【清水正久さんインタビュー】中小企業診断士とMBAの同時取得を実現!取得までの道のりと、その後に感じた変化

【清水正久さんインタビュー】中小企業診断士とMBAの同時取得を実現!取得までの道のりと、その後に感じた変化

【第1回 同時取得までの道のり】

【清水正久さんインタビュー】

中小企業診断士試験の合格を目指しながら、MBAの学習も並行して、見事に両方の取得を達成した清水正久さん。受験に至る経緯や、MBAの学習と並行した理由、その学習方法についてお聞きしました。

キャリアに一貫したものづくりへの思い

――清水さんは合格されたのが2023年の2月で現在は企業内診断士でいらっしゃいますが、現在のお仕事について教えていただけますか。

私は重工メーカーに勤めており、自動車関連製品の開発の仕事をしています。車両ターボチャージャーという製品がありますが、その製品のソフト開発チームのマネジメントをしています。

――お仕事のキャリアとしては、ずっと現在の企業にお勤めになられて、自動車の製品開発に関わってきたのですか。

実は結構転職していまして、現在は7社目ですね。

――なるほど。7社目ということだと、非常に多様な経験を積んでいると思いますが、それぞれキャリアの転機を迎えるたびに、共通されていた思いはありますか。

ありますね。私は大学が工学部ですが、技術を学んで将来的にはものづくりをやりたいと思っていました。最初から製造業の会社に入って、これまで一貫して開発の仕事をやってきました。

中小企業診断士受験に向けて

――大変よくわかりました。次に、受験時代についてお話をおうかがいできればと思いますが、そもそも中小企業診断士という資格を知ったのはどういった経緯ですか。

あまり明確には覚えていませんが、ITストラテジストという試験があって、まず受けようと思って、合格しました。それで達成感を得られて、次に何をやろうかと考えたときに、中小企業診断士との相性がいいということがネット情報に書かれていて。ちょうど管理職でしたので、学習内容も知っておくのは重要だと感じたため、受けようと思いました。

――中小企業診断士試験は1次試験で7科目、2次試験は筆記と、学習内容にボリュームがある資格だと思いますが、それでも受けてみようと思われた理由はありますか。

そうですね、結構自分の経験の中では難しい部類の資格だと思っていて、どうしようかなとも思いました。勉強時間も600から1,000時間ぐらいとも書かれていたので。でも、それぐらいかけても得るものは何かありそうだなというものがありました。例えば、商工会議所が案件を紹介してもらったり、退職後にも中小企業診断士として収入を得られるなど何かできそうだなというメリットが結構多くあるかなと思いました。

合格までの道のり

――いざ勉強を始められてから合格までの道のりについて教えていただけますか。

はい。私は3回目の受験で受かっているので勉強期間は長かったです。1回目は、その年の3月ごろから始めて、通信教育を使って勉強していました。340時間ぐらいかけて、1次試験は1回で合格しましたが、2次試験は通信教育だけでは少し足りないかなと感じました。そこで、2次試験専門の学校に通って勉強しましたが、1回目は不合格でした。2回目は少し話がずれますが、MBAに行くことにしました。

――MBAですか。

はい。大学院に行きました。MBAの学習を開始すると、さすがに忙しくなり中小企業診断士の勉強があまりできなくなってしまいました。一応、2次試験専門のスクールに行って、200時間ぐらいの勉強をやって受けました。しかし、体力も持たずに事例Ⅳの計算問題を間違えて落ちました。他の事例Ⅰ~Ⅲは大丈夫でしたので、残念な結果でした。3回目受験時がMBAの2年目でした。その時に1次試験からやり直しましたが、MBAの勉強が忙しくて勉強もほとんどできずに、結局1次試験は30時間ぐらいしか勉強できませんでした。結果として1次試験はギリギリの合格でしたが、2次試験まで無事合格できました。



岡部 匡太

岡部 匡太 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1983年生まれ。神奈川県在住。新卒で都市銀行に入行後、中小・中堅企業を300社以上担当。経営者とのやり取りの中で、財務面以外の観点でも企業の成長につながる助言や支援ができるようになりたいとの思いから、中小企業診断士の勉強を開始。2021年に合格し、2023年に登録。現在は、3人の子育てにも奮闘しながら、宅建、行政書士の資格取得を目指し、日々自己研鑚尽力中。東京都中小企業診断士協会城南支部所属。

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