【江川香子さんインタビュー】子育てママが飛び込んだ中小企業診断士の世界 ~産休・育休中にストレート合格~

【江川香子さんインタビュー】子育てママが飛び込んだ中小企業診断士の世界 ~産休・育休中にストレート合格~

【第1回 何事も楽しむこと。それが大切。】

【江川香子さんインタビュー】

産休・育休中の時間を有効活用し見事ストレートで中小企業診断士試験に合格された江川香子さん。全3回でお届けするインタビュー記事の第1回は、産休・育休中に試験勉強を開始された「きっかけ」に迫ります。終始楽しそうに語ってくださった江川さんの笑顔がとても印象的でした。

人との出会いを大切に

――これまでのキャリアについて教えてください。

大学卒業後、医療業界で営業職をずっと担ってきました。担当エリアの基幹病院から小さなクリニックまで医療機関を営業車で訪問。在宅酸素療法、睡眠時無呼吸症候群治療器などの営業が仕事です。東京23区の4~5区くらいを担当していました。
同じ会社でずっと働いてきましたが、中小企業診断士の資格取得を機に2022年9月にコンサルティングファームへの転職が内定したんです。

――最初に勤められていた会社に入社された動機はどういったものでしたか?

正直、最初の会社に入社したのはたまたま求人があったからでした。大学入試や就職活動があまりうまくいっていない実感があり、もっと自分はできたはずなのにという思いを持ちながら就職活動をしていました。ただ、大学時代から自分の目で社会を見てみたいと思っていました。営業職に就いたのは、自分で地上を駆け回っていろいろな人と出会いたかったからです。10数年続けてみて十分やり切れたかなと思います。

――いろいろな人とお会いしてきた中で印象的な経験はありますか?

一番大事にしていたのは社内の人間関係です。勤めていた医療業界はとても過酷な業界で、働く人の多くは根が優しい性格だという印象でした。若手は特にそうでした。後輩にいろいろと教える中で、私は教えることが本当に好きなのだと気づかされました。また、病院の先生方と密なお付き合いをすることが多く、たくさんの出会いや経験ができたと思います。

中小企業診断士との出会いは偶然に

――診断士試験を受験しようと思ったきっかけを教えてください。

ランニングをしている取引先の先生に「一緒にフルマラソンを走ろう!」と言われまして、練習のために数百人規模のランニングサークルに入りました。その代表が中小企業診断士の方だったのです。その方はご自身でコンサルティング会社をやられている方でとてもバイタリティにあふれていました。このことが後に診断士試験を受験しようと思ったきっかけの1つです。

楽しくなければ続けられない

――参加されていたランニングサークルの魅力はどんなところにありましたか?

サークルの活動は走る日に20~30人くらいが集まり、走った後にお風呂に入りお酒を飲んでワイワイするというものでした。社労士や弁護士の方なども参加されていまして、様々なネットワークができとても刺激を受けました。何よりも楽しかったですね。もともとは仕事で走ることになりましたが、楽しくなければ続けることができないと思ったので。結局フルマラソンは5回くらい走り切りましたし、サークルで夫とも出会いました(笑) 

――産休・育休を機に試験勉強を開始されたとうかがいました。

はい。以前は、産休・育休に入ると戻ってきたときに役職がなくなっているケースがありました。私のときは役職がなくなるようなことはなかったのですが、先輩女性たちの苦労を間近で見ていたので将来に不安を持ち始めていました。 そしていざ産休・育休に入るときに気付いたんです。私はお酒やお寿司が大好きで、ランニングも大好きで。妊娠すると大好きだったことが全部できなくなるんですよね。それでは楽しくなくなってしまうなと。産休・育休期間を楽しむためにも自分の中で切り替えて「修業期間」にしようと決意しました。何の修業をやろうかという中で、ランニングサークルの代表が中小企業診断士だったことや将来のキャリアへの不安が相まって、診断士試験の受験勉強を始めたんです。




豊田 崇文

豊田 崇文 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1982年生まれ、宮城県出身。東京大学医学部 健康科学・看護学科を卒業後、食品飲料メーカーに入社。営業職、主力商品のブランドマネージャーを経験した後、現在は経営企画部に所属。中期経営計画の策定や組織再編、M&A実務、子会社の支援・管理など、幅広い業務に携わる。趣味は日本中を回り温泉に入りながら地の食とお酒を楽しむこと。将来は地元や地方創生の仕事に携わることにより日本中の笑顔を増やしていきたい。

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