【喜多佐智浩さんインタビュー】「納得」を問い続ける。何度でもやる。中途半端な状態で進めない。

【喜多佐智浩さんインタビュー】「納得」を問い続ける。何度でもやる。中途半端な状態で進めない。

【第1回 受験を決意するきっかけと1次試験】

【喜多佐智浩さんインタビュー】

地元密着型の広告代理店にお勤めの喜多佐智浩さん。会社の市場拡大のミッションとして、自治体向けの広告企画及び法人営業を推進し、仕事の範囲を全国に広げています。そんな全国を飛び回る状況の中で試験勉強を進め、見事2021年度に中小企業診断士試験に合格しました。試験勉強の取り組みでは、自身の納得感を常に大切にしています。第1回は、喜多さんが中小企業診断士を目指したきっかけや1次試験についておうかがいしました。お答えの中には受験生の皆様にも活用できそうな、勉強を継続するためのコツがありそうです。

広告企画で全国を飛び回る日々

――現在のお仕事の内容を教えていただいてもよろしいでしょうか。

愛知県・名古屋市に本社を置く、地元密着型の広告代理店に勤務しています。
そこで、PPP(Public Private Partnership)と呼ばれる官民共同事業で、自治体の公共資産を広告媒体に転換する仕事に従事しています。「自治体の公共資産を広告媒体に転換」する具体例として、建物に企業名を配するネーミングライツや、市役所などの公共の場所にデジタルサイネージを置いて、行政情報や広告を流すことが挙げられます。私は媒体開発と法人営業を担当していて、地域の広告主や自治体の皆様に、広告価値を訴求すべく、日々業務推進しています。

――地元密着型とのことですが、活動範囲は愛知県近郊なのでしょうか。

いいえ。上記業務は、地元以外に顧客を広げる機会と捉え、北海道から沖縄まで、自治体があるところならどこにでもお伺いしています。忙しい時は1年の半分以上出張していたこともありました。

きっかけは子供の高校受験

――全国を飛び回る状況の中でも、中小企業診断士を目指したきっかけを教えてください。

以前から、中小企業診断士にチャレンジしたいなと思っていたのですが、踏ん切りがつかずにいました。その状況が長年続きましたが、息子が中学2年生になり、来年高校受験を控える中で、1人で勉強する息子の姿を見たときに、なんかかわいそうだと思ったんですよね。じゃあ私もやってみようと思い、中小企業診断士を目指すことを家族に宣言しました。2019年6月のことでした。息子に、「どっちが受かるか競争ね。」と言った記憶があります。

――息子さんのご反応はどうでしたか。

その時、息子は中小企業診断士がどのようなものかもわかっていない様子でしたね。お父さんも勉強するんだ、くらいの感じでしょうか。勉強時間には自部屋に入るのですが、同じタイミングで息子が自分の部屋に入ることもあったので、お互いに意識を高め合えたのではないかと思います。

――2020年に新型コロナウイルスが流行しましたが、試験勉強にどのような影響がありましたか。

2019年から勉強を始めましたが、2020年春の新型コロナウイルス流行時期に勉強を加速できたと思います。休日に外に出かけることが制約されたり、平日もリモートワークが進んだりしましたが、それらで空いた時間を、機会と捉え勉強時間に充てられたことが大きいと思います。

1次試験は勉強量に比例して成績向上できると確信し、無事通過

――1次試験の勉強法を教えてください。

資格学校の通信教育を受講しました。ネット環境に左右されないよう、動画をダウンロードできる学校にしました。仕事柄出張が多いので、出張先のホテルでも勉強しましたし、スマホを使ってスキマ時間にも勉強できました。動画を繰り返し見直すことで理解を深めました。

――1次試験の勉強はいかがでしたか。

自分が知っている領域もありましたし、全く知らない領域もありましたが、そのバランスが適切でしたので、いい意味で刺激となり、嫌になることはありませんでした。加えて1次試験は、勉強量に応じて成績が向上するイメージを持てたので、モチベーションを切らさず楽しく取り組めたと思います。




木内 義貴

木内 義貴 取材の匠メンバー、中小企業診断士
三重県桑名市出身。愛知県在住。大学卒業後、自動車部品製造業に勤務。環境にやさしい車向けの車載組み込み機器の設計業務に従事。2021年度中小企業診断士試験合格。2022年5月登録。趣味はお笑い、鉄道旅、居酒屋巡り、カラオケ、AMラジオ。特技はドラム。好きな言葉は「一日生きることは、一日進歩することでありたい。」 日本経済活性化の一翼を担う、との思いを持ち日々研鑽中。

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