【佐藤太一さんインタビュー】財務でつきぬけろ!診断士試験の必勝法

【佐藤太一さんインタビュー】財務でつきぬけろ!診断士試験の必勝法

【第1回 税理士資格の取得に費やした6年】

【佐藤太一さんインタビュー】

中小企業診断士試験 を一発で合格し、税理士とのダブルライセンスを持つ佐藤太一さん。ダブルライセンス取得までに経験した苦労と診断士試験の秘訣を3回のシリーズでお届けします。第1回は、現在のお仕事と税理士資格取得 までの6年間についてうかがいました。

現在、事業承継を中心にコンサルテーションに従事

――現在、どのような仕事をされていますか?

部品メーカー、会計事務所を経て、現在は日系のコンサルティングファームで中小企業向けに事業承継などのコンサルテーションを行っています。事業承継といっても、たとえば中小企業診断士であれば後継者の育成問題など、人的なコンサルテーションもありますが、私は税理士として事業承継の際の株価算定や税務を中心に扱っています。後は税理士として法人や個人の申告業務も行っています。

――お仕事はある程度のチームで行うのでしょうか?

チームというほど大人数ではなく、二、三人で動くのが基本です。 経営者の方と話すのも二人、三人 で行っています。クライアント は事業規模が数億円から数百億円 までさまざまです。

手に職を!税理士を目指すことを決意

――大学を卒業して、まず部品メーカーに就職されています。どんな仕事をされていたのですか?

当時は営業でした。就職する際に営業の募集が多かったので、会社に入りやすいという理由で選択しました。モーターを作っている結構大きな会社でしたね。

――会社員をしながら税理士を目指されたのですか?

いえ、税理士を目指したのは部品メーカーを辞めてからです。入社して最初に配属された部署の雰囲気があわなかったり、もともと文系出身で扱っているモーターに思い入れや愛着があったわけでもなかったので、9カ月で辞めてしまいました。当時は日本経済新聞 などで「最近の若者は3年以内に辞める人が多い」という記事が出たりしていましたけど、3年ももたなかったですね。

――そこから税理士を目指された?

はい。新入社員として入った会社を9カ月で辞めているので、転職するにしても印象が悪いじゃないですか。そこで手に職を付けようと思ったのがきっかけです。

アルバイトをしながら6年で税理士試験に合格

――就職せずに受験勉強されていますが、生計はどのように立てていたのですか?

税理士試験の勉強については資格の予備校を利用していたのですが、その予備校で事務のアルバイトをしていました。アルバイトが終わったら「お疲れさまでした!」と言って、そのまま自習室に向かっていました。移動に時間がかからなかったので効率的でした。

――税理士試験の受験は順調でしたか?

いいえ、6年かかりましたので苦戦した方です。税理士試験は5科目合格する必要があります。2年目までに2科目取ったのですが、3年目、4年目は一つも受からず焦りました。6年目にようやく合格。最初は3年で取ろうと思っていたのですが 2倍かかってしまいました 。受からないときは不安もありましたが、乗りかかった船だったので合格までやり続けました。

――合格された時はどんな心境でした?

ちょうどギリギリ30歳手前だったのでホッとしました。やっと受かった!と嬉しかったです。同時に、いよいよ本格的に社会に戻って働かなきゃいけないなという気持ちにもなりました。最初の会社での苦い思い出がありましたし、社会にでれば当然自分ではコントロールできないことも多々ありますので。勉強なら自分がやるかやらないかだけですから、ある意味単純で楽なんですけどね。


Y.T

Y.T 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1974年生まれ。大手電機メーカー勤務。入社から現在まで、一貫して証券関係のシステム開発に従事。登山が趣味で標高2,500m超からの景色に魅了され高山を好む。百名山の制覇が夢。2021年中小企業診断士登録。

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