【Y.Nさんインタビュー】バリバリ活躍するだけが中小企業診断士の魅力じゃない。探求心と行動力でつかんだ合格体験記。

【Y.Nさんインタビュー】バリバリ活躍するだけが中小企業診断士の魅力じゃない。探求心と行動力でつかんだ合格体験記。

【第1回 まずやってみる。その積み重ねが資格になる】

【Y.Nさんインタビュー】

中小企業診断士資格だけでなく、税理士と社会保険労務士も取得され、更にはITパスポートや温泉ソムリエも保有されるY.Nさん。趣味も多岐にわたり、温泉巡りやフェス参加、アウトドアなど幅広く楽しまれています。第1回では、様々な興味と関心を持つY.Nさんの個性や、中小企業診断士の資格を目指すきっかけについてうかがいました。

2次試験直前に転職。だって会計って面白いから

――Y.Nさんは多くの資格を保有されていますね。まずは税理士資格を目指したきっかけを教えていただけますか

はい。大学時代までさかのぼります。当時は就職氷河期。私は「就職活動が嫌だ!」と感じていたので、卒業後は会計士を目指して専門学校へ行きました。3回受けましたが、結局会計士は受かりませんでした…。しかし、その知識が活かせるし、さらには勉強や調べ事がしやすい労務環境にいたので、思い切って税理士資格の取得を目指すことにしました。

――税理士資格が活かせるということで、税理士事務所にお勤めになったのですか

いや実は…。以前は事業者支援をする職場にいました。個人事業主の経理も担当しましたが、結構グチャグチャで、「経理は嫌だな」って感じていたんです。その後退職して、コロナの時期にはバックオフィス業務やオンライン秘書など、在宅できる業務をしていました。そこでは財務がIT化されていて、請求書もオンラインで発送され、通帳やカードのデータもパソコンと連携していました。驚いたことに、月次決算も翌月5日までに終わるんです。「会計って面白い!」と感じました。その後、ご縁があり、2022年10月の2次試験直前に税理士事務所へ転職しました。

コロナが後押しした診断士受験

――2次試験直前の転職は大変だったでしょう。では、中小企業診断士を取得しようとしたきっかけは何だったのですか

最終的なきっかけはコロナかもしれません。外出自粛のため在宅勤務をしていましたが、この機会に何か資格を取ろうと考えたんです。中小企業診断士はこれまでの経験に関連していたし、前職ではさまざまな専門家や経営者と関わってきました。特に中小企業診断士の先生方は異なる分野の方々がいて、興味深かったです。「中小企業診断士って面白いな」と感じていたんです。

合格をつかみ取った好奇心と行動力

――Y.Nさんは資格だけでなく、多彩な趣味もお持ちですね。興味や関心の幅が広いのでしょうか

そうかもしれません。全国各地のフェスへ参加したり、キノコや山菜を取りに行ったり、商店街を散策したりと、とにかく知らないところへ行くのが好きですね。前職の関係もあり、この街ではどのような工夫がされているのか、どんなイベントが開催されているのか、と考えてみるのも好き。また、温泉巡りも趣味で、特にブクブクと泡が出る炭酸泉が好きで、ついには趣味が高じて温泉ソムリエも取得しました!

――え!温泉ソムリエまで。その他の資格はなぜ取得したのですか

他には社会保険労務士の資格も持っています。以前の仕事では労働保険などにも関わっており、事業主からの問い合わせには都度、年金事務所やハローワークに連絡していました。法改正も頻繁にありましたし、正直、逐一問い合わせるのは手間に感じていたんです。幸いなことに勉強や調べ事がしやすい環境にいたので、いっそのこと体系的に勉強をしてしまおうと。

――素晴らしいですね。興味のあることや好きなことは「まずやってみる」という姿勢なのでしょうか

そうですね。特に資格取得は、たとえ受からなかったとしても、その知識は必ずどこかで役立つと思っています。勉強することに無駄はありませんし、「興味のあることはまずやってみる」という姿勢が、さまざまな可能性を広げてくれると信じていますね。




河野今朝成

河野今朝成 取材の匠メンバー、中小企業診断士
長野県野沢温泉村在住。現在、出身地である野沢温泉村で旅館を経営している。学生時代はスキー選手としてスポーツに打ち込み、その後はエレクトロニクス関連の総合商社で働き、カナダでの語学留学を経て地元へ帰省した。中小企業診断士以外にも宅地建物取引士と旅行業務取扱管理者の資格を保有し、本業の傍ら、地域事業者の経営支援にも携わっている。

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