことに取り組んでいきたいですか?

最終的には自分の強みであるマーケティングの分野で、中小企業を支援していきたいです。ただ、いきなりひとりでやっていくのは難しいと思うので、まずは研究会などに参加して人脈づくりからかなと考えています。そこから補助金の申請支援などの仕事を紹介いただいて、徐々に中小企業診断士としての仕事を広げていけたらいいですね。

――目標であった個人で稼ぐことに近づいていますね。

受験生時代は、具体的にどうやって稼いでいくかというビジョンが明確ではありませんでした。今は先輩や同期の中小企業診断士など色々な方と話をする中で、「こうやって稼いでいけばいいんだ」というのが、徐々に見えてきています。中小企業診断士1年目は「1円でもいいから稼ぐ」が目標です。



田部 貴大

田部 貴大 取材の匠メンバー、中小企業診断士(登録予定)
福岡県出身。大学卒業後、地方銀行にて中小企業相手の法人営業に従事した後、相続・事業承継分野のコンサルティング業務を経験。現在は電子部品メーカーにて資材調達部門に所属し、海外生産拠点における調達業務のサポートや国内アウトソーシングを担当。保有資格は中小企業診断士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士等。

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